到着後、あらためてなめこの原木を見ると、それがちょうど良い木陰に木漏れ日を浴びるような絶妙な位置に体を横たえてある。
夕暮れの中さらに目を凝らしてみると、直径5cmはゆうにある見たこともない大きさのなめこがニョキニョキと生えている。生えているというと1本ずつという印象を与えてしまいそうだが、直径5センチの巨大ナメコが5~10本集まって一株になり、それがいたるところからボカンボカンと生えているのである。
きのこ摘みに持っていった容器は大き目のボール2つ。
僕とUMちゃんはギャホーギャホーと歓声とも奇声ともつかぬ声を上げつつ暗闇を跋扈し、これがものの2分でいっぱいになってしまった。
これを台所に持ち帰り、すぐに洗う。
洗うといっても大切なぬめりが取れないように(ぬめりがとれると味・香りが落ちるらしい)くっついた落ち葉や土を落とす程度に優しく指先でなで洗い、すぐ味噌汁にした。
こんなに歯ごたえのしっかりしたなめこは初めてだった。
味も濃くておいしい。
大きいほどおいしいということも初めて感じた。
他に、小さいものはしょう油で刺身。
さらにUMちゃんはナメコの炊き込みご飯を作るのだと宣言し、使用する鳥挽肉は自分で作ったほうが美味いのだと大いに張り切り、二挺拳銃のごとく二本の出刃を繰り出してミンチを作っていた。しかし炊き上げる際に予想をはるかに上回る量の水分がナメコから出たため、雑炊に片足突っ込んだようなナメコご飯が完成してしまい、UMちゃんはずいぶんしょげていた。
他に、ナメコの片手間に採ってきた椎茸のステーキ。ワインとウィスキーの間という絶妙なタイミングでUMちゃんが突き出してくれた訳だが、これがまた美味で、軸の部分は3人で静かな奪い合いとなった。
そんな食事をしながら、Oさんにレストランの暖房の相談を持ちかけた。
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