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こころの絵日記

居場所と出番

社会に認められたいという友人の言葉。
自分で自分を認めたら、それでいいじゃないのと言葉を返した私。
う~ん、響かない...。
それからというもの「認められる」ということを考えるようになりました。
そんなある日、鳩山首相の所信表明演説を新聞で読んで、これだ!と思いました。
それは「居場所と出番」という言葉です。

看護師をしている友人の話。
夜になると、うめく患者さんがいるそうです。
当直の夜、その患者さんがいつものように叫ぶので、その患者さんに尋ねたそうです。
「もしかして和歌をされていました?」と尋ねたそうです。
友人は人の特徴をつかむのが得意です。
患者さんは和歌ではなく、俳句の先生をしていたそうです。
一目置かれた先生という立場だったのが入院して一転、他の患者さんと同じようにされることは、つらく憤りを感じていたことでしょう。
自分の存在をわかってくれた人がいる。
自分の価値を認めてくれた人がいる。
それから、その患者さんは静かな夜を迎えているそうです。
また、知人の母親の話。
「今日はお仕事に行くの」と言ってディサービスに出かけるそうです。
ディサービスでは、お手玉を作っていますが、それが自分の仕事と思っているようです。
そのディサービス施設が見つかるまでは、ディサービスが嫌いだったようです。
みんなで遊戯をしたり、歌を歌ったりする...そのようなディサービスを嫌がる高齢者は結構多いです。
お手玉を作って誰かの役に立つ。
そこに行くと自分の価値が認められる。
知人の母親は毎回楽しくディサービスに通っているそうです。

社会の中で生きているという証。
それは居場所があるだけではダメだということがよくわかります。
社会での出番が必要だということです。
それは心理学者フランクルが提言する三つの価値のうちの一つ「創造価値」と言われているものです。
あとの二つは「体験価値」と「態度価値」です。(この価値については後ほど...)
こころの郷では居場所つくりを心がけてきました。
今まで何人もの人達が心を休め、そして自分の出番を見つけて旅立って行きました。
これからは居場所つくりと合わせて、出番つくりもしたいなっと。
おせっかい虫がうずきだしたところです。


(2009年11月05日)

コメント(2)

フランクルの「創造価値領域」、こういうふうにお話いただけると、とてもよく解りますね!お手玉を作る場所が、どんな人にも必要なのだなぁ。

あとの二つ(特に態度価値...)についても、どんな例を引いてお話くださるのか、楽しみにしています。

コメントをありがとうございます、柊さま

解っていただき嬉しいです。

あとの二つ…私もどんな例が浮かんでくるのか、楽しみにしているところです。

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