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こころの絵日記

こころは一つ

17日間続いたオリンピックが終了しました。
眠い目をこすりながら見たジャンプを皮切りに、モーグル、スピードスケート、カーリング、フィギアスケートなど今回ほどオリンピックを見た年はありません。
フィギアスケートが終わって収束ムードの時に、キラ星のように現れたパシュートというスピードスケートの団体戦に日本国中が湧きました。
閉会式を見ていると、競技には勝ち負けがあるけれど、世界は一つなんだなぁと感じます。
スポーツには素晴らしい力があります。

閉会式と同じ日に、映画「インビクタス/負けざる者たち」という映画を観てきました。
久しぶりに感動し涙が止まりませんでした。
いつも映画を観に行くと、映画の終わりに製作者や俳優などの名前が列挙される場面(エンドロールと言うらしい)が終わる最後まで観るようにしています。
ほとんどの場合、最後まで席に座っているのは数人です。
でも、この映画「インビクタス/負けざる者たち」は違っていました。
ほとんどの人は立ち上がろうとせず、最後まで座っていました。
場内が明るくなっても、余韻に浸っているかのような、なんとも言えない空気でした。
こころが一つになった、そんな感じです。

この映画の内容は、南アフリカ共和国で初めて黒人が大統領に就任した時の実話です。
アパルトヘイト政策で、27年間も刑務所に収容されていたマンデラ氏が大統領に就任し、黒人は白人支配からの解放を、解放というより復讐を望みました。
マンデラ氏は復讐ではなく、赦し(ゆるし)の心を国民に求めます。
そんな状況のときに、南アフリカ共和国でラグビーのワールドカップが開催されます。
今まで知らなかったのですが、ラグビーも4年に一度ワールドカップを開催しているようです。
国家を一つにまとめるために、マンデラ大統領は弱いラグビーチームを再建します。
あまり書くと映画を観る楽しみが無くなりますので、この辺りで。
とにかく最後に、試合が終わった直後に、ラグビーチームのキャプテンがインタビューに答えた言葉が感動的です。
スポーツには素晴らしい力があります。

映画の名になったインビクタスとはラテン語で不屈という意味で、マンデラ氏が投獄されている時に、勇気づけられた詩のタイトルだそうです。
このような不屈の精神が根底にあるからこそ、赦し(ゆるし)という寛容な心を保つことが出来るのだと思います。
インドを独立に導いたガンジーを彷彿させます。
しかし人の心は悲しいかな、ガンジーの望みは叶わずパキスタンが別れてしまいました。
世界は一つ、こころは一つ、繋がっている。
このラグビーワールドカップの会場となったスタジアムで、なんと今年はサッカーのワールドカップが行われます。
人種の違い、宗教の違い、思想の違いを超えて、こころは一つとなる、そんなミラクルを起こすことが出来る力がスポーツにはあります。
そして人間の英知にもミラクルはあるはず、と思っています。


(2010年03月04日)

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