タイトルを見てちょっと驚く本を紹介します。「125歳まで私は生きる」なんていうタイトルは、なかなか付けることって、相当な自信がないとできないでしょうね。
著者は現在91歳で、極めて健康です。65歳で弁護士資格を取得し、弁護士事務所を運営する傍ら、英語の資格試験として有名なTOEIC会長をされています。
世の中は今、アンチエイジングブームで、若返り法に関する本が数多く出版されています。これらの本の多くは、40~50歳台の医者が、動物実験や高齢者の調査などの医療情報を基にして書いた本が多いのです。これらの本には、何故か説得力がありません。なぜなら、書いた人が若すぎるのです。「この本を読めば100歳になれる」と書いてあっても、著者が若いので、「本当に大丈夫なの?」と、疑ってしまうのです。しかし、本書の著者は91歳で、健康と若しい柔軟な体を維持しておられます。本書に書かれた内容は、若い方が書いた本よりも説得力があるように思います。
長生きしたい方、若返りたい方、是非読んで、実践してみてはいかがでしょうか?
『125歳まで、私は生きる! 』 渡辺弥栄司 著、ソニー・マガジンズ新書 (2008/2)¥740
「いくつまで生きるかは、自分で決めるのです」
■力強い言葉です。自分で寿命を決めることができたら、死を恐れることなく、精一杯生きることができます。
「人間は夢を持てば、いくつになっても若返りが可能だ。今、何かを始めることが、人生に転機をもたらすこともある。それによって、生命力が盛んになる」
「125歳という人間の寿命の可能性に、なぜ挑戦するのかと問われれば、私は、生きることのすばらしさを身をもって味わいたいからだ、と答える」
「人間が生命あるかぎり成長を続けられるのなら、最大限に成長してみたい。そして、もっともっと魅力的な人間になるのだ」
「夢はこれまでの人生で育まれた自信と誇り、あるいは、これからも自信と誇りをもって生きていこうという気概から生まれる。自信と誇りがあるから、すてきな人生を歩むことができる。遠慮して生きていては、その自信と誇りを失っていく。そういう人には、夢を生み出す力がない」
■91歳になっても夢を持ち続けている著者の言葉には力があります。
「真向法と各部位を鍛える運動」「呼吸法」「逆立ちと青竹踏み」「ここまでに要する時間はだいたい30分」
「運動を終えると10分間のウォーキングに出る。一キロを歩く。天下を取ったような姿勢、明るい気持ちで、力まず美しく歩く。私は大股でグングン歩くが、風景を楽しみ、あたりを観察する余裕がある」
「まず、身体を柔らかくすれば、それだけ、人生観が変わる」
「心が硬くては、前向きで楽観的な人生観をもてない。身体が柔らかくなれば、心も柔軟になる。そうすれば、固定観念や経験則にとらわれることがない」
■著者は真向法という体操をしています。4つの内容からなる体操です。身体の柔軟性が増す体操です。評論家の渡部昇一氏も実践しています。身体の硬い私は、本法に何度かチャレンジしましたが、なかなか思い通りに柔らかくならず、すぐ諦めてしまいました。しかし、本書を読み、「身体を柔らかくすれば人生観が変わる」なら、再度チャレンジしてみようという意欲が湧いてきました。
「正心調息法」「正心とは正しい心を持ち、心の正しい使い方をすることを言う。①物事を前向きに考える②感謝の心を忘れない③愚痴をこぼさないーこの心の三原則を守って日常生活を送る。調息とは深い腹式呼吸だ。姿勢は正座、胡坐、仰臥。椅子に座ってもいい。背筋を伸ばすのだが、背骨はもともと緩やかに湾曲しているので、無理に伸ばす必要はない。ただ、左右に傾いてはいけない。身体の前で、両手の平でボールを包み込むようにして中空をつくり印を結ぶ(鈴の印)。指は利き手の親指を上に組む。呼吸法は『吸息』『充息』『吐息』『小息』の順に行い、これを一サイクルとして25回、行う。」
■本呼吸法は100歳を超えた医師 塩谷信雄氏が考案した方法です。いわゆる丹田呼吸法です。長生きの秘訣は「長い息」なのでしょう。
「私の幸福五原則 愚痴を言わない、なんとかなると前向きに、明るく親切に、感謝の念を忘れない、威張らない」
「人は人によって、人となる。よき人との出会いで、人は自分を磨く。そして、人生を拓いていくことができる。よき人との出会いこそ、良縁そのものなのである」
「自分の持つ体力、精神力、それに知力の限界が高ければ、それだけ自分の人生を楽しいものにできる。それだけではなく、その力を人のため世のために使うことも可能だ。そうなれば、もっと人生が楽しくなる」
■ 加齢により自分の足で歩けなくなると、人は元氣を失うことを、日々の診療で感じています。また他人からの介護を受けるようになると、積極性が失われるようです。何歳になっても自分の脚で歩き、運動によりいつまでも自分の足で歩き、自立しようとする人、夢をもち、好奇心が旺盛な人は、とても若く見えます。
「私は125歳まで成長の完成を見るつもりだから、完全なる成長を遂げ、最大限の可能性を蓄え、それを余すところなく社会のため、世界のために使い切る」
「高齢者がすてきな生き方をしていれば、若者は『いずれはあんな人生を送ってみたい』と、将来に希望を持つことができる」
■確かに高齢者が病気がちで家に閉じこもり、世の中を嘆き、衰えた自分の身体を嘆いてばかりいるなら、若者は人生に希望を持つことはできないでしょうね。何歳になっても、自分のことは自分で行い、夢を持って努力していくことで、若い人たちも「歳をとるって素敵なことなんだ!」と感じてくれるに違いありません。著者のようなかっこいい高齢者がますます増えることを期待しています。
春です。進級、進学、就職、転勤などで、多忙な毎日をお過ごしのことと存じます。
どんなに忙しいときも、時間を見つけては読書、読書!
今日は、今年4月13日(日)に開催される第7回北海道ほんのすすめで講演される、西田文郎氏の「強運の法則」を紹介させていただきます。
西田先生は数多くの経営者、スポーツ選手を育てあげた「強運開発」コンサルタントです。つい先日引退を宣言した元巨人軍の桑田選手も薫陶を受けた一人です。今回ご紹介する「強運の法則」は、実は西田先生が死後出版したかったという、西田理論の集大成なのだそうです。
一冊なんと15000円と高額ですが、成功を目指す人は一読の価値あり。それでもちょっと高すぎると思われる方は、4月13日の北海道ほんのすすめにご参加ください。参加ご希望の方は、以下のホームページからお入りください。
第7回北海道ほんのすすめ申し込み先
『強運の法則』 西田 文郎 著、 日本経営合理化協会 (2007/9)¥15000
ツキはいかにして掴むことができるのか・・・
その秘訣は「ツキのある人に好かれ、ツキのある人と付き合う」ということに尽きる。
マズローの第五の欲求のさらに上の欲求、「第六の欲求」を求める人たちがいる。その「第六の欲求」というのが⑥無欲になりたいという究極の欲求である。
成功を手にするということは、「世のため人のため」を本気で願い、自分の稼ぎを人と分け合う「無欲の欲」への階段を上ることとイコールなのだと理解して欲しい。
●ちなみにマズローの欲求の五段階説は、①生理的な欲求、②安全への欲求、③愛と帰属への欲求、④自尊心の欲求、⑤自己実現の欲求です。
「もうできちゃった」状態が脳にありありと描かれているということは、そのイメージを実現させるためには「何が必要であるか」「自分が今、何をしなければいけないか」が、自然とわかってくるからだ。
・ 成功者に共通する6つの資質
① 一般の人には思いもつかないような「大きな野望」がある
② 「強欲の熱意」があきれるほど長く持続する
③ 尊敬する人物や事業の協力者など「出会い」に恵まれる
④ 「ツキ」がある
⑤ 「徹底したプラス思考」の持ち主である
⑥ 「人を喜ばせる力」がある
「もの凄く大きく稼ぐ」成功レベルの成功を掴むには、6つの資質の他に、さらに⑦「使命感」、⑧「感謝」が必要になってくる。
●「ツキ」があることが成功者の資質とは、面白いですね。自分がツイテル人間になるにはどうすればいいのでしょうか?その秘訣は、本書に書かれていますよ。
最強の成功脳・メンタルヴィゴラス状態 大成功する経営者の脳とは、「思考」「イメージ」「感情」が全てプラスになった状態である。そして、この脳の状態を「メンタルヴィゴラス」という。
メンタルヴィゴラス脳ができる流れとは、目標を立てたら、その達成イメージを繰り返し鮮明にイメージする。そしてそれが脳幹に伝わり、脳内を活性化するホルモンが分泌される。
優秀な人間と、そうでない人の違いは、頭のデキではない。ただ、ウキウキワクワクしながら仕事をしているかどうか、それだけの違いである。
●この本の本質は、いかに自分がワクワクする目標を探し出し、達成した自分をイメージし、そのワクワクを維持するかの技術だと思われます。
付き合うべき5種類の人間
①自分より大きく儲けている人
②厳しい年長者
③能力の高い相手、自分にはない何かをもっている人
④自分を怒ってくれる相手、叱ってくれる人
⑤有り難い反面教師
●ある程度の年齢になってしまうと、④の自分を怒ってくれる相手、叱ってくれる人と付き合っていくことは中々難しいことと思いますが、是非そうした人物とお付き合いできる人間性を身につけたいものです。
