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白亜のレストラン建設大計画

ビル管理の不正を暴くことになった

おやじ二人で何の密談かと思いながらファミレスに入った。まずはOさんの問題にMさんが相談という話題から入った。

Oさんは、所有しているビルの管理を長年の友人・Sさんに頼んでいたらしい。Sさんには僕も夏の海荘で何度か会った事があるが、髪型はショートボブみたいで何であんな髪型してるのだろーとは思ったが、胡散臭い印象はそれ程無かったような気がする。
(しかしUちゃんの印象はちょっと異なり、海荘で初対面の時に自作のアイスティーを出したところ、「味はいいけどこのグラスはビール用ですね!」といわれ、変わり者かもしれないと思ったらしい。また、Sさんが海で手漕ぎボートを借りたとき、日焼け防止に事務のおばちゃんがするような腕カバーをし、同乗の細君に日傘を差しかけさせてボートを漕ぐ姿を見て、もしかしたら変態かもしれないと思ったらしい。)

Sさんの管理の範囲はテナント募集、契約、家賃徴収、管理と経理(いわゆるお金の出入り全て)である。5年前からSさんに頼んでいたらしいが、その間、一度もOさんの懐にそのビルの家賃が入った事が無いらしい。それを聞いたMさんが「帳簿をSから取り戻せ」と指令を出し、その書類の受け渡しのためのお茶だったようだ。そこに僕が呼ばれたということだ。

その書類は、通帳の写しと出納簿。
見ると訳の分からない名目で現金が引き出されている。
僕はこれでも経営者のハシクレなので、これはどう見てもおかしいと思った。帳簿嫌いの僕なので、ひと月分だけザッと見てみただけだが、かなりの使途不明金があった。ひと月でこんな状態では5年でどういう金額になるかと思うと可愛そうになったが、Oさんは
「どうせこの金が入っていたら全部飲み代で使っていたし、体壊していたかも」
と前向きな事を言うのでチョッと安心した。Sさんは不動産をけっこう持っているし、金あるのに人の金に手をつける事はしないだろうしとすっかり信用していたOさんは、税金とか経費で全部無くなっていると思っていたらしい。ビルのオーナーが5年間物件の家賃収入無しなんていくら税金の高い日本でも聞いたことが無い。そこで法律に強いMさんが、Sさんから5年さかのぼって取り戻すということになったようだ。

Oさんも、もし取り戻せればまとまった金が入るから、何に使おうかな~とかニコニコしながら考えている。Mさんも刑事事件と民事両方にかかる事件だなー、と自信満々の表情で考えている。二人の間で、僕はこの人達の人生はどうなってるのだろうと考える。
額が結構大きいし、Sさんは以前にも似たような事をして捕まっているらしいので、もし立証され事件になったら地方新聞の端っこくらいには載るかも...。


(2008年08月07日)

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