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第80回 新たな映像ソフトの時代へ ①

「北海道には映像に残しておきたいモノや場所がまだまだ沢山ある」
北海道各地の歴史的な遺産などを記録撮影してきた映像会社社長の言葉です。
歴史的に重要な建造物や文化はもちろんですが、そこまで貴重とは言えないものであっても、資料として残しておくべきものがまだまだあると。

なるほどと思いながら、その社長の話を伺っていました。
実物として残しておくべきものと、映像としてでしか残しておけないもの。この二つを使い分ける必要があります。
例えば、歴史のある古い街並みも時代とともに変わっていきます。それは仕方のないことかもしれませんが、映像として残しておく必要があります。ノスタルジーとしてではなく、都市計画の資料として貴重なものだからです。
バブルの時代、街はどんどん変わっていきました。その計画の多くは無謀なものだったのかもしれませが、曲がりなりにも「方向性」や「理想」はあったように思います。ところがバブル崩壊後は「あるべき姿」さえ失う結果となりました。
その変遷を一般の市民も知ることができる術は、映像による記録しかありません。

ここで大切なことは、映像の「著作性」です。
単なる「記録」ではなく「著作物」であることが重要です。著作物であるためには、作り手の意思が映像に現れていなければならない。そこで初めて「作品」として受け入れられ価値がある記録映像となります。


(2009年04月09日)

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