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第82回 契約書のススメ

小職のクライアントから比較的依頼が多い業務は「契約書の作成」です。特に、IT企業や広告デザインプロダクションは、これまで契約書を交わさずに仕事をしていた慣例がある業界ですので、契約の対象となる取引先は戸惑う場合が多いようです。

「アメリカは契約社会」という言葉をよく聞きます。それに対して日本はどうなのか、正確には判りませんが、商慣習として「口約束」が契約そのものになっている業種が多いような気がします。口約束でも法律上は契約が成立しますが、詳細までは決められません。
良くも悪くも「曖昧さ」を残しておく日本人の慣習が、トラブルを回避していたといえるでしょう。
しかし、現在のように景気の状況ですと、ちょっとしたトラブルが大きな痛手となることがあります。多少面倒に思えても、契約書をキチンと交わしておくことをお勧めします。
万が一トラブルになった時に、問題が拗れることなく速やかに解決することができます。

ところで、いざ、契約書を眼の前にすると、あまりよく読まないで記名押印してしまう場合があります。「騙すことを前提としていないだろう」という、こちらも良くも悪くも「性善説的」な慣習のためです。
騙す気はなくてもボタンの掛け違いでトラブルは起こります。契約とは双方が「確認」することです。騙す騙されるの問題ではありません。
契約書に目を通すことも面倒ですが、きっちりと確認しておきましょう。

そのためにはある程度の「慣れ」が必要です。書店には様々な契約の書式が販売されていますので、ひととおり読んでおくとよいでしょう。
但し、書式をそのまま流用することは好ましくありません。契約書とは「オーダーメード」な重要書類です。契約書を作成する場合には、業種や取引に合った内容にしっかりと書き換えるか、行政書士などの専門家に依頼されることをお勧めいたします。


(2009年04月30日)

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