ぼくのはじまり 30
気まずい瞬間 3題
ずっと前の事だから。
今よりずっと穏やかな時代だから。
多くの事がある意味、許される時代だったから。
【気まずい瞬間 その1】
北海道帯広市 私 26歳のころ。
昼休みに、ある大きな病院を訪問した時。
消化器部長から「ちょっと用事があるから4時頃、もう一度来てくれないか。
私も4時頃には外来が一段落して、医局に戻って来るから。」と言われた。
その時、メーカーが4社いた。
多分、話は講演会などに関することだったと記憶している。
「今、1時半ですねえ。」
「そうですねえ。」
「あと、2時間ほどありますねえ。」
「ありますねえ。」
「違う病院へ行くには半端ですねえ。」
「半端ですねえ。」
「そこに麻雀荘がありますねえ。」
「ありますねえ。」
「行きますか。」
「行きましょう。」
皆でほんのちょっぴりの時間潰し。
喫茶店に行くような気分でもなかった。
(ここまで書いて、いいのかしら?と思う今の私)
2時間ほど遊んで「戻りますか」「戻りましょう」
麻雀荘を4人でゾロゾロと出てきた瞬間!
その病院の薬局長が目の前を歩いていた!
【気まずい瞬間 その2】
今は随分と減りましたが、当時(20年前)は、年末が近づくと各社、
カレンダーを医療機関に配っていた。
その時期、薬局や医局には溢れんばかりのカレンダーが配布される。
(最終的には看護婦さんたちへまわったりするのだな)
当社のカレンダーは海外の女子プロゴルファーの大判のカレンダーで
毎年、楽しみにしていてくれる方も多かった。
ある総合病院の薬局長。
「おっ!今年もこのシリーズか。いいよな。気に入ってるんだ。有難く使わせて貰うよ。」
当然、カレンダーの下には大きな文字で「〇〇製薬株式会社」と「ロゴマーク」が
入っているわけです。
カレンダーを褒められて、雑談後、薬局長室をあとにしました。
その後、伝え忘れていたことがあり急遽、薬局長室へ引き返した。
「先生。忘れていたことがありまして...」
その時、まさしく薬局長が!
裁断機の前で、たった今私が提供したカレンダーの会社名が入った部分を
切り落としているところだった!
「ジャキリッ!」
薬局長 「あっ!」
わたし 「あっ!」
【気まずい瞬間 その3】
朝一番で病院の薬局長に用事があった時。
「先生、お早うございます。」
「うわあ。酒くせェ~!」
気まずいことだらけ。
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