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家は朽ちていく

プロフィール

宮下悟

1955年夕張生まれの純粋などさんこ人
性格はマイペースなB型(血液)で温厚な、かに座
大殺界を抜けたばかりの金星人(-)
建築暦、30年の建築しか知らない、建築大好き人間です。
建築の専門大学を卒業し、現場監督を13年、住宅メーカで10年
その後、「住宅診断」という、当時(今も)はほとんど、知られていない仕事をしようと起業、現在、この事業を始めて、7年目です。
戸建て住宅を主に問題点を調査、追求し、改善方法の提案、改修工事の指導まで一貫した事業を展開しております。
STVどさんこワイドで「ハウスドクターの住宅トラブル解消術」でテレビ出演中(出演回数はすでに30回を越えています)
欠陥住宅被害全国連絡協議会、NPO法人家づくり援護会にも参加して住宅のことで悩んでいる方の問題解決のお手伝いをしております。
その他、専門学校の非常勤講師、啓蒙活動の一つとして、セミナー講師もたまにお引き受けしております。よろしくお願いします。

住宅診断のエスパス http://www.espas.biz/

今の時期、屋根の上では・・・・・

無落雪屋根(住宅では一般にスノーダクトと呼ばれています)
この写真は、今時期の屋根の上の状態です。
まだ、屋根には雪がたくさん、残っていますが、
屋根の真ん中あたりに、ぽっかり穴が開いています。
この穴の位置には、屋根の排水の為の「縦樋(たてとい)」と云われる
パイプがあります。このパイプは地面の中にある排水口までつながっており、
その排水の温度の影響で屋根の上の雪を融かした結果です。
屋根の雪.jpg
これからの時期、日中の気温が上がり、屋根の上の雪が融けますが、
また、夜になると気温が下がり、融けた水が凍り、「すがもれ」という
現象が起こりやすくなています。お気をつけください。

この「すがもれ」の現象が
下の写真のように、「軒天(のきてん)」という部分に現れることがあります。
この軒天に水シミができる程度なら、まだよいのですが、
それが進行すると写真のように、破壊にまで至り、最後は軒天材の落下になります。
これは非常に危険な状態です。この落下物が人の身体にでも当たれば、大怪我をします。
軒天右.jpg

真冬ではなく、今の時期はいろんな現象、問題が発生してきます。
春になってから、春になれば、何とかするではなく
今の状態をしっかり、診ておくことは重要なことです。
家を長持ちさせるには、メンテナンスは重要です。
住宅の寿命は30年ではありません。
「100年住宅だって夢ではありません」

詐欺のようなリフォーム?

雨もれがなんど、リフォームしても直らない」という
なかば、あきらめの相談がありました。
1階の居間の真ん中に雨の滴がポタポタと落ちてくるそうで
その天井裏を覗いて見ると
確かに水シミ跡が梁にくっきりと残っていました。
この状態から、雨もれが1度や2度ではない事は容易に判断できます。
1度目のリフォームは「屋根の改修工事」をしたが、直らず
2度目のリフォームは「外壁の上に外装材を上張りの工事
でも、結局、何も直らなかったそうです。
於本シミ.jpg

私の経験から、問題の箇所はある程度、推定ができたので、
後はこの原因を確定して、改修工事をすることになりました。
外壁は二重になっているので、1層目を剥し、2層目を剥して、やっと
構造体が見えました。
ところが、見えた柱はすでに腐っていて、まずはこの補強工事が優先でした。
於本窓屋根.jpg
ここの柱が腐っているということは、もっと腐っている可能性が高い箇所があります。
実際剥して診ると想像とおりでした。
ある程度は想定していましたので、
屋根周りの全周の壁を剥して、板金にやり変え工事となりました。
於本.jpg
原因は板金の立上りが問題であり、屋根だけではなく、壁の納まりに原因の根本があります。
なんど、リフォームしても直らないのであれば、お金を掛けただけ無駄ですし、
更に直すのに、またまた費用が掛かってしまうという、詐欺のようなリフォームです。

