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コラナビがオススメするこの一冊

『叱り方の極意』 池上公介著、ファーストプレス

一冊の本との出会いで人生が変わります!!

NPO法人読書普及協会チーム札幌 内藤貴文

読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!

<今日の一冊>

『叱り方の極意』 池上公介著、ファーストプレス(2007/9)¥1500

● 学校法人池上学院の理事長、池上先生の著書です。池上先生は不登校や高校中退者を積極的に受け入れた高校を運営されています。長年の教育経験に踏まえた、実践的な教育論です。

● 人を叱ることって、難しい。私は5人の子育てをしていますが、叱ることの難しさを痛感しています。子供が小さなうちは、に「○○しちゃ、駄目だ!」と叱ると、何とか言うことを聞きます。しかし、中学生以上になると、頭ごなしに叱っても、反発されるだけ。叱れば叱るほど、子どもは言うことを聞かず、関係が悪化しました。本書を読んで、自分の叱り方を深く反省し、自分に不足していた「あること」を遅まきながら実践中です。

● 叱り方に自信が無い人、子育てに悩む親、若い職員の教育に悩む経営者にとって必読の一冊です。

(以下 「 」は本文より引用)


<これは名言>

「褒めて、褒めて、褒めて、たまに叱る」
「相手の言うことを尊重し、そのうえでなぜ駄目なのか、納得できるように話す」

<私が惹かれた言葉>

「一生を棒に振る、この年収の差。ピアスと茶髪」
「企業の採用担当者は面接の際、学生の耳にピアスの穴があるかを見ていると言う。ピアスのわずかな跡でも残っていれば、『この学生はピアスをしていたのか。真面目そうなことを言っていても表面だけだな。入社したら、不真面目な行動をとる可能性が高いな』と判断するそうだ」
「頭が良くて、学校の成績や良くても、ピアスで茶髪の学生は絶対に採用しません。なぜなら、親御さんや学校の先生が、茶髪やピアスをしないように何度も何度も注意や忠告をしてきたはずです。そんな先生の注意を聞かなかったのですから、会社の上司の指示も聞かない可能性がきわめて高いと言えるのです」

●ピアスと茶髪の問題点が経済的に不利になること、医学的な面から説かれています。ピアスをし、茶髪にしていたら、就職できない。ピアスをすると脳細胞が3倍早く減っていく。ヘアカレーの毒性で頭はボケる。こうしたことを知ると、「それなら止めよう」という若者も出てくるはずですから、頭ごなしに禁止するだけでなく、駄目な理由を伝えるべきです。また、著者は「日本人に茶髪は似合わない」と書いています。私もその通りだと思います。日本人には「碧の黒髪」が一番似合いますね。

「まずは子どもを褒めること。怒ることから始めてはいけない。10の時間があれば、子どもを褒めることに9の時間を使うべきだ。そして、残る1の時間は子どもへの注意に使うべきだ。注意する時間と叱る時間は、できるだけ少ないほうが良い。褒めて、褒めて、褒めて、たまにどうしても注意しなければいけないことを注意して、また褒めて、褒めて、褒めるべきなのだ。注意は褒めることと褒めることに間にサンドウイッチすべきなのだ」
「子どもはいつも自分を褒めてくれる大人が大好きなのだ。大好きな大人の注意ならば素直に言うことを聞く。『いつも褒めてくれる人の言うことは聞く』が子どもの大原則なのだ。だか、この大原則には一つだけ条件がある。その条件とは『子どもがその大人を甘く見ていないこと』である。『いくら褒めてくれても、こんな大したことない大人の言うことなんか聞いてられないよ』と子どもが思ってしまっては、褒めても意味がなくなってしまう。ではどうすると子どもは大人を甘くみるのだろうか。それは、親が子どものわがままを全部許している場合である。もう一つが、母親が父親の悪口を子どもの前で言っているケースである」
「『躾』とは、口うるさく言わなくても、『駄目なことはさせないこと』であり、『正しいことをさせること』なのだ」
「子犬の躾け方と子どもの躾には共通のコツがある。『褒める、叱る、褒めるのサンドウイッチ』、そして『駄目なことは絶対させない』の2点である。これぞ、叱り方の極意である」
「叱り方の極意はもう一つある。『決してしつこく叱らない』ことだ。たまに同じことを、時間を置いて何度も何度も叱る親がいる。これではいけない。子どもが言うことを聞く気をなくしてしまう。叱るときはその場で、一発でビシッと叱り、あとはぶり返して叱らない」

●上記が叱り方の極意です。あとは実践あるのみ。

「子どもに言うことを聞かせたいと思うなら、子どもの前で決して父親の悪口を言わないこと。そして、父親に威厳を持たせることだ。そのためには、母親は父親にきちんと敬語で話せばよい」
「母親が父親を敬う姿を見て、子どもは親の威厳を知る」

● この文章は、ぜひ奥様に読んでいただきたい文章です。しかしながら、母親にしっかり敬ってもらうには、まず父親としての威厳をしめせる男にならねばなりません。じつはこれが一番難しい・・・。

●叱り方のコツはとにかく「褒めること」。褒めて、認めるけれど、親として「駄目なものは駄目」だと、はっきり態度で示すことのようです。私は子どもに対して、叱ることが多く、あまり褒めていなかった。そして、駄目なものは駄目という毅然とした態度が不足していたことを反省しました。

「ぜひとも、目上の人に敬語を使うようにしてほしい。そうすれば、大人の威厳が復活し、家庭の問題はすべからく改善するであろう」
「子どもの性格を穏やかで良くしたいのなら、口やかましく叱りつけるよりも、まずは栄養バランスの良い食事をお母さんがつくってあげるべきだ」
「子どもを像力豊かに育てたいのなら、お母さんは子どもと一緒に料理をつくると良い。料理は想像力を鍛えてくれる」

●コンビニのお弁当やお惣菜、即席麺などには、たくさんの食品添加物が含まれているようです。お母さんが忙しさにまかせて、食事を自ら作らずに、スーパーやコンビニで売られている出来合いの食品ばかりを子どもに摂らせていると、食品添加物などの影響もあり、突然に切れる子どもになるそうです。お母さんの手作りって、大切なんですね。

「いかなる問題も、その人間が克服できるからその人に与えられるのだ。苦難は天が私たちに与えてくれる恵みであり、ここに真の幸せの扉があるのだ。押して押して行けば、それは必ず開かれる。そしてそれが開かれた時、そこには幸せの空間がある。ところが次にまた、もっと重い扉が待っている。しかし、待ってましたとばかりに、その重い扉を強く押して開いていきたいものだ。人生とはその連続だ」

「祖父は私を自分の前に座らせて、いろんなことを話してくれた。倹約とケチの違いを何度も聞かされた。『いいか、人間は質素倹約をしなければいけない。ケチは駄目だ。倹約とケチはな、天と地ほどの差があるんだ。よく聞けよ。自分のために物事をするのはケチだ。つまり欲だな。倹約とはな、天下のため、世の中のため、人間みんなのためにすることなんだ』」

● 私が意識して実践中の「あること」とは、「人を褒める」ことです。ある会合で池上先生とお話させて頂いたときに、先生はなんと私のことを褒めてくださったのです。私は、年甲斐もなく、とてもうれしくなりました。50歳を過ぎて、人から褒められるなんて、あんまり無いですから。私のような中年おじさんになっても、褒められるとうれしいのですから、子どもや若者は、褒められると嬉しいはずです。

● 「まず、褒める」池上先生は、自らの考えを実践しておられる素晴らしい方です(私が褒められたからではありませんよ)。ぜひ本書をご一読ください。


(2007年11月15日)

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