ぼくのはじまり 34
最初で最後の...
私に転勤が決まった時の話。
(このシリーズの最後ということではありません)
18年ほど前の暑い夏の頃
何度も言ってまいりましたが私はお茶らけ営業マンだったのだ。
28歳の時に東京の本社企画室へ転勤が決まってしまった。
決して本意ではなかったがそこは悲しきサラリーマン。
転勤決定の話があっという間に広がったようだ。
行く所、行く所でその話題。
帯広市のとある総合病院。
「転勤なんだって? それは駄目だぞ。 お前がいなくなったら正太郎の会社の薬はもう使わないからな!」(もちろん冗談)
「わかった、俺が会社に電話してその転勤を阻止してやる!」までおっしゃってくれる先生まで。(ありがたいお話で)
「それは淋しいなあ。よし、正太郎の転勤を兼ねてゴルフ大会をやろう!」と部長先生。
私「またまたあ、そんなこと言っちゃって~」
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数日後に再び訪問すると部長先生が私にメモを渡した。
「この内容で、ポスターを画いてこい! そしてここに貼りなさい。」
第1回 柳田正太郎 送別 ゴルフコンペ"ファイナル"
勝手に日時とゴルフ場の場所が記載されていた。
「来週、ゴルフをするからな。決まったからな。第1回だけどファイナルだからな。(笑)」
のちに、言われたとおりに私は数種類のマジックを買いポスターを描いて
医局へ持って行った。
部長は医局にそれを張った。
「参加者はここに名前を書くように」
ポツリポツリと医師やメーカーの名前が連なって行った。
(えええ~、参加してくれるのォ~!)
なんということになってしまったのだろう!
単なるお遊びだが大がかりなゴルフ大会になってしまった!
(心の中では冷や汗)
みんなは面白がっていたようだけれど...
ホントにいいのだろうか...
参加者が20名近かったように記憶している。
問題は
そのゴルフ大会は平日の昼からスタートだったのだ
ゴルフ場は町から15分も走れば到着できる距離ではあった。
(そのあたりが北海道)
わざわざ有給休暇をとった営業マン。
「大丈夫、大丈夫!」と豪快にさぼる営業マン。
今日は午後から休みなんだ...と参加された数名の医師。
「さあ、正太郎! 第一打を打ちなさい!」
部長の一声から至極の時間は始まったのだった。
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