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「コンクリート」の先にあるもの

札幌の都市計画案として、札樽自動車道を都心部まで延長させるという将来構想があります。札幌の中心部を南北に流れている創生川をルートに設定するらしいのですが、それでは現在大規模工事を行っている創生川エリアの整備事業は無駄になるのか?と疑問がわきます。
札幌北インターで高速を降り一般道で中心部に向かう既存のルートでも、時間的にも距離的にもそれほどストレスがあるとは思えません。

また、札幌市電を延長するという構想も浮上してきています。すすきのから札幌駅まで市電を延長し、人の流れを活性化させる目的のようです。
個人的には市電の雰囲気が好きなので歓迎したい気持ちもあります。しかし、地下鉄が走っている上をなぜ市電を通すのかがよく理解できません。また、現在工事中の、大通り~札幌駅間の地下通路の意味も薄れてしまうでしょう。

どちらもまだ「構想」の段階で実現性は不確実ですが、双方に共通していることは、中心部に人の流れを呼び込む「ソフト」の部分が見えないことです。

昨年の秋、札幌駅前の西武百貨店が営業を終了して以来、未だ建物は閉鎖されたままです。古くは「五番館」の名で市民に親しまれていた場所だけに、遊技場などに変わってほしくない。シャッターの下りた建物を見ながら、ふと「ここに大きな図書館があったらとても便利なのになあ」と思いました。
インターネットや端末技術の発達とともに、これからは電子図書の時代に向かっていくでしょう。印刷書籍を凌駕するとは思えませんが、エコの観点からも紙を使わない電子図書が加速してゆくのではないかと思います。
電子図書の普及によって、相対的に図書館の役割が増大します。「やはり印刷された本が好きだ」という読書家が減ることはありません。蔵書資料の価値設定もさらに重要になります。書庫から取捨選択した書籍を読むことで、言語能力の低下を防ぐ効果もあるでしょう。

老若男女誰でも利用できる図書館が札幌の中心部にあるという「構想」が、これからの街創りにあっても良いのではないか。
まず道路インフラありき、商業施設ありきでは、今までと全く同じ。「コンクリートから人へ」という新しい政権のスローガンも、空虚に感じるだけです。

Watanabe


(2010年02月04日)

コメント(2)

>電子図書の普及によって、相対的に図書館の役割が増大します。

私もそう思っています。

「相対的に」って視点のない感情論だけでは…ね。

電子書籍が印刷を駆逐することはありえないでしょうね。

相対的に=正負の法則と置き換えてもいいかもしれない。

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