問題解決には原因の追求が不可欠で、それが分からない人は何もしないでほしいものです。

窓の結露水が壁の中へ

戸建住宅でも、マンションでも、結露問題は多いですね。
今回の写真はマンションの結露です。

下の写真は窓ガラスが結露しています。
窓の結露.jpg
窓ガラスだけに結露水が付いているだけなら、まだ、よいのですが
窓の下の壁にかなりのカビが発生しており、
その壁を剥して診ると、壁の内部に結露水が流れ込んでいました。
窓から壁内部.jpg
これは何度、クロスを張り替えても無駄です。
外部窓はアルミで一枚ガラスですから、当然結露はします。
そこで内部にも、もう一枚窓を付けていますが、断熱性が低く、気密性も低いので
外部窓と内部窓の間で結露を起こしています。
マンションの場合は外部窓を交換するのは、難しいですが、
内部窓を断熱と気密性能が良いものに交換することで、かなり改善されます。

窓だけでなく、北面の壁なども結露が発生し易い場所です。
下の写真は北面の壁で、しかもタンスが置かれていました。
そのタンスをよけて診ると
MS壁の結露.jpg
その場所の温度は「14℃」、湿度は「77%」でした。
タンスの後は通気が悪く、温度の低下が起こりやすく、部屋の湿度も高いのが原因です。
改善の為には、部屋の換気を促進することと、外壁に面する処にはタンスなどを置く場合は
10cm程、壁から離して、通気を取ることが必要です。
また、外壁の断熱性能をアップすることで効果がでます。

単なる結露と放置しないで、積極的に改善することが必要です。
そうしないと、壁の中が腐ったり、壁が剥がれ落ちてくることもあります。

中古住宅の購入は慎重に・・・

昨年ぐらいから、
「中古住宅を購入したいので、診断してほしい」という
相談が増えてきています。
もっとも、それでも、10件ぐらいですが・・・・・

最近は特に、販売会社がリフォームをして、その分、販売価格を上乗せして
販売するケースが増えているようです。

ここで問題なのは、表面だけを直して、見た目はきれいにしている場合。
一見、何の問題もないように思えてしまします?
下の写真はまだ、お住まいの家を拝見したものですが、
外壁モルタルに亀裂がありました。
モルタルには亀裂が入りやすく、よくある現象と判断しちゃうと・・・・
壁に亀裂.jpg

床下に入って、その部分を診ると、水シミが出ていました。
すべてが、このようになっているとは限りませんが、
確認して、状態を知っておくことは重要です。
床下に水シミ大.jpg

床からキノコ・・・・・

ある家でリフォームの立会いをしていると
家の奥様から「実はリフォーム以外の我が家の床から、キノコがはえているの?」・・・・・「ちょっと、診てほしいんだけど」とお話がありました。
ボイラーの前のふたを開けると、本当にキノコがはえていました。
床からキノコが.jpg

一体、何が原因で?どこまで影響があるのか?
ボイラーを外して、床の仕上材を剥して見ると、床の構造用の合板から、
はえてきていました。
キノコが成長するには、水分が必要ですが、
それはどうやら、ボイラーからこぼれた水が原因のようです。
板からキノコ.jpg

ただ、心配なのは、この合板の下、床を支える骨組みである梁(大引、床タルキ)まで
キノコの影響が進んでいると大変なことになる。
そこで確認の為、合板を剥しましたが、その下には、ビニールシートが施工されており
ボイラーの水はここでくい止められていました。
結局、床の仕上材と合板の交換で大きな被害には至りませんでした。
シートでOK.jpg

後はこの原因である、「ボイラーの水の処理」それと万が一に備えて
床面の防水性を高める為に、床仕上材の全面施工を実施しました。

私もこれまで、800件以上の家の診断をしてきましたが、
床から、にょっきり、キノコがはえているのは初めての経験でした。

住宅瑕疵担保履行法

皆さんは、こんな法律、ご存知でしたか?
今年の10月1日以降に引渡しを受けた、すべての新築住宅に適用されます。
住宅の売主や工事の請負人に対して、この法律が適用され、保険加入か、供託が義務付けられました。この法律の目的は住宅購入者等の利益の確保です。
概要は住宅に瑕疵があった場合、10年間、2000万円を上限に補修費用が支払われます。
また、速やかに、問題を解決する為に、住宅紛争審査会が設立されおり、北海道では、札幌弁護士会が対応しています

