
コピーライター糸井重里氏が企画運営しているポータルサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』は、今や一日のアクセス数が150万件以上(!)の超人気サイト。
本書は、糸井氏が今年10年目を迎えた「ほぼ日」を立ち上げた理由や、糸井氏流のインターネット社会の捕まえ方を紹介しています。
『趨勢として、チャートが10位までは注目してみるけど、50位くらいのものはあまり見ないでしょう。ところが、力はそういう順位のところに隠れているものなのです。』
(「インターネット的」より引用)
昨今、「SEO対策」という言葉をよく耳にします。ヤフーやグーグルなどの検索エンジンで上位に表示されるように、様々な対策を講じることを意味します。
それは、「検索でトップページに出なければ、そのコンテンツは存在しないも同じ」という、ネット社会の厳しい現実を踏まえた上で対策が必要です、ということ。
確かに理屈はわかるのですが、僕は常々、それって随分と乱暴な言い草だなぁと思っていました。
「対策」がされているのならば、検索の上位に来ている情報が必ずしも優れた正しい情報とは限らないのではないか?ネット社会による「ロングテール現象」が起こっている一方で、マスメディアの視聴率競争と同じような「多数こそ正義」という理屈がまかり通る世界になりつつあるのだろうか?
僕が、ネット社会にそんな疑問を持ち始めていた時に手にしたのが、この『インターネット的』でした。50位くらいのものの方が実はチカラがあるのだ、と語る糸井氏の言葉が、ストンと「腑に落ちた」のです。
ちなみにこの本が出版されたのは2001年7月。検索エンジンによる「情報の支配」が起こるのはずっと後のこと。いささか予言めいた糸井氏の言葉に、改めて氏の着眼点のスルドさを感じたのです。(つづく)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 『インターネット的』 糸井重里著 (PHP新書) 連載 (1)
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