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ぼくのはじまり 34

ぼくのはじまり 34

 最初で最後の...


私に転勤が決まった時の話。
(このシリーズの最後ということではありません)

  18年ほど前の暑い夏の頃

何度も言ってまいりましたが私はお茶らけ営業マンだったのだ。
28歳の時に東京の本社企画室へ転勤が決まってしまった。
決して本意ではなかったがそこは悲しきサラリーマン。

転勤決定の話があっという間に広がったようだ。
行く所、行く所でその話題。

帯広市のとある総合病院。
「転勤なんだって? それは駄目だぞ。 お前がいなくなったら正太郎の会社の薬はもう使わないからな!」(もちろん冗談)
「わかった、俺が会社に電話してその転勤を阻止してやる!」までおっしゃってくれる先生まで。(ありがたいお話で)


「それは淋しいなあ。よし、正太郎の転勤を兼ねてゴルフ大会をやろう!」と部長先生。

私「またまたあ、そんなこと言っちゃって~」

*******************************************************
数日後に再び訪問すると部長先生が私にメモを渡した。
「この内容で、ポスターを画いてこい! そしてここに貼りなさい。」

第1回 柳田正太郎 送別 ゴルフコンペ"ファイナル"

勝手に日時とゴルフ場の場所が記載されていた。
「来週、ゴルフをするからな。決まったからな。第1回だけどファイナルだからな。(笑)」

のちに、言われたとおりに私は数種類のマジックを買いポスターを描いて
医局へ持って行った。
部長は医局にそれを張った。

「参加者はここに名前を書くように」
ポツリポツリと医師やメーカーの名前が連なって行った。
(えええ~、参加してくれるのォ~!)

なんということになってしまったのだろう!
単なるお遊びだが大がかりなゴルフ大会になってしまった!
(心の中では冷や汗)

みんなは面白がっていたようだけれど...
ホントにいいのだろうか...
参加者が20名近かったように記憶している。


問題は

そのゴルフ大会は平日の昼からスタートだったのだ
ゴルフ場は町から15分も走れば到着できる距離ではあった。
(そのあたりが北海道)

わざわざ有給休暇をとった営業マン。
「大丈夫、大丈夫!」と豪快にさぼる営業マン。
今日は午後から休みなんだ...と参加された数名の医師。


 「さあ、正太郎! 第一打を打ちなさい!」

  部長の一声から至極の時間は始まったのだった。


(2009年06月18日)

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