瑕疵フロー

但し、瑕疵については下記の内容に限られています
①構造耐力上主要な部分
②雨水の浸入について

瑕疵場所


要するに、平成21年10月1日以降に引き渡される新築住宅には「住宅瑕疵担保保険」が義務付けされています(引渡しですから、工事は当然、この日より前から始まっているはずです)
それによって、瑕疵があった場合、10年間は2000万円を上限に補修費用が支払われるという、消費者保護の法律です。
詳しくは、国土交通省のHPなどで、ご確認ください。

蟻が・・?柱が・土台が腐ってるかも??

3年前から、家の傾きが心配になり、定期的に測定をしている
お家の方からの最近の相談です。
「最近、2階の部屋に蟻がぞろぞろ出没して心配なので・・・?」
というお話でした。
外壁がモルタルの家で、もともと外壁の亀裂が気になっていました。
壁の中を確認するには、壁を解体するしかなのですが、
少しだけ、壁を剥して診ると、これはかなり被害が出ていそうと判断。
補修工事の段取りをして、内部から壁を剥して見ると
家の角の柱が腐っていて、ほとんど無い状態、更に斜めになっている
筋交が腐っていました。
柱を支えている土台は木というよりは、ほとんど土状態。
現状は、柱が無い状態なので、外壁のモルタルが辛うじて、家を支えている状態です。

とても危険な状況です。
早速、土台を入れ替えて、柱は交換できないので、両側に新しい柱を建てて補強工事を完了しました。他の部分も心配ですが、まずは安心かな?

雨水の浸入は上の壁ですが、浸入した水はどんどん下に流れ込み、土台にぶつかりそれ以上、逃げることができなくなった水が溜まり、土台を腐らせ、柱、筋交にまで腐れが進んだ結果です。
家の中に雨水が漏れてくると、雨漏れということで、何らかの処置をしますが家の中に流れ込んでこないと判らないまま、この状態が継続すると今回のような重大な状態になります。
外壁の亀裂は小さいからと放置するととんでもないことになる可能性があります。

家を直す前の住宅調査で床下へ・・・・・

築30年を越えた住宅の検査で床下に入りました。入る前にすでにかなり、カビの臭いがしていました。築年数から言うと、断熱材は薄く、性能はほとんど無いという状態のはずです。しかし、それを越える状態で断熱材はほとんど、垂れ下って、湿気でじゃぶじゃぶでした。原因は地面に防水シートが施工されていないことですが、換気状態も悪く、更に、水の流れ込みがあるようです。
床下断熱材劣化.jpg
断熱材の劣化だけなら、まだしも、床組の木材が腐って、落下していました。
この現象は床上にも当然出ており、部分的に床の陥没がありました。
普段はほとんど使用していない部屋とのことでしたので、今回のリフォームで直すようです。
床組の崩壊.jpg
この調査ではすべての床下を確認できませんでした。
隣のブロックに行く為の穴(人通口)が小さくて、覗くこともできませんでした。
このブロックだけが腐っていて、他は大丈夫ということは、通常はありえません。
今回のリフォームは床をすべて、解体するようですので、完全に確認ができ、
安心できるリフォームになることでしょう。

