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こころの絵日記

欲しいもの

ある日何気なくテレビを見ていたら、興味深い話が飛び込んできました。
資本主義とは欲望を刺激し活性化する社会であって、現代社会は「これがないと生きていけない」というものが無く飽和状態である。
今までは欲望の対象を生産すれば良かったが、現在は新しい欲望を創っていくことが必要になってきた。
という内容の話でした。
欲望というと、心理学者マズローの欲求段階説を思い出します。
人間の欲求を五段階に分類し、
①生理的欲求(生命維持に必要な食欲、睡眠などの基本的欲求)
②安全と安定の欲求(衣類や住居など安全と安定な状態を得ようとする欲求)
③所属と愛の欲求(集団に属したい、誰かに愛されたいという欲求)
④評価、承認の欲求(自分が価値ある存在と認められたいという欲求)
⑤自己実現の欲求(自分の能力を発揮し創造的活動で自己を成長させたいという欲求)
①が充足されると②へ、②が充足されると③へと、順番に移行していき、①~④が欠乏欲求、⑤が成長欲求と言われています。
そんなことはない、安全でなくても自己実現したいと思う人がいるし、集団に属さなくても尊敬されている人もいるなど、この説には賛否両論あるとは思いますが心理学では必ずと言っていいほど学びます。
マズローは晩年、第⑥の欲求として自己超越という欲求があるとし、トランスパーソナル心理学会設立に寄与しました。
トランスパーソナルというと至高体験とか至福の喜びとか、ちょっとスピリチュアル的なところがあると感じられます。
自己を超えたところにある喜び。
個人的な意見としては、それは愛とか平和とか人との繋がりとか...人類にとって普遍的な幸せを望むことではないかと思います。
なので①~⑤のどの段階の欲求が満たされていなくても、人類は普遍的な幸せを実現したいという欲求を持っているのではないかと。
「これがないと生きていけない」という欲しいものが見当たらない世の中。
次から次へと新製品が作られ、旧モデルは捨てられていきます。
ウインドウズVistaを購入したら、エクセルやワードが新バージョンになっていて使いづらくって、便利になったはずのパソコンに振り回されている自分がいたりして。
一応、今の社会は「もの」に対しての欠乏欲求を満たした社会と言えるのかもしれません。
「どんな自分でいたいのか」
「どうありたいのか」
という自己実現の欲求、成長欲求が満たされたあとにやってくるものは...。

「あるがままに生きる」
なんか、ここに行きついちゃったんだよね~って感じです。


(2009年04月30日)

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