感謝すればするほどに、また成功すればするほどに、潜在意識が変わり、人間としての器が大きくなる。
これまでの人生でお世話になった人、たとえばあなたの人生の師となってくれた恩師、お子さん、従業員の方々、それにあなたを産んでくれたお母様、お父様など、その恩に報いなければいけない人を10人思い出して、シートに名前を記入してほしい。さらには、「その人にどんな恩を感じるか」、「これからどのように恩返しをしているか」、さらには「その人に対するメッセージ」を具体化していただきたい。
●感謝の大切さが書かれています。感謝は今すぐにできます。今こうして生きていることに感謝。パソコンに向かい、文章を書いたり、編集できることに感謝。このようなIT機器が開発され、安価にだれでも使えるようになったことに感謝。健康に感謝。思考できる脳に感謝。仕事に感謝。○○に感謝・・・・。どんどん感謝できますね。ここまで読んで下さった方に心から感謝致します。・・・と、感謝は広がります。
いつ、どのような死を迎えたいかをリアルにイメージすると、脳はご自分が理想とする「死」を迎えるために、いま何をやらなくてはいけないか、これからどう生きるべきなのかを、全力で考え出すようになるからだ。
あなたは一般の方とは違うのだ。だから、どうか、あなたにふさわしい役割、あなたにしかできない役割に気づき、感謝と使命感という真の動機付けをエネルギーにして、命をかけてその使命をまっとうしていただきたい。
●西田理論の一部をご紹介いたしました。いかがだったでしょうか?私自身はすでにどのような死を迎えるが、具体的にイメージしています。死んだあとどこに埋葬されるかも決めています。こうしたことをイメージしておくと、世の中怖いものなし(妻以外!)です。あとは淡々と、自分の目標を目指し努力するだけ。ただし、B型の私は、新しいものが大好きで、とにかく熱しやすく冷めやすい。目標達成の前に、まず自分自身の性格を、熱しやすく冷めやすいものから、
「強欲の熱意」があきれるほど長く持続するに変わる必要があるのです。まだまだ修行が続きそうです。
書評の更新が随分と遅れてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今後も読書普及協会チーム札幌を代表して、読んでみるとためになる、とっておきの本を紹介させていただきます!!
健康本の中でこの数年ベストセラーといえば、新谷先生の「病気にならない生き方」シリーズです。
昨年末に、No3が出版になりました。書店に並んだ、黄色と黒の大胆な色彩の表紙にも惹かれて、購入してしまいました。
新谷先生は、胃相、腸相がその人の健康状態を示しているという、長年の臨床経験に基づいた仮説を大胆に展開し、健康になる秘訣を紹介しています。
仮説としての話題提供が多いためか、新谷先生の本の内容を批判する医学者が多いのです。しかし私は一臨床医として、新谷先生の考え方に共感できるのです。問題は、本書の内容を、全て実践するのが難しい!というところでしょう。
『病気にならない生き方 3 若返り編』
新谷弘美著 サンマーク出版(2008/1)¥1600 (以下 「 」は本文より引用)
「心に問題を抱えている人は、いくら体をしっかりとメインテナンスしても、本当の意味での健康にはなれません。心配、不安、悲しみ、ねたみや怒りといったマイナス感情は、エンザイムパワーを低下させてしまうからです。人が健康になるためには、『幸せ』を感じることが必要なのです」
●世の中健康ブームです。美容や運動のための各種健康器具、サプリメントなど花盛り。でも、いくらこうした外からのメインテナンスをいくらがんばっても、健康にはなれない。心がマイナス感情に支配されているなら、健康ではないことを明言しています。「そのとおり!」と納得する言葉です。
「老化とは、エンザイムパワーが衰えることである」
「エンザイムというのは(中略)生物の細胞内で作られるたんぱく質性の触媒の総称です。体内における物質の合成や分解、消化、排出、解毒など、およそ生命を維持するために必要な活動は、すべてエンザイムが関与しています。このエンザイムの力、エンザイムパワーが衰えると老化がいっそう進むと、私は考えているのです」
「老化を防ぐには、(中略)体が酸化しないような食生活を送り、エンザイムパワーの質の面でも量の面でも消耗しない生き方をしていくことに尽きます」
「あなたはなぜ若々しくありたいのでしょうか?私が若々しくありたいのは、予防医学を社会に根付かせたいという強いモチベーションがあるからです。(中略)いくら私の健康法が体にいいといっても、私自身がヨボヨボのシワくちゃでは誰も共感してくれないでしょう。私が若々しくあることは、予防医学のすばらしさを理解してもらうためにとても大切なことなのです」
● 私自身も「いつまでも若くありたい」と願い、日々努力しています。その理由は、新谷先生と同じです。健康を説く医者自身が若々しくなければ、説得力がないからです。私自身が健康で若々しくあれば、同じ生き方をしたいという方の目標になれるかもしれないと思うのです。そう言っても、実際の自分が若々しいのかどうか、自分で中々わかりませんが・・・。
「人相のよいひとは腸相もよく、腸相の悪い人は人相もよくありません」
「腸が年齢以上に老けてしまうと、その人の寿命は短くなります」
「エンザイムの体内保有量を多い状態に維持するもっともよい方法が、腸相をきれいに保つ食事と生活習慣を守ることです。腸相が悪化すると、腸内で発生した毒素を分解するために大量のエンザイムが消費されるため、エンザイムの体内保有量が減少し、抗酸化力そのものが低下してしまうからです」
「穀物を主体とした植物食中心の食事は、日本人のみならずすべての人間の腸にとって理想的な食事です」
●日本食を食べるのが腸によいことが説かれています。
「アルコールに関しては、動物食以上の節制が必要です。よく『酒は百薬の長』などという人がいますが、これは大きな間違いです。お酒は百害あって一利なし、とくにお酒に弱い人は要注意です」
● お酒に関して、新谷先生は厳しい見方をしています。お酒好きには、耳の痛い話ですね。
「いつまでも若々しくあるためには、体が脱水しないように、充分な水分を補給するとともに、脱水を招く要因を排除することがとても大切です」
「カフェインには非常に強い利尿効果があるので、水分補給のつもりでカフェインの多いお茶やコーヒーを大量に飲むと、かえって深刻な脱水を招くことになります」
● 水の大切さが説かれています。お茶やコーヒーは水分であり、水ではないと書かれています。コーヒー・お茶の好きな方にも、耳が痛い話です。
「腸によいものは、脳にもよいということです。(中略)お酒もたばこも動物食の食べすぎも、腸相を悪くするものはすべて、脳にも悪影響を与えます」
「たばこやアルコールやカフェインを摂るということは、脳の恒常性を損なう行為なのです」
●現代人が大好きな、タバコ、アルコール、そしてコーヒーなどカフェイン入りの飲み物などが、脳に悪いというのが新谷先生の考えです。私はタバコを飲みませんが、カフェイン入りの飲み物は大好きです。仕事の合間に飲むと、目が冴えます。でもカフェインが脳に良くないとは・・・。ちょっと残念でした。どうして脳に良くないのか?知りたいかたは、本書をお読みください。
「エンザイムの活性を妨げている要因はいろいろありますが、その最大のものは、『血行不良』です」
「血行をよくする方法は、充分な量の水を飲むことです」
「エンザイムパワーを低下させるもう一つの大きな要因は、体温の低下です」
「体温が低いと病気になりやすいだけでなく、老化が進むスピードが速くなってしまうと考えたほうがよいでしょう」
「低体温は、『正しい食事』と『充分な睡眠・休息』、『正しい呼吸』と『適度な運動』を行うことで改善できます。」
● 低体温が老化を進めること。低体温の改善に、運動が必要なことが説かれています。ただし激しい運動はエンザイムを消費するとのこと。果たしてフルマラソンを走ることはいい運動なのでしょうか?本書には書かれていないのですが、私の経験上から、マラソンは激しい運動に入りそうです。判っているけど、止められないのが、好きなスポーツです・・・。
「エンザイムを活性化させるのに欠かせないことがあります。それは自分自身が幸福だと感じることです」 「愛や感謝の念をもち、自分自身を幸福だと感じると、エンザイムはとても活性化します。何事にもプラス思考で、積極的に自分を幸せにするための努力を惜しんではいけません」
「『心力』は心を開き、自分の中の愛情を周囲の人たちに注ぐことで大きくなる『愛のパワー』だからです」
「いまからでもけっして遅くはありません。あなたのエンザイムパワーがもっとも高まるのは、愛し、感謝し、喜び、楽しんでいるときだということを心に刻み、幸せで楽しい人生を愛する人と味わう努力をしていただきたいと思います」
● 新谷先生は、健康になるためには心が大切であることを繰り返し説いています。体だけを治そうとする医者が多い現代、新谷先生のような優れた臨床家が心の重要性を説くことは、画期的なことであると思います。
● 本書を読み、実践すれば、間違いなく健康が得られることでしょう。では「健康になって何をしようとするのか?」そこが問題です。皆さんはどう答えられますか?
