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第10回 ロケット姉妹(Rocket Sisters)

第2回 「ロケット姉妹」の音楽は自分の世界を広げてくれるのです

それではお二方それぞれに、ミュージシャンヒストリーをお伺いします。
タテヤマユキさん、ソロユニット名がマルカートさんですね。
シンガーソングライターとしてもご活躍されていらっしゃる


はい。シンガーソングライターで、アコーディオン奏者です


楽器のパートナーとしてアコーディオンを選んだ理由は?


最初は、学生時代から電子オルガンを演奏する仕事をしていたのですけど、だんだんと違和感を覚えるようになって...。
自分にはちょっと違うかもしれないなあ、と思いだしたときに、小学校の頃アンサンブルクラブで3年間みっちり弾いていたアコーディオンのことを、右手がなじみ深い鍵盤の形で、ブーカブーカと息を入れるように風を送って弾くあの楽器を思い出して...。
クラブで毎日のように弾いていたので(アコーディオンの音が)体に沁み込んでいて、ああ、あの楽器がやりたいなあって思ったんです。
当時の札幌では楽器を手に入れることがなかなか難しくて、探して、ようやく手に入れて、ニセコにいらっしゃる先生について習い始めて...


アコーディオンを習いにニセコに通っていらしたのですね


いえ、違うんです!先生の方が札幌に来て下さったっていたんです


ええ?!そうなんですか?


はい。昨日のライブにも来て下さっていたんですよ。
後ろの方に座っていた方で、ちょっと大柄な


ああ。わかりました。黒のスーツを着ていた方?
ちょっと(見た目が)怖い方かなあと(笑)


あははは(笑)
とても優しい先生なんです。私の師匠です


うん。とてもいい人ですよ


当時、先生はわざわざ2時間かけて札幌まで来て下さって、30分レッスンして、またニセコに2時間かけて帰るということを続けて下さって。
今はもう札幌の大きな教室で、何十人も生徒さんを教えていらしてますけど、私が最初の弟子だったんです。
とてもいい先生とも巡り合ったので、アコーディオン奏者としてやって行きたいなと思ったんですね。
それと同時に、「歌を書いて歌ってみたい」と思いもあって、もともと歌を歌うことがとても好きだったので、両方ともやりたいなあって...。
しばらく札幌で活動してから東京に移って、12年間あちらで活動して、その間、5枚のアルバムを出しました。そして戻ってきて2年経ちましたね


それ以外にも、バンドのボーカリストをやってたんだよね?


はい。札幌時代に、そのバンドで一度メジャーデビューしています


東京にいた時代に、トールさんと一緒に仕事をすることもあったのですか?


いえ。なかったですねえ


何度も会えそうな機会はあったんだけど、結局会えなかったんですよ


そうですね。ミュージシャンとして存在はお互いには知っていましたけど


うん。何十年も前から知ってはいたんだけどね...。
(編集部注 ウソです)


フフフフ...


ずっとお互いの存在を知りながらなかなか会う機会がなかったんだけど、レコーディングの時に初めて会って、一緒に仕事をしたのがおととしだったかな


そう。お互いにアルバムを交換して。聴いたら凄く好きな音楽で...。
そこから意気投合して一緒に仕事ができたらいいなあって思って


そうそう。話しもすごく合ってそれで結成したんだよね


タテヤマさんのアルバムを聴かせてもらったのですが、POPな感じで、ロケットシスターズの音楽とは若干違いますよね。
演奏する上で問題はなかったのですか?


全く問題ないですね。
シンガーソングライターとしてずっと自分の世界を打ち出すということに心を砕いて情熱をかけてやってきたので、自分の知らない音楽の世界に強いあこがれがあるんです。そう言うところをうんと刺激してくれるロケットシスターズの世界は凄いなと思います。
自分の音楽を大きく広げてくれます。


「マルカート」の世界は大好きで、彼女にしか歌えない完成された世界があるんだよね。だからロケット(姉妹)と合わせてソロ活動の世界も続けていってほしいと思う。その時はオリジナルを書いて、POPな世界を表現してほしいなと思っています。


このアルバム(注1)をよく聴かせてもらっているんですが、僕は「商店街」が大好きで...


ありがとうございます。嬉しい


もうひとつ、彼女のアコーディオン奏者としての顔もまた別なんだよね。
アコーディオンをばりばり弾いちゃう感じ。そこも同時進行でやっていってほしいなと思う。
僕も、これからもロケットシスターズとは違う音楽を続けていくと思うけど、それは仕事としてかもしれないし、アーティストのバック演奏の仕事とかもあるからね。 でも僕はね、ロケット(姉妹)の位置付って自分の中では(他と)ちょっと違っていて、ライフスタイルのような...。一生続けていきたい音楽をやっているのがロケットシスターズ。
僕は歌もののバンドもインストのバンドもやっているけど、インストのバンドってわりと広い世代のひとにも聴いてもらえるし、いろいろな場面で演奏できたりする。でも、歌ってなかなか難しいでしょ。詩の世界もあるし...。
でもそれを歌でやりたいんだよね。どんな世代の人にも聴いてもらえるような、シンプルで美しいことばと旋律をもった音楽をロケット(姉妹)で出来たらいいなあって思う。


ミュージシャンとして長い二人がユニットを組むって、「1+1=2」じゃだめなんですよね?それを昨日のライブで感じて、1+1が5にも10にもなっているような。やっぱり凄いなあと思いながら聴いてましたね。


ありがとうございます。フフフ...


(注1 マルカートアルバム「これからも」)

取材協力 レストランのや
札幌市中央区北2東11-23-14 
011-210-5105


(2009年11月26日)

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