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こころの絵日記

北海道弁

しばれるわぁ~
あまりの寒さに思わず口ずさんでいました。
日中の気温がマイナスの日々が続いていた夕暮れのことです。
しばれるって北海道弁?
冷え込むでもないし、寒いでもないし、肌がピリピリ凍りつくような寒さは、やっぱり「しばれる」という表現が的確です。

中学生のとき、秋田から札幌に転校してきました。
次は体育の時間という時にクラスメートが、「こわいから休むわ」と言いました。
こわい?
おそろしいことでもあった?
「こわい」とは疲れたとか、だるいとかいう意味だと知ったのは、随分後からです。
今では何気なく使っている言葉も、札幌に来た当時は驚きの連続でした。
手袋をつける、手袋をはめるが、手袋をはく。
ゴミを捨てるが、ゴミを投げる。
ものを交換するが、ばくる。
だんだんと札幌の生活に慣れてきた頃には、学校帰りに「したっけね~」と手を振って友達と別れていました。
この「したっけ」も北海道弁のようです。
以前勤めていた会社で仕事が立て込んで大変になると、いつも「ゆるくない」と言う人がいました。
ニコニコ笑いながら、「ゆるくないなぁ」と。
つらい、しんどい、大変なことを「ゆるくない」と言います。
「しんどい」なんて言われると、その言葉に押し潰されそうになりやる気が失せますが、「ゆるくない」と言われると、まだまだ余裕があり頑張れるような気持ちになるから不思議です。
どういたしましてという意味で「なんもさ」と言います。
「今回はいろいろ世話になったね」
「なんもさ」
なんて言われると、ほっとして気持ちが楽になります。

寒い冬を迎えるたびに、どんな風にして寒さをしのいだのだろうと北海道を開拓した人々のことを考えます。
言葉は文化だと言います。
開拓時代のつらさ、きつさを跳ね除ける力と一緒に苦労している仲間を暖かく包み込む心が、北海道弁になったのかもしれません。
そういえば辛抱という字は、つらさを抱くと書きます。
北海道の人は、おおらかだと言われるのは、冬の寒さを受け入れている強さと柔軟性があるからかもしれません。
最近は自分の使っている言葉が、標準語なのか北海道弁なのか、わからなくなってきました。
そろそろ道産子と言われてもいいしょ。


(2010年01月28日)

コメント(2)

友人は、「なんも、なんも」と云われると泣きそうになるといいます。私も同感です。

私も同感です。
北海道から離れられないのは、そんな空気の中に身をおきたいのかもしれません。

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