先日、北海道新聞を開くと、とても懐かしい顔がありました。
大学時代の新聞部の後輩Mくん。
もう、かなり長く会っていませんが、昔とあまり変わっていなかったので写真を見てすぐにわかりました。
現在編集の仕事をしているMくんは、高齢者に口述してもらったその方の自伝を、本としてまとめる「人生口伝」という企画を始めた、とのこと。
そのニュースが社会面に載っていたのです。
なるほど。
お年寄りは自らの戦争体験を、後世に伝え残したいと考えている。
しかし、現代は伝える相手もなかなかいない。残す方法もわからない。
そこでMくんは、お年寄りの話を根気よく聞き、本にまとめることを思いついたのです。
正直いって、商売としてはとても効率の悪い作業だと思います。
でも、「今の時代に必要なこと」のために、手間暇を惜しまないMくんの姿勢は、学生時代と少しも変わっていませんでした。
世間では、自費出版や携帯小説などが静かなブームになっています。
でも、お年寄りが自ら文章を執筆するのは難しく、ましてインターネットやパソコンを使うのは大きな負担です。
そして、本を創るということは、作者だけでなく編集者のチカラがとても大きいといえます。
Mくんならきっと、お年寄りが残したかった言葉を、丁寧に扱ってくれるでしょう。
この企画が長く継続することを期待しています。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第51回「人生口伝(じんせいくでん)」
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