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白亜のレストラン建設大計画

イスタンブールで大道芸

ここで斉藤君に敬意を表して、僕との出会いと著書を簡単に紹介する。

僕らが会ったのはトルコ共和国(共和国を付けないと年配の方は勘違いするので)の最大の都市イスタンブール(この国の首都はアンカラという所だが最大ではない。アメリカのワシントンとNYの関係だと思っていただいて良い)の中華食堂であった。
トルコ料理は世界三大料理といわれているが、3日も食べると飽きてきて、和食屋は高価なので中華を見つけて入っていた。やはりアジア料理が口に合うし、米は大事である。僕の見解だがアジアの料理には甘味が入るが、他の地方の料理には甘味が入らない、いわゆる一味足りない。

その中華料理屋で彼に会った。彼を見た第一印象は
「何だー、このサラリーマン風のメガネポンチはー」
であった。ロン毛のワイルド気取りの僕は「こいつと話合わないよ」と思った。しかしよく話すと、音楽の留学で来ていた彼は、トルコの縦笛を大学で習っていた。
毎晩のようにディスコに繰り出していた僕とは違うところで音楽と携わっていた。トルコ音楽の昼の部を斉藤君が、夜の部を僕が担当して、お互いの分野を紹介しあう、という感じで、次第に気の置けない仲になっていったのである。

ところでイタリアでも公演したことがある程の腕前をもつ尺八奏者の斉藤君に、ある日
「着物も持ってきてるんだから、ストリートで演奏したら、チップ集まるぞー。やってみようよ」ともちかけた。
翌日決行。
僕とKちゃんとT君がストリートチルドレンがチップを狙っているのをガードしながら彼の演奏の露払いをしていると、トルコ人の人だかりになった。そしてチップがどんどん集まっていったのである。昔トルコで江頭2:50が道で芸をしていると、やはり人だかりが出来て尻に棒を突っ込んだところでブーイング暴動が起きた事件を思い出した。
しかし、1時間もしないうちにパトカーに乗った警察が大きな拡声器で
「ここは大道芸禁止なので、すぐ止めなさーい」
というのですごすご中止した。
でもすぐに4人で
「チップすごいねー、もう1回やろう」
という事になり、先ほどの所に戻って演奏を始めると、今度はすぐパトカーが来て
「すぐやめなさーーーい!!!!」
というアナウンスとともにスポットライト(直径2M位の光の円の中に全身が入ってしまった)を浴びせられた。まるで警察に見つかったルパンⅢ世のようにスポットをかわすように走って逃げた。まさか外国で、警察のスポットを浴びるとは夢にも思わなかった。やっとの思いで逃げ込んだバーでチップを数えるとバーの会計でも充分おつりがくるような額であった。


(2008年12月04日)

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