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
「幸せな小金持ちシリーズ」で有名な本田健さんの最新作です。
前作の「きっと、よくなる」から2年。本書も前作同様、お金と人生に関する本田氏の考え方が豊富に散りばめられています。
お金があるだけで幸せであるというわけではありません。お金があることで、不幸になる人が世の中にたくさんいるのが現実です。
お金持ちであると同時に幸福でいるために、本書がきっと役立つはずです。
(とは言っても、私は未だお金持ちではありません。「将来お金持ちになったとき、きっと役に立つ」と思って読んでみました)
「きっと、よくなる 2 『お金と仕事』編」 本田 健 著 サンマーク出版
(2007/12)¥1600
(以下 「 」は本文より引用)
「人生は楽しむためにあります。どんなときも、楽しみましょう」
●こんな生き方ができたら、いいですね!
「あなたがお金と自由につきあいたいのなら、お金のことを忘れて、自分を自由に分かち合ってください。才能、お金、行動力を縁ある人と分かち合うのです。あなたが100パーセント分かち合えたら、社会も、あなたに必要なものはすべて返してくれるでしょう」
「人・情報・チャンス・お金・感謝の流れ」
「長くお金持ちでいられる人は、まわりの人を大事にします。いい情報は人を介してやってくることを知っているからです」
「つき合っている人の質がよければよいほど、情報の質もあがります。ひとつの情報が人生を変えることがよくあります」
「人と情報の流れにのって、チャンスもやってきます」
「チャンスの流れを引き込めるようになると、それと一緒に、お金が流れてきます」
「うまくまわりの人に流せるようになると、あなたはまわりから尊敬され、感謝されるようになりますが、これが、最後の『感謝』の流れです」
「ミリオネア・メンタリティを一言で言えば、『どんなときでも、豊かになれる』感覚です。現在どれだけ資産を持っているかは、関係ありません。大事なのは、世界中どこに行っても自分は豊かに生きられるという、“裏づけのない確信”です」
● ミリオネア・メンタリティという言葉をはじめて知りました。「世界中どこに行っても自分は豊かに生きられるという確信」を持つことは、結構難しいことかもしれません。私自身、もし自分の専門職がなくなったら、日本国内にいたとしても、どうやって生きるか迷うかもしれないと思います。ただ、せっかく良い言葉を知ったのですから、「どんなときでも、豊かになれる」と心にインプットしてみると、億万長者になれるかもしれません。
「お金だけが目当ての仕事は、五分の一の報酬しかもらっていない計算になります」
● 「仕事の目的はお金」と答える人が、世の中の大部分かもしれません。「お金」は五分の一の報酬だと知って、仕事に情熱を傾けると、きっとお金もついてくるのですね。
「幸せなお金持ちの多くは、お金よりも時間のほうが貴重な財産だと認識しています」
「多くを望まず、満たされることを知り、必要以上のものを人にも期待しないこと。これが、私が学んだ、幸せの秘訣です」
「いいかい、普通の人は目の前のことに意識を100%集中できない。だから成功しないんだ。仕事をしているときは別のことを考えている。そこら中に意識が散っている状態なんだ。エネルギー漏れを起こしているわけだよ。一つひとつ物事を完了させる癖がついてくると、目の前に100%のエネルギーを集中させられるようになる。その象徴的な行動が、靴をそろえることなんだ」
● 斉藤一人さんや小林正観氏も、「靴をそろえること、玄関に靴をたくさん並べないこと、玄関を掃除してきれいにすること」を勧めています。靴をそろえるのは、「運が良くなるための方法だろう」と思っていました。目の前のことに100%エネルギーを集中させる日々の訓練だとは知りませんでした。靴を脱いだら、靴を並べることに集中する。こうした、一つひとつの行為を、しっかり集中しておこなうことが、成功するのに必要な考え方、行動なのでしょう。
● 運には上昇期と下降期があります。下降する時期を乗り切るには、運を自分自身でコントロールできるといいですね。この5つの秘訣は参考になります。
「これからのビジネスは、誠実に物やサービスを提供しているところが評価されるでしょう。どれだけ明快なビジョンをもち、お客さんのことを親身になって考えたかが利益に結びつき、尊敬されるようになります。お金も、人を喜ばせた指標として考えられるようになるでしょう」
● お金の専門家、本田氏のビジネス感です。昨今の食品偽装問題を考えると、問題を起こした会社は「誠実」と「お客さんのことを親身になって考えたが」の部分が欠けていたのでしょう。
「子供や孫にお金を残そうと思うなら、信用と感謝を残すことも考えてみてください。あなたが残した信用と人からの感謝は、子供や孫の代まで続いていくのです。お金は途中でなくなる可能性がありますが、信用と感謝は、その人が亡くなって何十年という時がたっても、家族を幸せに、豊かにすることもできるのです」
●子孫に財産を残すことを考える人が多いと思いますが、信用と感謝を残すという考えを同時に持てると、子孫は益々繁栄するでしょう。
「私が大切にしていること。それは、一日を通して感謝を感じながら過ごせているかどうかです」
「『ありがとう』はすべての人の心をつなぐ魔法の言葉です」
● 本田氏は30台の若さで子育てのために仕事をセミリタイアし、昨年アメリカに移住しました。それでもこのような本を著し、お金と人生のあり方を多くの人に伝えようと努力しています。
● 「30台の若さで、仕事をセミリタイアするなんて、ちょっとどうかなあ。少なくとも50台までは、一生懸命働いたほうがいいんじゃないか?」と私は考えていました。しかし、本田氏は「人生は楽しむためにあります。どんなときも、楽しみましょう」という人生観を持っていますが、自分だけが楽しむのではなく、人のために生きる姿勢があります。こうした事実から、「若いけれど、本田氏のような生き方って、素晴らしいなあ」と思えてきました。皆さんはどうお感じですか?
