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こころの絵日記

森田療法

休日のその日は、朝から掃除ばかりしていました。
特に汚れているという訳でもないのに掃除機をかけ、拭き掃除をし、トイレ掃除、お風呂掃除、そしてガスレンジの掃除。
もう意思の力で掃除を止めることができなくなっていて、そんな自分がただ可笑しい。
掃除をしている時は何も考えていないし、ただ、ひたすら無心になって掃除をするだけ。
ふっと、森田療法という言葉が浮かんできました。
森田療法は神経症の専門療法であり、神経症とは、不安神経症、強迫神経症(対人恐怖症、不潔恐怖症など)などで、例えば、ある日混雑している電車に乗って動悸がしたとすると、次に電車に乗るとき、同じような動悸が起こるのではないかと不安になり電車に乗れなくなるとか。そしてその症状を取り除こうとするが、症状を取り除くことが出来ない自分に意識が集中してしまい、益々症状に過敏に反応し、悪循環に陥ることになります。
森田療法は、症状を治療するのではなく、不安をあるがままにし認め、行動を変えていくようにします。そして人間が本来持っている「純な心」を育成します。
入院療法のカリキュラムの過程に軽い作業療法(庭掃除、部屋の掃除、食事の仕度など)があります。無心になって作業をすることで、囚われから解放され、あるがままの自分を認めることができるようになります。
創始者の森田正馬氏は、これらの症状の背景には「死の恐怖」と「生の欲望」があるとおっしゃっています。
私自身、神経症の方のお話を伺っていると、自分まで神経症になってしまいそうになります。
私にとっての「掃除」は本来の自分を取り戻す手段だったのです。


(2007年09月20日)

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