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第2回 hibi.N(ヒビ ドット エヌ)編集長  渋谷香奈さん

第4回 情報への「周波数」が変わった気がします

この本は東京でも発売されていますよね。
 かなり評判が良いんじゃないですか?


う~ん...。まだ部数が少ないですからね。
でも、(書店に)置いていただいている分は全部売れているようで、返品はないですね。「あ~、買っていただいているんだ~」って凄く嬉しいです。むこうの(書籍)担当の方も、「次はどんな感じになりますか?」とか気にして下さって...。嬉しいです


僕の東京の友人にも知らせたら、「あ~それはいいな~、買うよ」って言ってましたから。やっぱり北海道への関心が高いんですよね。
こんな風に北海道を紹介している本って、今までなかったと思います。
「あ、なるほどね。せっかく北海道にいるんだからこんな楽しみ方があるんだよな」って、僕もこの本を読んで思い出したというか...


そうですね。北海道に限ったことではないでしょうけど、30代40代はいろいろな仕事を任されて忙しくなる時期じゃないですか。そんな中で、本当にいいものをスルーしてしまっているんじゃないかって思うんですね。それは(スタッフ)みんな同じ気持ちだったんです。本当にいいものに視点を置いた本にしたいと思っています。
北海道のアウトドアというよりは、もっと環境を楽しんで今までスルーしてきたものを見直す、そんな感覚です

おたる

はい


北海道にはすばらしいものがたくさんあるのに、毎日なんとなく手間がかからないものを選んだり、無駄に寝てしまったりしますよね。もったいないですよね。
あと何回ごはんを食べて、いつ死ぬかわからないんですから...
明日トラックにはねられて死んじゃったら嫌だな~って。あははは。
(一同爆笑)
そんなふうに思う人って、30代40代の人でも多いんじゃないかな。
北海道に住んでいて、身近にあるんだけど実はすごくオリジナリティがあるようもの、だけども気がつかないでスルーしてしまっているものをちゃんと見直そう。そんな気持ちが一番強いですね


ネタというか情報は、どこから仕入れてくるんですか?
本を読んで、僕も知らなかったことがたくさんあったのですが...


そうなんですか?
いや~実は私も、前の出版社でファッションとか雑貨など街ものの担当だったもので...。あとは特集ページを出すのにラーメンとかパンとか...。偏った情報しか見てこなかったんですよ。
しかも18歳から北海道を離れていたので、読めない地名がたくさんあるとか(笑)
以前の情報誌の仕事をしていると、流行もののことは入ってくるんですが、心に響かないというか、もうすこし突っ込むということが出来なかったんです


はい


今はスタッフの周りの人や、読者の方からの口コミ情報が多いですね。こんな面白い人がいるよ、とかこんな場所があるよとか。それが自分たちの心の琴線に触れるようなネタだったら、そういう場所に自分たちで実際に行き、話を聞いてきて決めますね


あ~、やっぱり口コミが多いんだ...


ええ。
創刊準備号を、カフェとか飲食店などに置かせてもらっていたんですね。
それを見た方から情報をいただいたり。例えば、創刊号の「サヒナ」(ニセコのキャンプ場)のことも、ニセコにこんなすてきなキャンプ場があって、冬もキャンプできるんですよって、飲食店の方から教えていただいたんです。
「冬のキャンプって・・それは普段からアウトドアしている人じゃなくても大丈夫なんですか?」って聞いたら「大丈夫ですよ、私もインドア派で普段はキャンプとかしていないけれど、犬を連れてコテージに泊まって、ゆっくりしてくるんです」って。
  それはもう、是非行ってみたいと


はい


そんなふうに続けていくと、周りの人たちや、取材をした方、本を読んだ方などから「こんなの好きでしょ?」みたいに情報が集まるようになったんですね。皆さん純粋に北海道や自然が好きな人が多いので、「こんなステキな場所があるよ」って教えてもらうようになったんです


自然と情報が集まってくるようになったんですね?


はい。そうですね。以前の雑誌の仕事の時は、ニュース的なもの、最新のものにアンテナが向いていたんです。でも違うアンテナのスイッチが入ったというか・・。集まってくる人も変わってきたんです。不思議な感じですね。チャンネルの周波数が変わりましたね、完全に(笑)

やぎ

先ほどフリーペーパーの話がでましたけど、おいしい店もそうでない店も、同じように扱うじゃないですか。だから、わからなくなっちゃうんですよ。結局何を選んでいいのか(笑)


あははは。そうですよね。実際に行ってみないとわからないですよね。
飲食の雑誌もやっていたので、しくみはわかっているだけに今回の本では飲食ネタはできるだけやめようと話しています。(編集部の)山平が食の担当なんですけど、「山平さんがおいしいと思ったとこだけでいいよ」と言ってます。
北海道の雑誌なんですから、食の情報が多いほうが読者が増えるんじゃないかとも考えたんですけど、でも、ピンポイントでテーマを絞って、本当に自分たちが良いと思ったものを載せていくことにしたんです。
友達に教える時ってそうじゃないですか。友達に「こんなにいいんだよな~」って伝えるような感覚でで、載せていきたいと思っています


なるほどな~
スタッフの皆さんの拘りを凄く感じて、それがとてもいいな~って思います


すごく偏っているかもしれないんですけど、広告もあまりたくさん入っていないので、自分たちの好きなことができるのはありがたいことだと...。
でも苦しいですが(笑)
自由に出来る時に、やれることをやったほうがいいと思ってますね



(2007年08月23日)

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