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白亜のレストラン建設大計画

具体的なデザインを考えてみることにした。

そんな話しを1回で理解した訳ではなく、Oさんの海荘に何度も出向いてはその度に同じ話しを聞き、ようやく理解したのである。
ある時は、秋田の友達から新米のきりたんぽ送ってきたから鍋しようよーと、持ちかけては建築の話し、あるときはOさんの知り合いがシャコをどっさり持って来たから食べに来ないかと言われ、シャコの殻をむきながら建築の話し。アワビをどっさりもらったから来ないかと言われ、アワビのステーキ(生より火を通したほうが断然美味しい)を食べながら建築の話し。こんな感じだった。

おおまかな工法を理解した後は、外観のデザインの話しになる。
経済寸法でいくと同時に、冬にトラブルのない設計にしなければならない。
モデルになったモービル小屋には人が住んでいないし、雪を除けるという発想のもとに建てられていない。降ったらそのまま、人が入らなくてもよいスタイルである。
しかしレストランはそうはいかない。お客さんの事を考えると、まず冬の事が頭をよぎる。まず、建設予定地は北から風が吹くので(つまり北側に雪が多く積もる)、南に窓をつければ北の窓は必要ないのではないかと考えた。
また、南側の窓を開閉式にすると暖房効率が悪いから、はめ殺しの窓にしよう、とOさんは言う。
でも、夏は南の窓だと暑すぎないだろうか。
それから、レストランの前は雪が溜まったらそのまま下に落とせるようにしないと雪を除ける作業がものすごく大変なので、レストラン前は狭くしたいが、夏は広々とした前庭があったほうが良い。
少しでも快適かつ合理的なデザインにしなければならない。

夏は30度冬はマイナス20度の環境の中で、いかにデザインするか。
予算があれば超機密性の設計で、夏はクーラー冬は暖房で済むが、こちらの事情はそうではないので、金のないやつは頭と体力を使うしかないのである。
そこで一つのアイデアが湧いた。
基本はコンクリートの箱型の建物である。
これを、南側の屋根を180cm壁より出して、ひさしにする。
そうすれば雪はある程度防げるし、夏は日よけになる。
このアイデアで建物そのもののデザインは決った。あとは細部のデザインである。


(2007年12月20日)

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