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
前回紹介しました『ザ・シークレット』同様、本書も「引き寄せの法則」に関する本です。「同じことが書いてあるのなら、読むのは無駄だ」と思われるかもしれません。本書は「エイブラハム(愛に満ちた複数の存在)」という目に見えない世界からのメッセージになっています。スピリチュアルなことに違和感の無いかたは、こちらも読むと、「引き寄せの法則」の大切さと実際の使い方がより詳しくわかります。『ザ・シークレット』と共に本書を一読することをお勧めいたします。
『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』
エスター・ヒックス&ジェリー・ヒックス著、吉田利子訳、
ソフトバンククリエイティブ (2007/10) ¥1700
(以下 「 」は本文より引用)
「すべてはそれ自身に似たものを引き寄せる。それが宇宙を貫く『引き寄せの法則』だ」
「『宇宙の法則』には三つある。第一は『引き寄せの法則』だ。この法則を理解して効果的に応用できるようにならなければ、第二の法則である『意図的な創造の方法論』と第三の法則である『許容し可能にする術』も活用できない」
「第一の『引き寄せの法則』というのは、『それ自身に似たものを引き寄せる』ということ」
「第二の『意図的な創造の方法論』というのは、『わたしが考え、信じ、あるいは期待したことは、実在する』ということだ」
「第三の『許容し可能にする術』というのは、「わたしがありのままのわたしで、他者がありのままの他者であることを許容し、可能にしよう」ということだ」
「この三つの強力な『宇宙の法則』を理解し、意識して応用できれば、あなたは喜びに満ちて自由に、思いどおりの人生経験を創造できる」
●第一の法則である『引き寄せの法則』は理解しやすいのですが、第二、第三を理解するためには、本書を読む必要があります。
「人生で出会う人は、あなたが引き寄せたものだ。信じられない部分もあるかもしれないが、その人たちとともにする経験も、すべてあなたが引き寄せている。人生経験はすべて、あなたが自分自身で引き寄せなければ起こらないのだから」
「他人に与えることができる最大の贈り物は、相手の成功を期待することだ」
「感情には2種類しかない。一つは心地よいという感情、もう一つは心地よくないという感情だ」
「自分がどんなふうに感じるかに注意していれば、それほど思考を監視する必要はない。心地よければ、その瞬間に語り、考え、行動していることは、あなたの意図に沿っている。心地よくなければ、あなたの意図と調和していない。要するに、暗いネガティブな感情が起こるときには、その瞬間のあなたの思考や言葉、行動を通じて誤った創造をしているわけだ。だから、何を望むかをもっと意識し、意図をもっと明確にして、そのうえで自分の感情にもっと敏感になれば、『意図的な創造のプロセス』は完成する」
「望まないことは考えないこと。望まないことに思考を向けないこと。大事なのは 自分が望むもののことを考えることだ」
「自分が磁石で自分が感じているのと同じ事を次々に引き寄せるのだと考えれば、『引き寄せの法則』はわかりやすい。孤独を感じていれば、ますます孤独を引き寄せる。貧困を感じていれば、ますます貧困を引き寄せる。病気だと感じていれば、ますます病気を引き寄せる。健康で活力があり生き生きと繁栄していると感じていれば、ますますそのとおりになっていく」
「相手を元氣づけるには、自分が幸せという実例を見せる」
「他人についてこういう意図を持つことだ。『彼らは彼らであり、彼ら自身の経験の創造者で、自分で自分の経験を引き寄せているが、私は私の経験の創造者で、私の経験を引き寄せている』これが『許容し可能にする術』だ」
「あなたが望ましいことだけを考えてその思考を伝えれば、子どもは望ましい思考だけを受け取るだろう」
● 「望まないことは考えないこと。望まないことに思考を向けないこと。大事なのは 自分が望むもののことを考えることだ」というフレーズで、自分の思考を「自分が心地よい」思考に変えることの大切さを知ることができました。
● テレビのニュースをつけると毎日暗いニュースばかりです。人殺し、汚職、ガソリン値上げ。数え上げたら切りがありません。こうしたネガティブな情報を見たり、聞いたりしていると自分の心までネガティブになってしまいそうです。このような時、本書では「自分が見たいものを見るという強い意志を持つこと」を勧めています。ネガティブな情報があれば、見ない、聞かないという態度が必要です。そしてネガティブな思考が浮かんできたら、それを意思の力で止めて、自分が心地よくなる思考へ対象を変えるのです。このような思考の変換は、「引き寄せの法則」が宇宙の法則であると知ったなら、きっとできるはずですね。
● 「引き寄せの法則」を理解し、実践することで、自分の人生が好転するならば、この法則を使わない手はありません。年末年始の休日を利用して、本書をじっくりと読み、『引き寄せの法則』を実生活に生かし、2008年を輝かしい一年にしていきましょう!
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
本書は2007年度のベスト5に入る一冊だと思います。古今東西の成功者が手にしていた人生を成功に導く一番大切な「秘密」が説かれています。本書を読み、理解し、実行できれば、成功は目の前にあるに違いありません。
『ザ・シークレット』 ロンダ・バーン著、山川紘也・亜希子、佐野美代子訳、角川書店 (2007/11)¥1800
(以下 「 」は本文より引用)
「歴史に名を刻んだ錚々たる偉人たちが手にしていた『偉大なる秘密』!!」
●帯書きの文章です。この文を読んだだけで、「本の中をぜひ読んでみたい!」と思ってしまうほどの名言です。
「たとえどこにいようと、私たちはひとつの力で動かされています。たったひとつの法則です。それが『引き寄せの法則』です! その『秘密』とは『引き寄せの法則』だったのです」
「人生であなたに起きている事は、全てあなたが引き寄せています。あなたが思い、イメージすることが、あなたに引き寄せられて来るのです。それは、あなたが考えている事です。なにごとであれ、あなたが考えていることが、あなたに引き寄せられてくるのです」
「あなたが思っていることが現実となります(思考は現実化する)」
「引き寄せの法則は自然の法則です。それは万有引力の法則と同じように、公平、かつ客観的なものです。それはまた、厳密かつ正確な法則です」
● 今の自分に起きている事は、自分自身が引き寄せているということです。今座っているこの場所も、この家も、家族も。今の仕事も、友人、知人も、さらに毎日起こる諸問題も、全てを私自身が引き寄せた。仕事上や対人関係などの問題は、すべて自己責任。失敗はすべて自分で引き寄せていたことになります。
● 悪いことを引き寄せないために、自分の心をどうコントロールすれば良いのか、その具体的な方法が書いてあります。
「今すでにあるものに感謝しましょう。人生で自分が感謝できることを発見し始めると、感謝すべきことは次々に現れて、永遠に感謝したいと思えることに驚かされます。まず感謝することから始めなければなりません。すると、『引き寄せの法則』がその気持ちを受け取り、同じものをあなたに返してきます。すると、あなたは感謝の周波数に完全に同調し、良きもの全てが、あなたのもとにもたらされるのです」 「お金を引き寄せるには、豊かさに焦点を合わせて下さい。お金が不足していることにこだわると、お金はやってきません」
「人間関係を良くするためには、人の欠点ではなく、感謝できる点に焦点を合わせて下さい。その人の長所に焦点を合わせると、もっと長所が見つかることでしょう」
「良いものが底をついてしまうことはありません。良いものは全員に行きわたっても余るほど十分にあります。人生は豊かになるためにあるのです」
「この世の全てのものを賞賛し祝福して下さい。そうすると、否定的なことや不協和音が消滅し、あなたは最高の波動と同調します。最高の波動、それは愛です」
「あなたの力はあなたの思考の中にあります。だから、自分が今、考えていることにいつも気付きなさい。言い方を換えれば、「いつも思い出しなさい」(Remember to remember)ということです」
「あなたがしなければならないことは、今、心地よい気持ちになることだけです」
● 自分が今何を考えているのかに気付き、もし暗く否定的なことを考えているなら、その気持ちを良い気持ちにすることに焦点を合わせることが大切なことを学びました。これは簡単なようですが、「今考えていることに気付くこと」って、練習しなければ難しそうです。
● 本書は座右の書として、いつもそばに置き、何度も繰り返して読みたい一冊です。
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
『叱り方の極意』 池上公介著、ファーストプレス(2007/9)¥1500
● 学校法人池上学院の理事長、池上先生の著書です。池上先生は不登校や高校中退者を積極的に受け入れた高校を運営されています。長年の教育経験に踏まえた、実践的な教育論です。
● 人を叱ることって、難しい。私は5人の子育てをしていますが、叱ることの難しさを痛感しています。子供が小さなうちは、に「○○しちゃ、駄目だ!」と叱ると、何とか言うことを聞きます。しかし、中学生以上になると、頭ごなしに叱っても、反発されるだけ。叱れば叱るほど、子どもは言うことを聞かず、関係が悪化しました。本書を読んで、自分の叱り方を深く反省し、自分に不足していた「あること」を遅まきながら実践中です。
