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こころの絵日記

第77回 森づくり

北海道に台風が上陸したのは2004年のこと。
観光名所になっていた北海道大学のポプラ並木が倒れたり、大通公園の樹木が道路に倒れ込んで通行止めになったりしたことは記憶に新しいです。
支笏湖周辺も台風によって、多くの森林が破壊されました。
その後、支笏湖周辺台風被害・復興の森づくり実行委員会が設立され、市民団体や学校、企業などが森の育て親となり、100haの土地に10万本の松を植樹しました。
しかし植樹をしたというだけでは済まされませんでした。
毎年初夏を迎えると、苗木が雑草に負けないように草刈りという作業があります。
先日その草刈りの手伝いに行ってきました。
想像以上に雑草は伸びていて、松がどこにあるのか、わからない始末。

カマを握る手首がだるくなり、腰痛持ちは腰が立たなくなり、ほとばしる汗を拭きとりながら、3時間かけて草刈りをしました。

草刈りが完了すると整然と並ぶ松が現れ、このように人の手を加えて松は成長してゆきます。
ところが整然と並ぶ松の片隅に、植樹した場所ではないところに、成長している松を発見しました。
たぶん種が飛んできて、根をはったのだろうと。
それは不規則に並んでいますが、すくすくと成長しています。
その姿に感動し、杜甫の詩を思い出しました。
現代国語の授業のときに暗記させられたのに、始まりの部分しか覚えていないのですが。
現国の先生は、ポマードをつけた髪を奇麗に分け、いつもジャンパーを着ていたのでジャンと呼ばれていました。
「国破れて山河在り」
自然の力って偉大だなぁ~
人間ってちっぽけだなぁ~
でも、ふっと思いました。
人間には国を創造する力があるんだと。
人も自然も持っている生命力。
つらく苦しい草刈りでしたが、大自然の中での作業は命が響き合った貴重な時間でした。
もちろん草刈りのあとの温泉と美味しい食事は最高でした!


(2010年07月15日)

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