それではロケットシスターズ結成の経緯を、改めてもう少しお聞きしたいのですが。
先ほど少し話したように、(タテヤマユキと)レコーディングの時に初めて会ったんです。その時にお互いのCDを交換して...。
彼女の歌を聴いて、詩を読んで、なんだか自分と同じようなことを感じている人だなあって思ったんです。何て表現したらいいのかなあ...。自分と同じような感動の仕方をしているというか、自分の特別な気分と同じものを持っているなあ、すごく(気持ちが)分かるなあって...。
そう感じて、一緒に音楽をやりたいなと思ったんですよ
タテヤマさんは?
あこがれ、かなあ...。
トールさんはたくさんの楽器を演奏できて、本当にいろいろな音楽を聴いてきていて、わたしの中にそれまでになかった音楽の世界を持っていて、その「音楽力」に感服して、すごいなあ?!と思いました
トールさんの第一印象はいかがでしたか?
そのときは、肩まである長髪のためか、なにかこう・・なぞめいていました(笑)
あはは(笑)
そうかなあ。
かなり真面目だったんじゃない?初めて会ったときだから
いえいえ、気ごころ知れたお仲間ばかりの現場だったので、いつも通りのトールさんでしたよ。冗談ばかり言っていたような...(笑)
ああ。しれっと冗談を言ってたんですね?(笑)
そうそう。それを全部真に受けていました(笑)
その時に、ユニットをやりましょうと話をしたのですね?
あっ、そのあとですね。
お互いの創っている作品を聴いて。やっぱりそれが一番(理解するための)話が早いので...。
よく、レコーディングでご一緒して、ピンと来て「今度一緒に演りましょうよ」と盛り上がることはあるんですけど、そのあとなかなか会う機会がなかったりして、そのまま流れてしまうことも多いんですね。でも、ロケット(姉妹)はその点うまくいきましたね
ロケット(姉妹)はね、二人なんだけど二人以上のことが出来そうな感じがしています。
タテヤマユキは凄い才能もあるしテクニシャンなんだけど、技術的なものとはまた別のところにある「大切なもの」を解ってくれるんだよね。若くてバリバリ弾いているような人はまだそこまで考えが及ばないことが多いから
大切なもの?
たくさん「そぎ落として」行くこととか...。
自分もそうだったけど、若い頃って手数も多くてどんどん音を詰め込んで、オドカシみたいなことをいっぱいやって、「どうだ!」って聴かせたいと思うんだよね。
(タテヤマユキは)そういうことも技術的には凄く出来る人なんだけど、そうじゃない部分も大切にしてる。だからまだまだ(ロケット姉妹で)出来ることがたくさんあるような気がしてます
進化しているんですね?
そう
もっとこんなことがやりたいと思っていることは?
インストものをもっとふやしたり...。オドカシの曲もやってもいいかな...。
言ってることと違うよね。あははは(笑)
フフフ(笑)
でも、いろんなことが出来たほうが楽しいですよね
うん。オドカシも含めていろんなことが出来る気がするね。
オリジナルももっと創りたいし、アルバムも創りたいし...
うん。そうですね

プロを目指している北海道のミュージシャンに、先輩として何か仰りたいこと、アドバイスはありますか?
う~ん...。音楽って先輩も後輩もないし、良いも悪いもないような気がする。
僕はよく、路上で(演奏を)やってる人たちを聴いたりするけど、すごくいいなと思う人たちがたくさんいます。
音楽って感じ方が自由で、十人いたら十人の感じ方があるからね...
昨日のライブで、(ゲスト出演の)五十嵐浩晃さんが「探しなさい」というメッセージを僕らに言ってくれましたよね。毎年毎年凄い数の音楽が溢れてくる。探して行くしかないんだって...
うん。人と会うことと同じで、(音楽と)出会ってしまうこともあるよね。そしてそれが自分にとって必要なときだったりするのかもね。
人の出会いもきっとそうだよね。会うべくして会っているんだと思う。
タテヤマユキのことも10年以上前から知ってはいたけど、きっとその頃に会っていたらこうして一緒に演ってなかったと思うな
今だからこそのロケットシスターズなんですね。
タテヤマさんからもミュージシャンにメッセージをお願いします
そうですねぇ...。
わたしは、たとえば外で演奏しているミュージシャンと会ったときには、「がんばって」ではなく、「こりゃ、うかうかしていられないぞ?!」と思うことの方が多いんです。
いつも「音楽的にもっと上に行きたい、ちがう景色を見たい」と思っていますから、ひたむきに進んでいる姿を見たり、才能があるなあ?!と思うと、刺激を受けたり、あせったりします。
わたしはたまたま音楽を続けていられて、それを仕事にしてますが、音楽への気持ちは(彼らと)変わらないと思っています。なので、「がんばって」より、「お互いなんとかがんばろう!」ですね
上から目線じゃないってことですね?
はい、とんでもないです!
上から目線になれることなんて、きっとこの先もないですね
うん。ないね。
そういうことが嫌だから音楽をやっているというのもあるかな
先日の打ち上げの時に、佐々木幸男さんやいなむら一志さんとお話しさせていただきましたけど、本当にフラットな方で驚いたんですよ。
ミュージシャンの方って、そういう人が多いんですね?
うん。五十嵐浩晃さんなんか、サービス精神旺盛でとっても腰が低いし(笑)
松山千春さんくらいかな。上から目線は(笑)
あははは(笑)
松山さんはそういうポーズなのですよね、きっと...
うん。そうだと思うよ(笑)

取材協力 レストランのや
札幌市中央区北2東11-23-14
011-210-5105
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第5回 音楽には「上下」も「良い悪い」もないと思いますよ
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