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第53回 「コピペ」と脳力

先日、いわゆる「コピペ」と脳の関係を検証していたNHKの番組があり、興味深く見ました。
コピペを、著作権問題という観点からではなく脳の働きとの関連をテーマとしていたのが切り口として面白いと感じます。

例えば、学生が論文を書く際に、ネット上で配信されている情報をコピペして切り貼りし、さも自分が書いたような文章に仕立てて提出しているというもの。
それなりに編集能力が必要だと言えなくもないですが、脳の活性化にはあまり繋がらないようです。
また、読書感想文をいくつもネット上で公開し、著作権フリーで提供している人も紹介されていました。小中学生などが、これをコピペし感想文として提出できるので、とても感謝されているとのこと。
コピペは止められない流れとはいえ、こうなるともう苦笑いしかありません。

古い話しになりますが、僕が学生時代のとき、ちょうどコピー機が普及しはじめていました。試験の前になると、コピー機のある商店の前は長蛇の列。
あの頃も、「安易に人のノートをコピーするなんて...」と社会的に批判があったように思います。
但し、ノートをコピーしただけでは何も完結しませんので、コピペとでは文章に対する積極性が大きく違うものでした。

僕たち書士の仕事でもコピペは他人事ではなく、様々な「書式集」が発売されています。中にはCDとして販売されているものもあり、コピペによってそれなりに体裁を取り繕うこともできます。
しかし、当然のことながらそれで業務ができるほど甘い商売ではありません。コピペ慣れしてきた人は、書士に限らず、文章を生業としていくことは難しいでしょう。

既存の文章の切り貼りではなく、自分の言葉で表現することは、ストレス発散に似た浄化作用があると感じているので、その「脳力」を鍛えることは楽しいことだと思うのですが...。

Watanabe


(2008年09月04日)

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