本日は宜しくお願いします
宜しくお願いします
山本さんとは、よくお会いする機会があるのですが、改めてお仕事の話などをゆっくりお訊きしたいと思います。
早速ですが、山本さんが建築に興味を持つようになったのはいつからなのですか?
僕もよく憶えていないのですが、子供の頃から建築が好きで...ということは全くなかったんです。
(札幌の)新川高校を第一期生として卒業した後、どのような道に進もうかと考えていまして...。
その頃は、料理人になりたかったんですよ(笑)
料理人?! 板前さんですか?
板前さん、というよりはシェフですね。
『包丁人味平』という漫画がありまして、かっこいいな、と(笑)
あ~、ありましたね。僕も読んでました(笑)
でも、当時の空気というか、流れとして「上の学校に進んで、男はキチンとした技術を身につけなさい」みないな雰囲気がありまして。
それで、旭川の東海大学建築学科に入ったんですけども、それも2浪した後の春にぎりぎり決めたという、まあ、無軌道な選択だったんです。
それが建築に触れるきっかけでしたね
憧れの建築家がいる、とかそういうことではなかったんですね?
そうです。
入学してから「建築の勉強って、自分に合っていて意外と好きかも」と思ったくらいで(笑)
もともと、図面を引くなどの作業が好きだったのですか
高校は普通科でしたので、図面を引いたりすることはなかったですね。絵を描いたりものを創ったりすることは好きだったかもしれませんが
なるほど。
そうしますと、大学の建築学科を卒業されて、建築設計事務所に就職されてから本格的に...ということなんでしょうね
そうですね。旭川の会社に就職してサラリーマンだったんですけど、上司曰く「給料をもらいながら仕事を覚えられるんだ。ありがたく思うように!」と、そんな時代でしたね(笑)
建築設計の業界は、皆さん独立される前にどこかで修行というか、お勤めをされるのが普通なんですか?
そうですね。一度勤め人の経験をされて、その後独立される方が多いです
建築設計といっても様々な分野があると思いますが、山本さんは最初の職場でどんな仕事をされていたのですか
僕が最初に入った会社は公共建築などを広く受注する、いわゆる「建築設計会社」でした。カリスマ設計士がいるというような職場ではなかったです。
そこではまず、図面を理解できるようになれと。
次に、図面を描けるようになれと。
ぶっつけで仕事をしながら憶えていくような感じでした。「習うより慣れろ」の世界だったと思います
「営業」の仕事もされたのですか
机に座ってばかりいるのもあまり好きではなかったですし、根がわりとこういう(社交的な?)タイプだったものですから(笑い)当時の営業部長にかわいがってもらいまして、連れ出されるというか、営業の現場に行くことが多かったです。
営業の人と一緒に現場に行って図面の説明をするとか、営業のサポートとして同行するようなことが、入社2年目くらいから増え始めましたね
喋りが上手いとか、プレゼンが巧みなクリエイターは重宝されますよね。それは建築の世界でも同じなのでしょうか
そうですね~...
建築が一般的なクリエイティブの世界と大きく違うところは、スケール的な問題で、現物を持ってくることが出来ないということです。
最後は想像していただくしかない、という世界なわけです。
その手がかりとして図面なり模型があるだけで、お金を出す方やそれを使われる方は、最後の最後まで皆目わからない。(笑)
ですから、言葉で完成状態を説明できる能力というのは確かに重宝されるかもしれないですね。お客さんも安心しますし
主にどのような建築設計のお仕事だったのですか
最初の会社に6年いたのですが、そこでは主に公共工事です。市庁舎とか病院。
当時は「ふるさと創生資金」等で地方にお金をばら撒いた時期がありましたし、旭川をはじめ近隣市町村でも100年記念事業があったりとか。
建設省や通産省からも地域振興の名目で随分お金が出た時代でした
バブルの頃...ですね
はい。
ですから最初の会社では、都市計画や、箱ものの大きなコンクリート建築などを手がけていました。住宅のような小さいものは全く経験がなかったです
あ~、そうなのですか。
93年に転職されますが、住宅設計を始めたのはそれからですか?
そうなんです
会社を移られたのはどのような理由からでしょうか
6年も企業の中にいると、漠然とですが「そうか俺のポジションはこうなんだな...」とか、いろいろと判ってくるわけです。
当時の社長を超えることはできないかもしれないけど、自分も一度は経営者としてやってみたいと。
でも、いくらなんでも独立したその年に文部省から「こんな小学校を造ってくれないか」なんて依頼はまずないだろうと。それくらいは勤め人の僕にもわかりました。(笑)
じゃあどうしたらいいのかなと考えたときに、例えば近所のおばちゃんから「お母さんを引き取るので家の離れを増築してほしい」とか、そういう生活に密着したところからなら仕事が来るだろうと。
今自分がやっている、大規模ないわゆる「箱物」と呼ばれる仕事ではなく、もっと民間に近い仕事をたくさんこなしている事務所でもう一度勉強をし直そうと思いました。
恥ずかしながら、転職した事務所で初めて木造の図面を書きました。(笑)
あーなるほど。それまではコンクリートなんかが多かったんですね?
はい。
コンクリート造や鉄骨造の図面しか書けませんでした
コンクリート造の図面と木造図面の違いは、専門的な話しになってしまうのかもしれませんが、かなり違うものなのでしょうね
ええ、全く違います。
コンクリートは、型枠の中にドロドロのコンクリートを流し込んで造るものですよね。
木造は柱を1本1本立てていく建築ですから。
製造方法が全く違うので、当然、力の加わり方や考え方なども全く違ったものになります
なるほど。
2件目の事務所で木造建築の仕事をしながら、いずれは独立を、と考えていたわけですね
はい。そうです。
4年そこで仕事をしました
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 1. 地域に密着したところから仕事を請けたいと思いました
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