● 叱り方に自信が無い人、子育てに悩む親、若い職員の教育に悩む経営者にとって必読の一冊です。
(以下 「 」は本文より引用)
「褒めて、褒めて、褒めて、たまに叱る」
「相手の言うことを尊重し、そのうえでなぜ駄目なのか、納得できるように話す」
「一生を棒に振る、この年収の差。ピアスと茶髪」
「企業の採用担当者は面接の際、学生の耳にピアスの穴があるかを見ていると言う。ピアスのわずかな跡でも残っていれば、『この学生はピアスをしていたのか。真面目そうなことを言っていても表面だけだな。入社したら、不真面目な行動をとる可能性が高いな』と判断するそうだ」
「頭が良くて、学校の成績や良くても、ピアスで茶髪の学生は絶対に採用しません。なぜなら、親御さんや学校の先生が、茶髪やピアスをしないように何度も何度も注意や忠告をしてきたはずです。そんな先生の注意を聞かなかったのですから、会社の上司の指示も聞かない可能性がきわめて高いと言えるのです」
●ピアスと茶髪の問題点が経済的に不利になること、医学的な面から説かれています。ピアスをし、茶髪にしていたら、就職できない。ピアスをすると脳細胞が3倍早く減っていく。ヘアカレーの毒性で頭はボケる。こうしたことを知ると、「それなら止めよう」という若者も出てくるはずですから、頭ごなしに禁止するだけでなく、駄目な理由を伝えるべきです。また、著者は「日本人に茶髪は似合わない」と書いています。私もその通りだと思います。日本人には「碧の黒髪」が一番似合いますね。
「まずは子どもを褒めること。怒ることから始めてはいけない。10の時間があれば、子どもを褒めることに9の時間を使うべきだ。そして、残る1の時間は子どもへの注意に使うべきだ。注意する時間と叱る時間は、できるだけ少ないほうが良い。褒めて、褒めて、褒めて、たまにどうしても注意しなければいけないことを注意して、また褒めて、褒めて、褒めるべきなのだ。注意は褒めることと褒めることに間にサンドウイッチすべきなのだ」
「子どもはいつも自分を褒めてくれる大人が大好きなのだ。大好きな大人の注意ならば素直に言うことを聞く。『いつも褒めてくれる人の言うことは聞く』が子どもの大原則なのだ。だか、この大原則には一つだけ条件がある。その条件とは『子どもがその大人を甘く見ていないこと』である。『いくら褒めてくれても、こんな大したことない大人の言うことなんか聞いてられないよ』と子どもが思ってしまっては、褒めても意味がなくなってしまう。ではどうすると子どもは大人を甘くみるのだろうか。それは、親が子どものわがままを全部許している場合である。もう一つが、母親が父親の悪口を子どもの前で言っているケースである」
「『躾』とは、口うるさく言わなくても、『駄目なことはさせないこと』であり、『正しいことをさせること』なのだ」
「子犬の躾け方と子どもの躾には共通のコツがある。『褒める、叱る、褒めるのサンドウイッチ』、そして『駄目なことは絶対させない』の2点である。これぞ、叱り方の極意である」
「叱り方の極意はもう一つある。『決してしつこく叱らない』ことだ。たまに同じことを、時間を置いて何度も何度も叱る親がいる。これではいけない。子どもが言うことを聞く気をなくしてしまう。叱るときはその場で、一発でビシッと叱り、あとはぶり返して叱らない」
●上記が叱り方の極意です。あとは実践あるのみ。
「子どもに言うことを聞かせたいと思うなら、子どもの前で決して父親の悪口を言わないこと。そして、父親に威厳を持たせることだ。そのためには、母親は父親にきちんと敬語で話せばよい」
「母親が父親を敬う姿を見て、子どもは親の威厳を知る」
● この文章は、ぜひ奥様に読んでいただきたい文章です。しかしながら、母親にしっかり敬ってもらうには、まず父親としての威厳をしめせる男にならねばなりません。じつはこれが一番難しい・・・。
●叱り方のコツはとにかく「褒めること」。褒めて、認めるけれど、親として「駄目なものは駄目」だと、はっきり態度で示すことのようです。私は子どもに対して、叱ることが多く、あまり褒めていなかった。そして、駄目なものは駄目という毅然とした態度が不足していたことを反省しました。
「ぜひとも、目上の人に敬語を使うようにしてほしい。そうすれば、大人の威厳が復活し、家庭の問題はすべからく改善するであろう」
「子どもの性格を穏やかで良くしたいのなら、口やかましく叱りつけるよりも、まずは栄養バランスの良い食事をお母さんがつくってあげるべきだ」
「子どもを像力豊かに育てたいのなら、お母さんは子どもと一緒に料理をつくると良い。料理は想像力を鍛えてくれる」
●コンビニのお弁当やお惣菜、即席麺などには、たくさんの食品添加物が含まれているようです。お母さんが忙しさにまかせて、食事を自ら作らずに、スーパーやコンビニで売られている出来合いの食品ばかりを子どもに摂らせていると、食品添加物などの影響もあり、突然に切れる子どもになるそうです。お母さんの手作りって、大切なんですね。
「いかなる問題も、その人間が克服できるからその人に与えられるのだ。苦難は天が私たちに与えてくれる恵みであり、ここに真の幸せの扉があるのだ。押して押して行けば、それは必ず開かれる。そしてそれが開かれた時、そこには幸せの空間がある。ところが次にまた、もっと重い扉が待っている。しかし、待ってましたとばかりに、その重い扉を強く押して開いていきたいものだ。人生とはその連続だ」「祖父は私を自分の前に座らせて、いろんなことを話してくれた。倹約とケチの違いを何度も聞かされた。『いいか、人間は質素倹約をしなければいけない。ケチは駄目だ。倹約とケチはな、天と地ほどの差があるんだ。よく聞けよ。自分のために物事をするのはケチだ。つまり欲だな。倹約とはな、天下のため、世の中のため、人間みんなのためにすることなんだ』」
● 私が意識して実践中の「あること」とは、「人を褒める」ことです。ある会合で池上先生とお話させて頂いたときに、先生はなんと私のことを褒めてくださったのです。私は、年甲斐もなく、とてもうれしくなりました。50歳を過ぎて、人から褒められるなんて、あんまり無いですから。私のような中年おじさんになっても、褒められるとうれしいのですから、子どもや若者は、褒められると嬉しいはずです。
● 「まず、褒める」池上先生は、自らの考えを実践しておられる素晴らしい方です(私が褒められたからではありませんよ)。ぜひ本書をご一読ください。
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
『メンタリング・マネジメント』 福島正伸著、ダイヤモンド社(2005/1)¥1500 その2
(以下 「 」は本文より引用)
「メンターとは、究極のリーダーのあり方ですから、それは目指すものなのです」
「メンタリング・メネジメントとはー最強の組織「意識の組織」を作る」
「メンタリングには、成功も失敗もありません。常に、成長があるだけです」
「メンターは他人を変える努力をするよりも、自分を変える努力をします。その努力とは、環境やまわりに惑わされず、明確な夢を持って、自立型の姿勢で考え、行動することなのです。一日一日を大切にして、自分の人生を楽しむことに他なりません」
「信頼とは、相手がこちらの思い通りにならなくとも、そのまま受け入れることです。いわば、『信頼できない人を信頼すること』が信頼なのです」
「『あの人には、いくら支援をしても、無駄になるだけだ』と考えてしまうことは、支援者として成長することを放棄したことになります。メンターを目指すのであれば、支援をしても相手がやる気にならないのは、まだまだ自分のレベルが低いから、と考えなければなりません」
●相手がやる気を見せないとき、相手の性格、能力を責めるのではなく、指導する自分のレベルが低いと考える。こうした考えは、なかなかできるものではないですね。とても参考になる考えです。
「『お客様』『職場』『家族』の順で、メンタリングは難しくなります」
●お客様の前や職場内では素晴しい態度でも、家族の前ではだらしない父親になっている場合が多かったと反省しました。 家庭内こそメンタリングが大切なんですね。
「成長し続ける企業をつくるために大切なことは、今日どれだけ売れたかよりも、どれだけの人が、『また来たい』『人に紹介したい』と思ったかということです。どれだけ喜んでもらえるかを考えながら接すれば、お客様もそれを感じ取ってくださいます。お客様は、私たちが考えている以上に、私たちの思いを正確に受け止めてくださるのです」
●目先の利益より、「また来たい」という人をつくるかが大切なことがわかります。私自身もこうした考えで仕事をしてきました。とても納得できる考え方です。
●メンターを目指すことが、リーダーになることだと、気づかせてもらった一冊です。
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
『メンタリング・マネジメント』 福島正伸著、ダイヤモンド社(2005/1)¥1500
● 居酒屋「てっぺん」の大嶋啓介氏が札幌での講演会の中で紹介されたのが福島氏です。早速一冊読んでみました。メンターを目指すことの、大切さがわかりました。
● 2回に分けて紹介します。
(以下 「 」は本文より引用)
「管理型マネジメントでは人は育たない。『見本』『信頼』『支援』によって、自立型人材を育成すること。それがメンターの役割である」
●人材育成の難しさ。経営者ならだれでも悩むところです。福島氏の人材育成の方法はすばらしい!