北海道住宅検査人制度

このブログで第三回目に

中古住宅流通促進検討会」というようなタイトルで

行政、有識者、建築業界、不動産業界、金融業界などのメンバーが

検討を始めたことを書きました。

その中でも、現況の住宅がどのような状態にあるのかを

第三者が公平な目で判定する必要があることは一致した意見でした。

それが今回、制度として正式にスタートすることになりました。

6月22日の札幌を始めに、先週、旭川、来週は函館、後は北見、帯広で

検査人の登録講習が開催されます。

この写真は札幌の講習会に風景です。145名の参加がありました。

pict-2009_06220004.jpg

私はこの講習のテキスト作成から、かかわった関係で、登録講習委員をさせて頂いております。

登録要件は建築士であること、現況調査に必要な資格、経験があることと

登録講習を受け、登録することです。ただし、建築士事務所登録をしていないと

営業活動はできませんので、登録だけでは、この調査を引き受けることはできません。

最近はどうも、この建築士事務所を登録しないで、建築士の仕事を受けている人もいるようで

す。これは建築士法違反になり、罰金、禁固刑などの罰則があります。

数年前の構造偽装が大きな問題になり、罰則が厳しくなりました。

下の写真はこの登録講習のテキストの表紙です。

pict-P7050013.jpg

この制度の普及はやはり、一般に方が中心になると思います。建築業界が自ら、変わっていくこ

とはないでしょう。私が9年前から、始めた「住宅診断(ハウスドクター)」の事業が

少しでも、多くの一般の方に知られて、この仕事の重要性が理解されば、

建築業界の新しい動きとなり、クレームという言葉なくなることを願っています。

この制度の運営は、社団法人 北海道建築技術協会です。

こちらのHPに詳しい内容が掲載されています。

煙突が突然、倒れて、びっくり・・・

地方の知り合いの方の家で起こった事件です。
この写真はすでに煙突が仮復旧されていますが、
突然、お隣の塀に倒れてぶつかり、お隣の家の方から、
大変、大変」と知らされて、びっくりしたそうです。
pict-P4050008.jpg

「修理が必要なことは、分かるけど、何をどうして良いのか?」ということで
数日、経ってから、私がこの状況を見ることになりました。
屋根の板金は一度、先端部分のみ、張り替えたような跡がありました。
それでも、もうそれからも、かなりの時間が経過しているようで、
板金にかなりのサビが発生していました。
pict-P4050011.jpg

この板金の状態では、塗装では、どうにもならない状態ですが、
何故、この煙突が倒れたかが問題です。
煙突を固定していた、木材が腐れ、そのため、煙突は倒れたようです。
ただ、その木材の腐れは表面の木材だけではなく、屋根を支える木材自体が腐っていました。
pict-P4050009.jpg

この改修は単純に屋根板金を張り替えるだけではなく、
腐った屋根の下地材も交換しなければならず、かなりの工事費が掛かります。
ただ、こうなる前に何らかの現象が出ていたはずですが、発見できなかったんですね。

フローリングだけを張り替えても?ダメ

冬にトイレの給水管がはずれて、1階の床が水浸しになった、お宅からの相談でした。
給水管はすでに直されていたので、原因が凍結なのか?経年劣化なのか?
施工不備なのか?分かりません。
相談内容は
保険が使えそうだけで、どこまで、どんな工事をすれば、大丈夫なんだろう?」という
お話でした。
床の表面のフローリングは当然、水を吸って、変形、変色がありましたが、
床下から、現状調査を実施しました。
トイレの床裏は、断熱材もたっぷり、水を吸って、びしょびしょの状態
pict-PC060082.jpg

更に居間の方へ行ってみると
床下の土もかなりの範囲でぬれていましたが、
同じ様に、断熱材も水を吸って、びしょびしょの状態でした。

pict-PC060039.jpg

この状態で表面のフローリングを張り直しても、
後から、カビが繁殖する可能性が高いです。
まずは乾燥させることですが、断熱材を撤去して、下地の合板を乾かすことです。
フローリングは当然、はがします。
この工事はすぐにでも、出来ますが、乾燥を第一に考慮すると
少し、暖かくなってから、改修した方が確実です。

あわてて、直したはいいが、その後のことを考えると、ちょっと、危険ですね。

後は、保険の調査員の方が、どこまで改修範囲を見てくれるかですが?
何があっても、決して、あわてないことが、第一です。

最終回と始まり・・・・

pict-P3270002.jpg>
住宅雑誌の「リプラン」にこの1年間、4回の掲載を続けてきましたが、
まずは今回で最終回となりました。
「住宅検査人」という名前で、第三者の立場から、家を診断調査するという、
「中古住宅流通促進」という、道庁のプロジェクトに3年間、参加しているという
そのコラボが、この連載の始まりでした。
このプロジェクトは今年は少し形を変えて、国土交通省から、助成をうけることで
規模を拡大して、市場ベースで活動しようとしています。
私も微力ながら、このプロジェクトに参加します。
今後も、また、このようなコラボが実現すると思います。
もっと多くの皆さんに知って頂く為に、これからの活動があります。
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これは「リプラン」の掲載記事の一部ですが、
問題の現象から、原因の追求、そして実際の改善工事による確認で終了。
このような手順を実例をもとに、判り易く、説明しています。

