最近お仕事関係の人と、お寿司を食べに行く機会がありました。 カウンター席に案内されたのですが、ふと隣を見ると、色白の綺麗なお姉さんが、メニューを凝視して固まっていました。
店員さんが注文をとりに来ましたが、お姉さんはメニューを見つめたまま微動だにしません。
店員さんが何度も話しかけると、彼女はやっと
「ビアー、スモール」
と言いました。
「あらぁ、困ったわ。外国人なのね。スモール?小さいのはないよ。」
「??ビアー、プリーズ」
「大きいジョッキしかないんだけど・・・」
店員さんは身振りで示しますが、全く彼女には通じません。
彼女の外見から香港か韓国の人だと思ったのですが(服装や持ち物、髪型などでだいたいどこの人か分かります)、彼女の英語が韓国人なまりだったので、思いきって韓国語で話しかけてみることにしました。
「こんにちは。韓国の方ですよね。何をめしあがりますか」
「まぁ!韓国人ですか?よかった~メニューに写真がないので、困っていたの。」
私は日本人で、ソウルで韓国語を勉強していたことがあると言ったら、おねえさんも自分はプサンの大学で教鞭をとっていて、今回は一人旅で来た。たまたまホテルの近くでお寿司屋さんを見つけたので入ってみた、と話してくれました。
そして、私に名前より先に年はいくつか聞いてきました。韓国人はやっぱり年を先に聞きます。儒教の国韓国では年上は敬わないといけないので、上下関係を位置付けるために会ってすぐ年齢を尋ねます。 お姉さんは私より年上で、私を「여동생(ヨトンセン/妹)」だといいました。以前コラムにも書きましたが、血がつながっていなくても年上なら「お姉さん」年下なら「妹」などと呼びます。これも韓国独特の習慣です。
お寿司屋さんの板前さんは、お寿司を握りながら
「おねえちゃん、言葉もわかんないのに一人で(寿司屋に)入ってきたの?勇気あるねぇ~。すごい覚悟して入ってきたんだろうね。」
と言いました。お姉さんは、北海道の美味しいサーモンと海老がどうしても食べたかったみたいです。この二つを何皿も食べてご機嫌でした。
お寿司屋さんを出たあと、大通公園に行きたいというので案内すると、お姉さんは別れ際、
「どうもありがとう!」
と言って、私をしばらくの間ぎゅうっと抱きしめました。通行人の視線がささるのがよくわかりましたが(笑)、日本にいるとなかなかないハグもたまにはいいものです。ちょっと照れくさいですけど・・・。
最近、アジアからの観光客多いですね。特に韓国、香港、台湾からの。この3地域では、北海道はとっても有名です。もともと冬の雪祭りやスキーのための観光客はとても多いのですが、旅行会社が夏の涼しい北海道も売り込んでいるらしく、夏に来る人も増えました。そのうち経済成長を続ける中国大陸からも、わんさか来るんだろうな。経済効果にも期待です。あ、飲食店には写真つきのメニューがあったほうがいいかもしれないですね!
カタヒラ カコ
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