「メンター(支援者)とは、他人をやる気にさせる究極のリーダーです。メンターは他人を本気にさせ、どんな困難や問題に対しても挑んでいく勇氣を与えることができます」 「あの出会いによって、私の新しい人生がはじまった」まさに、そんな存在こそがメンターなのです」 「メンターによって、社員一人一人の無限の可能性を発揮させることで、企業の生産性を最大限に高めようとする経営を、メンタリング・マネジメントと言います」
●私の人生を振り返ると、多くのメンターとの出会いがあったことに気づきます。小学校時代、絵画の手ほどきをして下さった先生。悪くなりかけた自分を心から励ましてくれた先生。浪人時代、「愛・善意・平和・調和」という言葉を授けてくれた予備校の先生。医師になってから、人へのやさしい接し方を指導してくれた先輩。手術の直接の指導をしてくれた先輩。学問の楽しさを教えてくれた先輩。そして読書の楽しさ、すばらしさを教えてくれた古今東西の著作家達。メンターのおかげで、今の自分があることに気がつきます。
「自分で考え、自分で道を切り開いていく、自立型人材を育成することー。それが人材育成の目的です。人材の育成のためには、あなた自身が見本となればいいのです。本当に重要な問題は、他人の前で自分がどう生きるかということ。信頼され、尊敬されてこそ、はじめて相手はこちらの話を真剣に聞いて、自らを成長させていくのです」
「人材の育成のためには、自分が見本となればいいのです。相手に対してどう接するかということは、あまり重要な問題ではありません。それよりも、本当に重要な問題は、相手の前で自分がどう生きるかということなのです。そして、信頼され、尊敬されてこそ、はじめて相手はこちらの話をすべて真剣に聞いて、自らを成長させていくのです」
●人材育成のためには、自分が見本になる必要があることが書かれています。自分の子供を見ていて、だらしない姿ばかりが目に付くことがありますが、すべて見本となる父親=自分自身がだらしない生活を子供の前で見せているからにちがいありません。私は「普段、働いてお金を稼いでいるんだから、家の中くらい、自由にして、少しだらしなくたっていい」と考えていました。しかし、自分が見本になっていたから、子供たちがだらしない生活態度になっているのだと、ようやく気がついたのです。ああ、もっと早く気がついていれば! そう思いながら、本書を読みました。
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
今日は経営者のための、楽しい一冊です。
『斎藤一人 無から有を生み出す成功法則 実践版』 尾形幸弘著 大和書房
●斎藤一人さんは長者番付日本一の経営者です。一人さんの書かれた本は面白くて、ためになるので大好きです。その一人さんから直接指導を受けた成功法則が書かれています。今札幌で一番熱い居酒屋の経営者、尾形社長の渾身の作品です。
(以下 「 」は本文より引用)
「二十四時間笑顔です!営業中はもちろん、目の前にいる人が誰であろうと笑顔です」
●笑顔の大切さは、経営者ならだれでも知っています。お客さんには笑顔で接して、家族や職員の前では苦虫を噛み潰したような顔でいる方が多いのでは? 尾形社長は、なんと二十四時間笑顔を実践中です。先日、町で偶然お会いしましたが、そのときも笑顔でした。うわさでは、寝ているときも笑顔だそうです。
「『何かいい本はないかなぁ』と店内をブラブラ流し歩いていたのですが、とあるコーナーで、いきなり、足がピタっと止まってしまったのです。しかも、たくさん本があるなかで、一冊だけ、ボコっと浮き出ているのがあるではありませんか! 手にとった本の題名は『変な人が書いた成功法則』著者名は『斎藤一人』と書いてあります」
●尾形社長の人生を変える一冊の本との出逢いの場面です。人生を変える本との出逢いの時、本が書棚から浮き上がってみえるのですね!
「困ったことが起きたとき、声を出して自分自身に問いただしてみるのです。「私は本当に困っているのか」と。そして、『私は本当に困っていない』と思えたとき、あなたは成功への道の一歩を踏み出したことになるのです」
「二十四時間笑顔」
「魅力的な言葉しか使わない」
「従業員をほめて、ほめて、ほめる(ほめ×3)」
「三つの教えを実践しはじめてからおよそ1年後、月の売り上げが開店当初のそれの約4倍になったのです!」
● 上記の3つが「無から有を生み出す成功法則」です。笑顔と良い言葉、ほめるという、まったくお金のかからないことをしただけで、売り上げ4倍。「これだけで売り上げがのびるなら、すぐ実践しよう!」そんなことを考えている私の顔はなぜか真剣!24時間笑顔でいることって、頭で理解しても、実践は難しいことですね。
「これからは大きく儲けるも、小さく儲けるも、人に好かれない限り、商人は儲けようがないよ。昔は、土地なんか買ったりすると、どんなに魅力がなくても土地の値段が上がればお金持ちになれたけれど、今は魅力のない人がやっている店にはお客さんいかないもん。ところが、場末の店でも流行る。場末でもお客さんがきてくれるって、そこの人に人間的な魅力があるんだよ。人間的に魅力があるから、人通りのないところでもお客さんがきてくれるんだよね」
「自分を改良、改良しながらいけば魅力はついてくるし、事業家としての器量もデカくなるよ」
● 私のクリニックは札幌から離れた、場末の大麻にあります。一人さんの言葉を読み、「そうか、人間的魅力をつければ、場末のクリニックでもまだ生き抜いていけるぞ」私はずいぶん勇氣づけられました。そういえば、読書普及協会の理事長である清水克衛氏が経営する書店「読書のすすめ」は、東京江戸川区篠崎というとっても不便な場所にあるのです。羽田空港から「読すめ」まで、どうやって行くのか、今でもよくわからないくらい、不便な場所にあります。それでも、「読すめ」に行ってみたい、そんな魅力のある書店なんですよ。
● 尾形社長のお店は「ごはんばー桜CHOPS」です。ぜひ一度訪れてみてください。きっと満足しますよ。要予約!
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
実は私 『健康オタク』です。今日は健康に関する本を一冊紹介します。
『いつまでもデブと思うなよ』 岡田斗司夫著、新潮新書(2007/8)¥700
●「1年で50キロの減量に成功!」という言葉と、巨大なズボンの中にすっぽりと入っているやせた男性の写真に「これはすごい!」と正直驚いて読んでしまいました。
(以下 「 」は本文より引用)
「成功するダイエットは楽しい。精神力も我慢もいらない最高の娯楽である」
●「ダイエットって苦しい、やせるなんて無理」という先入観を覆してくれる、うれしい言葉です。
「成功するダイエットが楽しい理由。一つ目。ダイエットがうまくいって、やせ始めると、急にもてるようになる。二つ目。自分に自信がつく。三つ目。他人からの評価が変わる。四つ目。自分の人生をコントロールできる」
「レコーディング・ダイエットとは『記録することによるダイエット』であり、記録という行為の積み重ねによって自分の行動管理を目的とする」
「『口に入れたものを全て、毎日メモを取る』『毎日、同じ時間に体重を計りメモを取る』 まず現状を知ること」
● 著者のダイエット方法が、このレコーディング・ダイエットです。食べたものを全て書くだけで、やせていく。本書を読むと、納得できます。ただ、問題は、メモし続けることが、大変かもしれないということです。
「ムリに運動しないこと。運動したことを言い訳に、カロリーオーバーしてしまうくらいなら、運動しないほうがマシである」
●運動がダイエットするのに絶対必要と考えている私でした。でも「運動したから今日は沢山食べてもいいや」と勝手に解釈して、つい食べ過ぎてしまうのです。この言葉通り、ダイエットのためには、運動など必要がないかもしれません。
「『もう少し食べたい』で箸をおき、あとで『ちょうど満腹』になるのが理想的だ。胃袋が発する『あと少し』というか細かいサインに注意して、そこで食事をやめてみよう」
「体が発する満腹のサインに気づくようになると、空腹というサインもわかるようになる。太っている人は全員、このサインに気づいていない」
● 空腹でもないのに、時間が来たら食べている人ことが多いのでは?空腹を感じてみることも大切なようです。
「ダイエットは辛くてしんどいものじゃない。面白くて楽しくて、誰かに話さずにはいられないエキサイティングな体験なのだ」
●メタボリックシンドロームという言葉をご存知でしょう。仕事に追われ、外食が多く、運動する時間の取れない働き盛りの男性にとって、おなかの出具合はちょっと気になるところですね。 職場の健康診断で血圧と血糖値が高かった。ウエストサイズが95cmを超え、20歳のころより20kgも体重が増えている! こうした方は、完全にメタボリックシンドローム(メタボ)かもしれません。
● 来年4月から健康診断の方法が変わります。メタボの予防が重点になっていて、お腹が出ている人は要注意です。メタボの疑いが出たら、保険者から「厳しい指導」を受けることになりそう。 指導を受けるだけで、ちょと恥ずかしい時代になるかもしれません。ぜひメタボの診断を受ける前に、お腹を引っ込ませてみるべきです。
「でも、ダイエットするのは辛いだろうなあ」と感じる方にご一読をお勧めします。
読書普及協会チーム札幌から、とっておきの本を紹介します!!
読書の大切さ、効用について書かれた本を中心に選択します。
少しでもお役に立てたら幸いです。
『レバレッジ・リーディング』本田 直之、東洋経済新報社(2006/12)¥1,523
●耳慣れない「レバレッジ」という言葉ですが、「てこの原理」のこと。てこのように、少ない労力で、大きな力を出す。読書を「てこ」として使い、ビジネスを成功させる具体的な方法が書かれています。 (以下 「 」は本文より引用)
「1500円の本から学んだことをビジネスに生かせば、元が取れるどころか、10倍、いや、100倍の利益が返ってきます。(P1)」
●本当なら、すばらしい!