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リプランが終わり、2月からは、「フレッシュ」という新聞にコラムの掲載が始まりました。
この新聞は地域限定ですが、私のホームページと同様、毎月更新です。
旬な情報を掲載していきたいと思っています。

応急処置は必要ですが、直すのは根本からしないと・・・

雨もれが直らないという、ご相談でした。
外から診ると、いろいろと処置?がされていました。
外壁の上張り?
屋根板金と壁の納まりが?など、疑問を持ちながら、小屋裏内部を診ると
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確かに何度も雨水が浸入した跡が残っていました。
その前に、天井が何故か、二重になっている?
工事の残材と思われるものが、散乱している。
これを直すには?の外壁(上張り、屋根の納め)?を確かめないと
今まで、いったいどんな応急処置がされてきたのかを知ることが必要になります。

次に床下に入って診ると・・・・・応急処置?・・・・・
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これは専門家が、施工したものなのか?・・・
どちらにしても、この状態はチョットまずいかな。
この家を今後、10~20年と使用するならば、
きちっと、根本から、直さないと
応急処置の繰り返しでは、家はどんどん、ダメになっていきます
根本から直すためには、応急処置より、費用は掛かりますが、
応急処置で何度もする費用、決して、改善されない応急処置は無意味、無駄です

現象から~原因を推定~原因の確定~改修

皆さんが家のリフォームをしようと考えるのは

「壁が・・天井が・・・外壁が・・・屋根が・・・汚れてきたから・・・」ですか?
本当に汚れだけが、原因なら良いのですが、

リフォームしたばかりなのに・・・・・・なんで~」という相談は結構、多いです。

表面の現象だけを直しても
問題になっている原因を確定して、それを直さないとお金の無駄です。
下の写真は、2階の天井の照明器具の周りに「水シミ」が発生したものです。
私の原因の推定は「ダウンライト照明器具による、結露」です。

但し、これは原因の推定です。更に原因の確定をして、それからが、改修工事に入ります。
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原因の確定の為と改修工事に早速、取り掛かりました。

やはり、原因は私の推定どうり
室内側の防湿シートがダウンライトで破れてしまい、そこで結露により、天井のクロスに
シミが発生していました」

ただ、結露による、被害の範囲が推定より、かなり広範囲でした。

いづれにしても、この防湿シートの破れを修復して、天井付けの照明器具に変更。
その後は、この水シミは発生しなくなり、これで、問題解決です。

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家を資産にする時代

私の事務所にくる、相談は・・・・
「雨もれがして・・・・、結露が・・・・・、寒くて・・・・、家が傾いている?・・・・・」など
いろいろ、ありますが、結局は

この家、どうしたら、良いだろう????」になります。

今回もそのような相談でした。
外壁が落ちてきて、危険なんですが、どうしたら?」

この写真がそうですが、
外壁におきていた、モルタルの亀裂を放置した結果、
下地の木材まで、腐ってしまい、モルタルが落ちてきました。
pict-PA250018.jpg

この木材の腐れは、これだけでは、終わらず
家の角の柱を診てみると
pict-PA250001.jpg
これを直すには、相当な工事が必要です。
腐れは、柱だけでなく、土台、梁のも、及んでいました

