きのこ狩は不思議なもので、初め周りの色彩に溶け込んできのこが全く見えないのだが、一つみつけると、ほらそこ、ほらあそこ、といった具合にたて続けにみつかるものである。
獲物は近年希少価値の高い落葉きのこだから、そんなに採れないだろうと思っていたのに、それぞれが手にしていた買い物籠やザルはすぐ一杯になってしまった。
リンゴ狩り並みにざくざくモコモコと珠玉のキノコが生えているので(一同ウホウホのウキャウキャだった)、今年はどこでも豊作なのかと思いきや、他の所は軒並み不作だったらしい。
Mさんは知っているのだ、落葉キノコの胞子を、湿った土に着床させる術を。キノコ王国を創り出す術を。しかしこの秘伝の技の説明はあえて省略しよう。
そんなMさんの別荘地の隣に別荘を構えて、楽しくないはずがない。美味しくないはずがない。
おまけに、件の土地の中には自然河川が流れているので、山女が釣れるのだ。
しかも私有地だから魚が人慣れしてない(めんこい!)ので入れ食い状態。イクラでも餌に釣り糸を流せば、ものの20分でちょうど塩焼きで丸齧りが美味なサイズの山女が4人でたっぷり食べられる位は釣れる。ここまでくると、自然の力の偉大ささえ感じる。
季節の変わり目が苦手らしくうつろな目つきをしているのを半ば強制連行してきた梅さんが、到着してからものの2時間で、熊の子のごとくしぶきを上げつつ獲物をぶら下げて清流の中を走り回っている。
そんな野生の王国的土地が、15000坪。
これはいいなーと思い、土地を見がてらMさんの別荘に通っていた。
すると、Mさんの王国の豊かさを、その度に思い知らされた。
敷地内に畑があるのは当然の事で、何よりうらやましく思ったのは土地の一角で大々的に椎茸栽培が行われていた事だ。時期になると、様々な品種の椎茸がムックリモコモコニョキニョキと原木から顔を出す。
それをムッシムッシと手摘みにして、そのままMさん邸の母屋にある囲炉裏端で豪快に天婦羅にして食べると、これが美味しい。
素焼きにして食べると、これがまた美味しい。
バター炒めにして食べると、これがまたまた美味しい。
椎茸にも鮮度があるんだー、とつくづく実感した。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 野生の王国できのこ狩り
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/702
コメントする