「レバレッジ(leverrage)「てこの原理」てこを使うと、少しの力を加えただけなのに、重いものを軽々と持ち上げることができます。レバレッジをかければ、少ない労力で、大きな結果を出すことができます。(P24)」
「 本を読まないビジネスパーソンは、練習しないでいきなり試合に臨むスポーツ選手のようなものです。(P29)」
「本当は本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから、時間がないのです。なぜなら、本を読まない人は、他人の経験や知識から学ばないからです。(P46)」
●本を読む時間がないという人がいます。でも、本を読んでいれば、読めば読むほど、読むスピードが上がる、細かな時間を使うことで、十分読めるのです。本を読まないから時間がないという言葉に説得力がありますね。
「本を読む目的を明確化する 読み始める前にもう一度その本を読む目的を明確にしておくと、重要なところとそうでないところの見極めがはっきりつくようになります。(P99)」
「本一冊で100%、重要なポイントは20%でしかなく、そのうち80%を抽出するわけですから、その量は全体の16%になります。」
「必ず読みながら重要ポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。(P121)」
● 私は末長く大切にする本と、仕事に利用する本の2種類で使い方を変えています。大切にしたい本は、書き込みなどせず、本を傷めないように、大切な言葉に付箋をつけます。仕事に利用する実践的な本は、どんどん書き込み、黄色のマーカーで線を引き、ページの角を折ります。マインドマップで内容をまとめます。今後は本書に書かれてあるレバレッジ・メモを作成してみたいと考えています。レバレッジ・メモの作成方法は、本書をお読みください。
●読書はビジネスに大切であることを再認識できました。お勧めの一冊です!
「成果をあげるための秘訣をひとつだけ挙げるならば、それは集中である」と、氏は言う。時間も資金も人材も、集中すべき事に投入せず「多角経営」の名の元で、分散させ、そのどれもが、一向に成果を得られないでいる経営者は数多くいる。幸か不幸か、私は分散出来る資金も能力もない。よって、致し方なく集中せざるを得ない状況だったのだが、仮に余力があったならば、気の多い人間なので、あちこちに手を出しては、何らの成果を得る事なしに、柱の業務も危うい事になっていただろう。とは言え、いまだ「成果」らしきものも得ているとは言い難いのが玉の瑕である。
「仕事や課題に焦点を合わせた関係においてなんの成果もないならば、温かな感情や会話も、無意味である。むしろねじれた関係のとりつくろいにすぎない。逆に、関係者全員にとって成果をもたらす人間関係であるならば、時折の失礼な言葉さえ、人間関係を壊す事はない」
私たちは誰もが、何らかの組織に属している。家庭であれ、企業であれ、ボランティア団体であれ。形態は兎も角、ひとが社会的生物である以上、ロビンソン・クルーソーの様な特殊な環境でない限りは、何らかの組織に属している筈である。そして、その組織はまた、何らかの目標、あるいは意図を持って構成されている。自らの属している組織において、貢献すべき事は何か、期待されている成果は何か、果たすべき自分の役割は何か、今ある組織、あるいは関係が崩壊する前に、もう一度考えてみる必要がある。
いままさに「ねじれた関係を取り繕い、成果をもたらさない人間関係」が世にはびこっている。自らが批判されるのを良しとせず、苦言を呈すべき人が、自分の立場をわきまえず、あいまいに場を流してしまう。
たとえ耳障りが悪くとも、言うべき事を言わずして、成果を得る事は不可能である。たとえ自己反省し、いまだ未熟な点が多々あるにしても、言うべき事は勇気を振り絞って言わねばならない。それこそが、自らの立場に主体的に責任を持つ、と言う事であろうし、それがなされない関係は無意味である。
「経営者の条件」は、こういう私の内なる弱さ「いい子ぶりっ子」を粉砕した書である。
ここに一冊の本がある。故P・F・ドラッカー氏が著した「経営者の条件」である。私が、この本に出会ったのは、とある異業種交流会のセミナーでの事であった。不勉強なる私は、それまで、氏の名前も、業績も、一切何も知らなかったのだが、聞けば経営者であるならば、誰でも一回は其の著作を読み、少なからず影響を受けていると言う。著名なコンサルタントの皆様方も、氏の著作をベースにして、ご自分の経営哲学を構築したと聞くに及んでは、それでは経営者の末席を汚している私としても、一度は触れておくべきではないか、と考えたのがそもそものきっかけである。ところが、「経営者の条件」と言うからには、経営者としてのあるべき姿や、なすべき事が書かれているのだろうと言う私の予想に反して、この本は「経営者」について書かれたものではなかった。言わば、経営者を含む、総ての「自己の組織に責任を持つ者」についての書なのである。
振り返って自分について考えてみれば、経営者とは言いながら、「組織」をなさず、ひとり親方商売である。そもそものこの書の対象からは、少しばかりずれているように感じる。にも拘らず、推すのは何故か。それはやはり、時間と時流の洗礼を受けてなお、古さを感じさせないドラッカー氏の観察眼の確かさを感じるからである。この本が、日本に紹介されたのは1966年である。40年も前に紹介されていながら、そしてドラッカー氏の信奉者も多いにも関わらず、いざ実践と言う段になれば、なかなか体現出来ていないのが実情である。かく言う私もそのひとりである。
氏は言う。「組織は、個人の強みを増大させるための手段である」しかしながら、その「組織」が、個々の「時間」を絶えず奪い、有益な成果を上げるのを妨げている。自分の時間が何に奪われているか、記録してみよ、と氏は語る。そこで、新米経営者の私も、言われるままにやってみる。そして、愕然とする。「組織」に属してはいないので、部下からの相談やトラブル等に時間を奪われる事はもちろん、ない。けれども、かなりの時間をメールの処理や、会合や、その他諸々の雑事に費やされ、新規顧客の獲得や将来的なビジョン、と言う経営の根幹を成すものが、後回しになっている。
また氏は言う。「自らを変革できない組織は、明日の変化に生き残ることはできない。」
ところが、明日の為に考える事を放棄し、今日の売上に汲々としている者の、なんと多い事か。我もまた然り。しかも、先の時間管理で確認したように、新規顧客獲得のための活動がなされていないのだから、どうしようもない、と言うしかない。顧客自ら飛び込んでくれるのを待つ間に、私のほうが干からびるに相違ない。(第2回につづく)

「インターネット的」という表現は、糸井氏らしい実に巧みなコトバを使っていると思います。インターネット的とは『インターネット自体がもたらす社会の関係の変化、人間関係の変化みたいなものの全体』を意味すると、書いています。しかし、インターネットというオペレーションが社会を変えるのではなく、何を伝えどんな情報を運ぶのか、というクリエイティブこそが大事なのだと糸井氏は言います。
『天然資源の少ない日本を支えるのはクリエイティビティしかありません。資源的にはビンボーなんだしビンボーだからこそ頭を使うしかないと思うのです』(著書本文より引用)
「ほぼ日刊イトイ新聞」が、驚異的なアクセスを得るようになった理由は、結局のところ、コンテンツの多様性と面白さに尽きます。糸井重里というビッグネームがあったらこそ、という意見も当然あります(実際にそういう側面もあるでしょう)。しかし、有名無名を問わず様々なコンテンツを「惜しみなく」「公平に」「繋ぎ続ける」ことは、ビックネームであるかどうかとは直接関係はありません。糸井氏が常に描いていた『リンク・シュア・フラット』という3つのキイワードを愚直に守り、発信し続けた結果でしょう。
『たくさん出す人、いっぱいサービスする人のところに、いい情報が集まってくるのですから、みんなによろこんでもらうことを、完成形など待たずにひっきりなしに提供していくことが、いい情報を集める方法でもあるのですね』
『文章がヘタなのに面白いということが成り立つのがネット社会なんです。チョーでも何でもその書き手が楽しくイキイキと生活をしていれば書いたものは面白い』
(同本文より引用)
「インターネット的」とは、実は新しいアナログ社会の事を語っているのではないかと思うことがあります。多くの人がより自由に表現し、パーソナリティを発揮する社会になった今、人と人との垣根が取り去られ、距離感がよりリアルに近くなっているからです。
もちろん匿名性というものもまたネット社会の特質でもあり、暗闇から吹き矢を吹いているような輩も多くいます。しかし、匿名であるということと、ウソつきであるということはイコールではありません。ネット社会には多くの悪意と英知が混在しています。まさに「パンドラの箱」を開けてしまったのかもしれません。
そして「悪意」ではなく「英知」の側でインターネット社会と付き合いたいと思っている人にとっては、本書「インターネット的」は羅針盤となる一冊と言えるでしょう。
