何年前に現われたのか ・・・「ポケベル」
何時頃消えていったのか ・・・「ポケベル」
画期的でしたな。 あの仕組みは。
まだ誰も「携帯電話」なんて持っていない時代だもの。
だいたいにして、電話を持ち歩くなんて! その頃は気付きもしない発想だった。
当時、名刺大のポケットベルを多くの営業マンは持っていた。
(いや、持たされていた!)
(そうではない!腰につけさせられていたのだ!)
会社が私に用事があると、腰に付けた(革のホルダーだったよね)ポケベルが "ブルブルッ" と
震えるのさ。
そうすると、慌てて公衆電話へ移動し「何かありましたか?」と、用事を聞くのである。
音も出るのだけれど、医療機関を訪問している私たちには御法度。
みんな、基本的に「消音モード」だったね。
病院の廊下などでポケベルの呼び出し音を"ピーピー"鳴らしている営業マンはみんなからひんしゅくを買っていました。
(おいおい、音は消しておけよ!)
当社は確か、通常の連絡事項は10、急ぎの用事は20、緊急は30 と数字で小窓に表示されていたよう
に記憶している。
どのような番号であれ、腰が "ブルブルッ" となれば、心が "ドキドキッ" ってなるのです。
会社からの呼び出しって幾つになっても慣れないものだね。
当時、山の方(奥)へ仕事に行くと「電波」が届かないエリアがたくさんあった。
「すみませ~ん、今日は奥に行きますので、終日、ポケベル、届きませんので宜しくお願い申し上げます。」という台詞が、
呪縛から解き放たれる魔法の言葉だった。
「ふう、これで今日は上司からの電話がこないぞよ。」だった。
群馬県にいて、新婚だった私は(そんな時代もありました)妻の手作り弁当を持って仕事をしていた。
そんなある日、自宅からポケベルへ着信があった。
表示窓を見ると 8471 と、謎の数字の羅列。
私 「なんだ、なんだ、なんだ、なんだ こんな暗号、決めていたっけ?」
いくら考えても、どう考えても意味が解からない。
もしかしたら、随分前に 8471 が表示されたらこういう意味だから・・・と話し合ったっけ?
いや、そんな記憶はないのだけれど。
でも、もしあったら妻に怒られるか? 悲しませるか?
どうにもこうにも行かなくて、勇気を出して公衆電話から家に電話をかけた。
私 「あのさ、8471って・・・」
妻 「ああ、あれ? 今日のお弁当にお箸を入れるの忘れちゃって!」
私 「ん?」
妻 「8471 ・・はちよんなないち ・・はしない ・・<箸無い> でしょ!」
妻 「わからなかった?」
わかるわけないでしょ!
そんなポケベルの思い出。
12年前の群馬県。
暑い暑い夏の日だった。
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