外壁を直すだけでも
勿論、柱、土台、梁、下地などの、構造の補強が必要です。
その工事の費用は数百万円は掛かると思われます。

ただ、これだけの費用を掛けて直しても、高齢の女性が一人で住むだけ
その後は、誰も住み続ける予定の無い家

結局、この家は取り壊すことになったようですが
今後はこのような家がどんどん、増えてきます。

少子化などにより、家が余ってきています。
古い家はどんどん、壊すしかないのか?
壊すにも、お金がかかり、家がゴミになっていく。

チョット、お金を掛けて、メンテナンスをしておけば、
中古の家でも、土地の値段だけでなく、家の価値も価格に反映される。
今、まさにそんな時代が始まろうとしています。

これは国の政策なんです。
「新築200年住宅」「既存住宅の超長期先導」

5年後には、質の良い、既存住宅は高く売れる時代になっています。今から、家を使い捨て、ではなく、資産にする計画を考えてみてはどうでしょうか。

「住宅診断士」はまだまだ、続く・・・・・

pict-img009.jpg

これは、前にもご紹介した、住宅雑誌「リプラン」Vol,82の私の記事の一部です。

今期は連載で、もうすぐ、連載4回目が発売されると思います。

来期の掲載はまだ、未定ですが、

住宅診断」という仕事が多くの方に知られ、皆さんのお役に立てればと思います。

建築業界は、すべて、つながっていて、不透明な業界と思われているようです。

そこにあるのは、建築業界への不信、不安、疑問・・・・・・

そこで、何とか検査だけは、第三者に依頼して、公平な判断をしようとしています。

でも、この検査にお金を出すのが、建築会社なら、本当に第三者になれるんでしょうか?

私はこの第三者にこだわり、建築会社からの仕事は一切、受けていません。

私の力は微力です。

建築業界を変えれるのは、公平な判断を求める一般の方だと思います。

住宅トラブル回避法

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毎年、セミナーなどの講師依頼を受け、
年に数回、このような(上の写真)ことをさせて頂いております。

ただ、今回はエスパスとしてではなく

「家づくり援護会 北海道支部」の宮下として、セミナーを実施させて頂きました。
この家づくり援護会は通称「イエンゴ」と呼ばれ、全国組織のNPO法人です。

今回はある新聞社の主催で「増改築リフォームフェアー」のイベントでした。
その中で、イエンゴ北海道支部もブースを出展し、
啓蒙活動もしました。
イエンゴの冊子、イエンゴ新聞の配布
また、会場でのご相談もお受けしました。

今回のセミナーは、45分しかなく、
いつもは、90分でお話させて頂いているので、
時間配分を間違え、10分もオーバーしてしまい
次の方の準備時間まで、くい込んで
ご迷惑をお掛けしてしまいました。

私のセミナーは主に診断事例の写真を使って、説明するので
ついつい、力が入ってしまうと、時間をオーバーしてしまいます。
次回はもう少し、時間に気をつけて、終わらせたいと思います。


蟻が・・・・・蟻が・・・・????

6月ぐらいから、蟻についての相談が急増します。

庭に蟻がいっぱい居て、家の中にも入って来るんです。
家に何か、あるんでしょうか?
もしかしたら、家の中に蟻の巣があったり、
木が食べられちゃっているんでしょうか?
心配です」
というような相談があります。

実際、6月頃から、虫の活動が活発になります。
地面には蟻の巣もあります。庭の木を植え替えたり
増築をして、地面を掘ったりすると、蟻の巣が壊され
蟻の移動が発生します。
この程度であれば、問題はありませんが

このご相談は
1階ではなく、2階に蟻がゾロゾロ、出てくる
実際に訪問して、その2階の外壁を見ると・・・・・

芦田外壁.jpg

外装材がボロボロ、コーキングも切れ、
雨水が入っていそうな状態でした。
この状態では、表面に塗装しただけじゃ、直せないし
外装材を剥がすことになりました。
剥がして診ると
芦田梁.jpg

思った以上に内部にまで、木材の腐れは進行していました。
表面の外装材の防水性がなくなると(例えば、コーキングに切れ)
外装材から、雨水が浸入します。
但し、外壁の通気層工法が確実に施工されていれば、
雨水が外装材から浸入しても、外部に排出されるはずです。
ところが、この家の場合は
この通気層の防水性能が不十分で、長年の雨水の浸入により
梁まで雨水が到達し、木が腐れてきていました。
蟻はこの通気層に巣を作っていたので「家の中にゾロゾロ・・・・」だったのでしょう。

