今日はスキーシーズンの始まりの山開き。レストラン建設予定地の近くのスキー場に視察を兼ねて初滑りにくりだした。行きは滑りの事しか頭に無いので視察は帰りにと思っていた。5時間券を買って満喫するほど滑り、帰り道にどこら辺から建物が見えるか、看板はどの辺りにどの高さにするか、雪の状態はどうか、雪はどこに捨てるかなどをシミュレーションしながら現場を視察してから、Oさんに電話をした。すると海荘にまだいるというので、そこから1時間位の距離だし様子を見がてら行くことにした。
Oさんは、今年は暖冬で雪が少なく海荘も除雪が楽なので雪が積もってもまだ滞在しているという事だった。雪海の景色を眺めながら二人でまたレストランの話になった。
まずレストランの裏は広大な土地である。そこでレストランで使う食材をある程度収穫しようという話になった。時期に出回る野菜ではなく、ハーブやあまり売っていないもの、しかも標高が800Mほどあるので、何が良いか検討した結果、ベリー系がいいという事になった。あとは前出のきのこ類である。春にはMさんの所で原木切り出しと菌の打ちつけを手伝ってホダ木をもらうという事になった。これで、作る予定のものはハーブ、ベリー、きのこ(椎茸となめこ)。とりあえず予定だが、決定した。
次は土地を作る手段である。これは結構簡単で、隣の牧場の人に牛糞を分けてもらい、それを畑の予定地にまいてトラクターで耕してもらう。すると1~2日で畑が出来るというのだ。何故このような事を簡単に決められるかというと、Oさんが隣の牧場主に自分の土地の一部を無償で貸して牧草を作らせているからなのだ。あとは山が荒れている状態をどうするかである。前出の間伐と下笹の処理である。するとOさんは面白い話を始めた。
「笹の葉の部分を切って羊を放す。羊は根っこを食べる習慣があるので文字どおり根こそぎ除去になる。やぎは葉っぱを食べて根を残す」というのだ。こんなような話をこの土地の前オーナーにたくさん聞いたらしい。
予定地の前のオーナーは北海道開拓者で、海に着いて、山に入りそこを開拓して牧草地をつくり、牛を飼い、乳製品を年1回下山しては味噌、しょう油などに変えていたらしい。
たくましい生活だと思った。冬は6~10Mになる積雪で麓には行けないのは容易に想像がつく。その約4ヶ月を自分の敷地内から出ずに生きていたのだ。人間も少し前まで熊の冬眠のような生活をしていた。それに比べ現代人間のひ弱さはと思ってしまった。
前オーナーはこのように自給自足をしていたので、このあたりでの智慧を沢山もっていたらしい。前オーナーにOさんは子供のころ色々な話を聞かされたようなのである。その話を今度は僕が聞かせてもらう事になった。
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