なるほど情報ウェブマガジン【週刊コラナビ北海道】毎週木曜日更新

週刊コラナビトップ白亜のレストラン建設大計画

白亜のレストラン建設大計画

豪雪に耐える物置を見に行く

まず、その広大な土地のどの部分に建てるかの検討に入った。
やはり道路沿いで目だって、車が入りやすく、何といっても眺望が良いところ。
その条件にあった場所はすぐに見つかった。道路から2メートルほど高くなった小高い丘のようになっている場所がある。ここがいいんじゃないか?とOさんは言ったが、僕は眺望が気に入らなかった。道路をはさんで前に木と防風壁があり、せっかくの山の景色を遮るからである。そこで、丘を上がってもっと上に造ろうと提案した。するとOさんはこう言った。
「上にすると、お客さんが歩く距離が長くなる。夏はいいけど、冬に雪が降ったとき30mも歩きたくはないでしょ。あと、土木工事に金がかかりすぎるよ。」
そこで、Oさんの提案通りの場所で、屋上にも上れるようにして眺望を楽しませるという結論になった。
次に建物だ。何せこちらは財産なんて縁のない貧乏人、いかに安く建てるかの検討に入らなければいけない。
Oさんは、
「母屋の隣にモービル入れている小屋あるだろー。あんな感じの建物でどうだ?」
「あれかなりデカイよね?」
「うん70坪の平屋。」
「そんなにでかいのかー。しかもあれ鉄筋コンクリートだよね、いいけど高そうだよなー」「ふふん。あれ幾らで建てたと思う?」
「知らんよー、そんなの。」
僕はそういう事を何も知らずに生きてきた。建物の基礎ってのが何だか分からずに、恥ずかしい思いをしたことさえある。興味の範囲外であった。
ただ思ったより安いのは確かなようだ。
しかも金額だけではない。このあたりは降雪量が5mにもなる地域である。Oさんは件の平屋建てを20年前に建てたらしいが、この地域で手入れをしないで、屋根の雪下ろしもせず、冬の間5mの雪を乗せたまま20年も壊れずに現存しているのは、Oさんのその物置しかないのだ。
イコール、あれと同じ構造のものを作れば少なくとも20年はこの土地で建っていられるという事になる。ちょっと慌てた。
モービル遊びのときはただの物置としか見ていなかったので、記憶があやふやで細部まで覚えていない。
「もう1回よく見ておいでよ。」
そこで、改めて偉大な物置を見にいくことにした。
外部から見ても内部から見ても、建物そのものは見事に壊れていなかった。窓枠には全てベニヤ板が打ち付けてあってまさに物置だが、建物そのものは相当頑丈に建っている。雨漏りもなし。
大丈夫だー。
僕の心は次のステップに向かっていた。 


(2007年11月01日)

コメントする


画像の中に見える文字を入力してください。

(画像が表示されない場合、画像のところでマウス右クリック-[画像の表示]を実行してみてください[Windows InternetExplorer, FireFoxの場合])

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 豪雪に耐える物置を見に行く

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/841