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え?! エジプトのピラミッドに著作権?

AFP通信によると、エジプト政府は「特別法」を制定して、ピラミッドやスフィンクスに「著作権」があると主張し始めるようです。
この特別法が施行されると、世界各地ある模倣工芸品や、テーマパークの建造物が規制の対象になる恐れがあり、ベルヌ条約によって、日本にも影響が及ぶことになります。

「え? 著作権って、音楽とか本や映画のものじゃないの?」と思う人も多いでしょうが、建築にも著作権があり、もちろん日本の著作権法にも規定があります。
但し、「独立して美的鑑賞の対象になり、建築家・設計者の思想感情などの文化的精神性を備えている」ことが必要とされます。つまり普通の建築じゃダメ。
その要件はけっこう厳しく、通産省の「グッドデザイン賞」を受賞した住宅の著作物性を否定した判例もあります。

札幌で考えると、イサムノグチが設計した「モエレ沼公園」にある造形物は、著作性があると言えるでしょう。あるいは公園そのものが美術の造形物として著作権が及ぶと考えられるかもしれませんね。

さて、エジプトのピラミッドですが、これに著作権を設定するのは疑問です。
まず、著作者がエジプト政府になるようですが、そもそもピラミッドを造ったのは、エジプト政府じゃないですよね。
そして、5000年も前に造られたものに、いまさら著作権を主張するというのも、文化の発展のために著作権の期間を定めているという、本来の著作権の主旨にも合致しませんね。
今後、様々な議論を呼びそうなニュースでした。


(2008年01月17日)

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