海外放浪から日本に帰ってきて、このようなハウスが札幌にあったらいいなーと思っていた。外国人はこういうハウスが好きだし、もし高いホテルばかりだと、若い貧乏の外国人が札幌まで来られないだろう。相場はユースホステルより安くしたい。ユースの相場が大体4000円なので、1泊3000円位が妥当と思った。色々な国から集まった人が、寝起きして1階のインターネットカフェで母国とメールのやりとりをしてから観光に出かける拠点になればいいなー、と思ったのである。
そこで、その手の情報に詳しい先輩Kさんに相談した。すると、東京でゲストハウスを経営している後輩がいるけど、テレビ壊れたとか、壁直すとか、景気の良い事を言ってるのを聞いたことがないぞと言われた。
先輩Kさんとは外国話しで気が合うので、一度タイ旅行をした事がある。
偏食のKさんは大きなトランク半分にカップラーメンとお菓子を持ってきていた。タイ料理が食べられないらしい。ホテルで麺のお湯割で旅行期間中を乗り切るつもりだったらしい。また彼の究極のダイエット法はイタリア旅行らしい。まず乳製品とトマトが食べられないのでイタリアでは果物しか食べられないらしく、ちょっとダイエットしたい場合にはイタリアにいっていたらしい。
今まで諸外国で何を食べていたのかなーと思い、美味しい屋台に連れていった。すると気に入ったらしく、むしゃむしゃ食べだした。それからKさんの「強烈食べ食べ病」が始まった。起きてルームサービス、すぐ散歩がてら屋台で麺、そしてレストランでランチ、その後海に行ってモノ売りから買った卵やフルーツ、帰り道市場で鳥のから揚げ、晩ご飯にレストランでビールと各種タイ料理、帰り道にタイ菓子の買い食い、そして別れて別々の部屋に。朝迎えに行くと部屋に皿がある。寝る前にまたルームサービスでチャーハンを食べていたのだ。
そして寝起きの一言、
「もー食えねー。」
でもその日も同じように食べていた。みるみる彼の顔はムクんでいき、体は熊さんになっていった。
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