『これからの時代は、大きさは別にして、あらゆる場所で立候補しないと生きていくことが、困難になるのではないでしょうか。どっちの道に行きたいのか、何がいやで何がしたいのか、何を美しいと感じ何をみにくいと思うのか、そういったことを自分なりに生きるための「軸」として持っていないと、他人とリンクしたり、他人の協力をえられたりができないでしょう。(略)立候補するということは、より自由になることだと、僕は思っています』(同本文より引用)
連載おわり

本書の中で、糸井氏が使う「クリエイティブ」とはどういうものなのか。糸井氏はこの様に定義しています。
『「創造性」と訳すよりも、日本語で言うとしたら「独特の工夫」だとか、「今までにない何か」だとか、「発想しつづけようとすること」だとか「そのままにしていられない気持ち」だとか、そんな意味で、ぼくはクリエイティブという言葉を使います』(著書「インターネット的」より引用)
さらにまた、
『生産の場面でのクリエイティブに勝るとも劣らず重要なのは、消費することのクリエイティブです』(同引用)
とも語っています。
糸井氏はこの言葉通り、『ほぼ日』という媒体から発信した人気商品を連発していきます。
写真は2002年に発売されたTシャツです。(何度も着込んで、古着のようになっていますが・・)“THINK WILD”や“YES I‘M ONLY”という文字が、あえて逆向きにプリントされています。カラーもロゴ文字も選ぶことができ、遊び心のある商品です。
受注生産で到着まで時間がかかり価格も決して安くはないのですが、そんなマイナスポイントを差し引いても十分に納得できる、クオリティの高いものでした。
僕はもう何年も、飽きずにこのシャツを着ています。
さらには、2005年から2006年にかけて「T―1ワールドカップ」を開催。これは、同じテーマにそって、今を時めく9人のデザイナーがTシャツのデザインを競うというもの。デザインされたTシャツは実際に販売され、一番売れたTシャツがチャンピオンの座を射止めるという、楽しい企画でした。
デザイナーは佐藤可士和、大橋歩、佐藤卓など凄いメンバーばかり。超一流デザイナーの商品を競わせるという「消費のクリエイティブ」は見事なものでした。
『ほぼ日』が発信したオリジナル商品(ほぼ日グッズ)は、他にも、ハラマキ、ネックウオーマー、タオル、など多数。中でも「ほぼ日手帳」は毎年バージョンUPし、ロングセラー商品となっています。
ほぼ日グッズに共通しているのことは、単にネットで選んで買うのではなく、『ほぼ日刊イトイ新聞』という媒体をフル活用して商品開発からの情報などを提供し、消費者が楽しく選んで買うという「付加価値」を常に意識していることでしょう。
それは、生産者の独りよがりではなく、消費者にもクリエイティブが必要なのだ、という糸井氏の考えを実践しているということです。
『送り手=生産者の個のクリエイティブは、受け手=消費する側の視線や興味を獲得するために競われていくわけですが、受け手のほうはそのままでよかったのでしょうか。「消費のクリエイティブ」というものがなかったら、ほとんどのアートも商品も停滞してしまいます』(同引用)
『インターネット的』な生活とは何か。糸井氏はサイトを毎日更新しながら、ネットの向こう側にいる人たちに、次々とその答えとなるものを発信していきました。

糸井氏が『ほぼ日刊イトイ新聞』サイトを中心に創り上げてきたビジネスモデルの土台は、既存の「価値」や「マーケティング」をを疑う、ということにありました。
『「勢いが価値の時代」というのは、つまりいま現在なのですが、これは安定しないものです。勢いというものは、安定しないからこそ精神的投資や投機の対象になるのですね』(著書「インターネット的」より引用)
大量生産・大量消費のために「人工的につくられる勢い」は、現代においては既に寿命が来ていると糸井氏は気がついていました。
『ぼくは「その力以下の評価をされているものを探せ!」と考えます。勢いがなくてもかまわないのです。力と(勢いだけを価値とした場合の)評価が合っていないと思えるものを、僕は「ほぼ日」で紹介したいと思いました。』(同引用)
長い間、広告やマスメディアの中心に居た糸井氏だからこそ、数字的に分析し「当てる」ことに拘りすぎているマーケティングは、現代においては機能しづらいということを実感していたのでしょう。
僕自身の稚拙な話しで申し訳ないですが、僕は映画や本を選ぶとき、どれだけマスメディアに露出されているかとか、ベストセラーになっているか、などの情報はほとんどアテにしません。
映画であればその作品から「滲み出ているモノ」、本であれば書店で手に取ったときの「引力」を感じて購入します。
それはかなり高い確率で満足のいく結果となります。
もちろん趣味嗜好の世界ですから、他の人とは違うパーソナルな基準でしょう。
でもまさに、そういった「わけのわからないこと」を考えたり基準にしたりすることが『インターネット的』なのだと、筆者はこの本の中で語っています。
『評価する側が、勢いという不安定な評価軸だけで価値を決めているのは、文化の損失だと思うし、クリエイティブの多様性や豊かさをなくしてしまう傾向だと思う』(同引用)
クリエイティブに拘る糸井氏は、独自に開発した商品や出版物を『ほぼ日刊イトイ新聞』を通して次々と世に提供し、その「価値」を問うて行きます(つづく)

糸井重里氏が運営する超人気サイト『ほぼ日刊イトイ新聞』を、僕が読むようになったのは4年ほど前です。なんだか楽しいサイトだな~と思いながら、コンテンツの宝石箱のようなサイトを楽しんでいました。
当時僕は、糸井重里というビッグネームがあればこそのサイトだと思っていましたし、マルチな才能を持つ糸井氏が、「遊び感覚」で発信しているのだろう、という程度の認識しかなかったのです。遊びにしては、随分チカラが入っているな~とも思っていました。
『考えたこと、やってみたいことを惜しみなく出し続ける。枯渇するのではないかとか、後でもっといい使い方があるとかを考えずに、出して出して出し尽くして、枯れたらそれで仕方がない、というくらいの気持ちがないと「新聞」を出すことはできません』(「インターネット的」本文より引用)
遊びなんてどんでもない!相当な覚悟だったのです。
この一節にはには驚きました。「コトバが溢れ出る才人」のイメージがある糸井氏ですが、そんな彼でさえ「枯渇する」恐れを感じているのか・・と。
糸井氏が『ほぼ日』企画を思いついたのは10数年前。45歳のとき。
漠然とした職業への危機意識がきっかけとなったと本書に書いています。
『貧乏で野心的な職人になってゆく道と、不本意な隠居として老いていく道と、どっちかを選ぶしかないのだろうか・・?』(同本文より引用)
そんな閉塞感の中で、「自分でメディアを持つ」というインターネットの世界に、突破口を見出そうと考えたのです。
『ほぼ日』創刊から今年で10年目。
その間、毎日欠かさず(!)更新されてきました。尋常でない作業です。
そして10年の中で、たくさんのイトイさん独自のビジネスモデルを開拓してきました。
まさに Only one のサイトを作り上げていったのです。(つづく)

コピーライター糸井重里氏が企画運営しているポータルサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』は、今や一日のアクセス数が150万件以上(!)の超人気サイト。
本書は、糸井氏が今年10年目を迎えた「ほぼ日」を立ち上げた理由や、糸井氏流のインターネット社会の捕まえ方を紹介しています。
『趨勢として、チャートが10位までは注目してみるけど、50位くらいのものはあまり見ないでしょう。ところが、力はそういう順位のところに隠れているものなのです。』
(「インターネット的」より引用)
昨今、「SEO対策」という言葉をよく耳にします。ヤフーやグーグルなどの検索エンジンで上位に表示されるように、様々な対策を講じることを意味します。
それは、「検索でトップページに出なければ、そのコンテンツは存在しないも同じ」という、ネット社会の厳しい現実を踏まえた上で対策が必要です、ということ。
確かに理屈はわかるのですが、僕は常々、それって随分と乱暴な言い草だなぁと思っていました。
「対策」がされているのならば、検索の上位に来ている情報が必ずしも優れた正しい情報とは限らないのではないか?ネット社会による「ロングテール現象」が起こっている一方で、マスメディアの視聴率競争と同じような「多数こそ正義」という理屈がまかり通る世界になりつつあるのだろうか?
僕が、ネット社会にそんな疑問を持ち始めていた時に手にしたのが、この『インターネット的』でした。50位くらいのものの方が実はチカラがあるのだ、と語る糸井氏の言葉が、ストンと「腑に落ちた」のです。
ちなみにこの本が出版されたのは2001年7月。検索エンジンによる「情報の支配」が起こるのはずっと後のこと。いささか予言めいた糸井氏の言葉に、改めて氏の着眼点のスルドさを感じたのです。(つづく)