ただ、幸いにも梁の腐れは表面的なもので、部分的な交換と補強で大丈夫。
雨もれも家の中に雨水が出てこないと判らないものです。
知らないところで、家が腐っていく、怖いことです。
メンテナンスは必ず、必要です。
それが、いつか?どのような方法でするかが重要なポイントになります。

家は放置すれば、「資産」から「死産」・・・ゴミになってしまいます。
正しいメンテナンスをしましょう。


家を調べる1級建築士


住宅診断って云っても、ピントきませんよね。
現在、住宅雑誌「リプラン」に記事を連載していますが、
この時は「住宅診断士」と呼ばれ
道庁の仕事をお手伝いしていると「住宅検査人」と呼ばれます。
家を専門に調べる建築士は今まで、いませんでした。

家を建てた建築会社が問題が発生したら、解決すればよいことだからです。
でもそれが出来ていなかったので「住宅産業はクレーム産業」なんて
不名誉な云われ方をしていました。
家の持ち主にとっては「クレーム」なんて心外ですよね。
ただ、問題が解決して安心して快適に過ごせれば、良いことなのに・・・

建築業界では、何か問題が発生しても、ただ見ただけで
「それはこれが問題だから、こうすれば良い」と簡単に結論を出す風潮があります。
それだけ、建築経験が長いから、経験で解かるんでしょうか?
私も建築は23年、そしてこの住宅診断を8年していますが
私は調査をしないと判りません。

最近はリフォームブームで、それに応じて、トラブルも増発しています。
チョット建築を経験した人が、いかにもプロらしく振舞って工事をする
明らかに詐欺行為を目的として、売り逃げを商売にしている会社
そして、建築には多くの専門職が必要ですが、1つの専門職がその部分だけを工事する
過去の経験だけで判断して、工事をしてしまう。


下の写真は内部の窓に雨水が流れ込んできているものです。
こういう事例は結構多いですが、雨水の流れ出し量が少ないと意外と気付かないものです。
このシミの状態からも、雨水の浸入は1度や2度ではなく、何年も前から継続して
発生していたものと思われます。
ここで心配なのは、木材(柱、梁、土台)の腐れです。これは解体しないと状態は解かりません。

pict-2005_0804画像0006.jpg

この窓の外には入り組んだ屋根が横と上に配置されています。
「雨漏れだがら、屋根だ、屋根の塗装をしよう?」
「窓枠も心配だから、窓周りをコーキングしよう?」
最悪はこの外壁の上に外装材を張ろう・・・・・・・・

これじゃ、直りません。だって全然、原因を調査してないですから。

pict-2005_0804画像0031.jpg

何だって、原因がはっきりしなければ、直りません。
雨漏れは現象です。原因ではありません。
リフォームもしっかり、状況を調べてからでないと、大失敗をしますよ。
くれぐれも慎重に、特に訪問販売は要注意です。


今まで、よく大丈夫でしたね?

pict-P2280012.jpg
築30年ぐらいの建物の小屋裏の写真ですが、
ご依頼者の方は電話で
天井が下がってきたの、大丈夫ですか?」
実際に訪問して、びっくりです。
確かに天井は10cm程、下がっていましたが
小屋裏を見て、「え~って」感じでした。
だって、梁が折れているんです
しかも、当時は冬で屋根には大量の雪が積もっていました。
しかし、これは梁じゃあないですよ。
天井が下がって、天井が落ちるという状態ではなく
屋根が落ちてくるという、危険な状況です。


pict-nikon4634.jpg<

20年前に勾配屋根を無落雪屋根に改修した、小屋裏の写真です。
真ん中にある柱(束)がかろうじて、梁にのかっている
これがチョットでもずれたら、束がはずれて、屋根が落ちてくるかも~
屋根を支えている重要な柱(束)です。
今まで、よく、ずれなかったものだと感心するしか、ありませんでした。
でも、危険な状態であることは間違いありません。
至急、補強工事が必要です。