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第3回 株式会社北国生活社 内藤大輔社長

大学時代は山に登って酒を飲んで、そんな毎日でした

学生時代のお話を伺います。北海道大学を卒業されてますね。農学部でしょうか?


いえ、工学部です


工学部? 工業の方ですか?!ご専門は


はい。土木工学科というところに所属はしてました。あまり学校行ってませんでしたが...
子供の頃から昆虫とか魚が好きで、自然児というか野性児だったんです。
土木の方に進んだのは「ぶっこわす側」の立場にたってものを考えてみたらどうだろうか、と高校の時に思ったんですね。大きな構造物を造るということは環境が破壊されるわけで、そういう立場にたって自然というものを見てみると、またちょっと視点が変わるのではないかと思ったんです。高校生の考えることなんで、その程度だったんですが...
そういう意味で土木だったんですけど、同じライン上に農業もあったというか、自然の延長として農業とか食というものに興味があったんです


大学時代は講義に出席しないで何をされていたのですか?


山登りばっかりです(笑)「歩く会」というサークルに所属していまして。中村(北国生活社の主任)もサークルの後輩なんですよ。学生時代から山に登って酒飲んでは騒いで、そんなことばかりしてました。北海道の山は殆ど登っていますね


北大の土木を卒業されて、商社に就職した方はあまりいらっしゃらないのではないかと思うのですが...?


在学中に、土木関係の有名な方の講演を聴く機会が多かったんです。その方々の話しを聞いていていたらなんだかバカらしくなってしまって...。この人たちの仲間になりたくないないな~って思ったんです(笑) 技術者って、視野が狭くて周りが見えなくなっているような気がしたんですね、その時は。まあ、たいして勉強もしない放埓な学生の考えてたことですが(笑)。自分の考えたことをアウトプットして形にすることに至上の喜びを感じていて、土木は本来市民のための技術のはずなのになあって。そんな話しを聞いているうちに(土木関係の仕事が)イヤになってしまったんですね


はい


そんな時期に、バックパッカーみたいな感じで東南アジアを旅行していたんです。
大学3年と4年の間の春休み、2ヶ月くらいですが...。その旅行中にタイのバンコクだったかカンボジアのプノンペンだったか、たまたま日本の商社マンと出会ったんです。なんで商社マンがバックパッカーが来るような汚い食堂にいたのかわからないんですが(笑)その人といろいろと話しをしているうちに、面白いな~って...。世の中金で回っている、経済とか流通って面白いなって思ったんですね。流通のしくみが解れば何をやるにしても便利なんじゃないかと。そういう世界に行こうかと思ったんです


はい。なるほど


で、就職活動をしまして。他の誰も就職活動なんてしていない中、どうせ商社に入るなら大きなところが面白いだろうと思って、総合商社を受けて東京に行ったんです


え?他の方は就職活動はしないんですか?


だいたいは教授の推薦などでゼネコンとかに決まっていくんです。大学院へ行く人も多いですし。だから100人ほどいた同期の中で、就職活動をしていたのは僕一人だけでした(笑)


商社に入社されて、海外とか周ったのですか?


いえ、僕は英語が苦手で、102人いた内定者の中で英語の成績が101番だったんです。(笑)もっと勉強しなさいってことだと思うんですが、会社から『生き生きTOEIC』という教材が送られてきたりして...(爆笑) まあ、そんなこともあって、国内の「鉄板」を扱うセクションに配属されました。橋梁とかビルなどに使う材料です


商社には何年?


2年です。商社にいると一通りのことが勉強できるんですよ。僕がいた会社は、6科目の社内試験があって、経理や商法、英語や決算書の見方とか...それらの試験をクリアしないと管理職になれないとか社内的にいろいろありますので、勉強しなければならない。お陰で(スキルを身につけて)独立していく人も多いのですけど...。会社が傾きだした時でしたので、辞めていく人も多かったですね。
商社全体が傾きかけている時期でしたし、僕のいた会社は重厚長大系に強い商社だったので、ますます厳しかったようです


そうしますと、内藤さんもそろそろ独立の時期と思ったのですか?


仕事自体は面白いんですが、ゲームみたいな感覚になってくるんです。鉄板を仕入れて売るって言っても、ただ伝票上で通っているだけで商品を見ることもあまりありませんし...
ゲーム感覚としては面白いのですが、先ほども言いましたように僕は自然屋なので「僕がやらなくてもいいんじゃないの...」っていう気がし始めていましたね。仕事は面白いけど、この先どうしようかと...。あの時会社にいた若い人はみんな先行きを心配していた社内状況だったので、辞めていく人も多かったし、「そうか別の道もあるんだな~」って思って、農業をやろうと北海道に来たわけです


何かツテがあったのですか?


いえ、全くないです(笑)それから1年間、あちこちの農家を回りまして、橋本と出会うわけです

(第4回につづく)


(2007年09月20日)

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