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最近の日本の大手ビール事情

先に行われた衆院選挙は民主党圧勝に終わり、夏も終わり、吹き付ける風が徐々に冷たく感じるここ札幌。この夏の全国でのビール類出荷数は過去最低だったものの、7/21から8/15まで大通公園で開催された納涼札幌ビアガーデンでは史上2番目の売れ行きだったとのこと。後半天気に恵まれ、ビール日和が続いたのが原因なのか、はたまた景気が低迷していることから屋外で飲む事で気分転換をしようとした人達が多かったのか。理由は様々だと思いますが、いずれにせよビールの消費量が増えるのは喜ばしいことです。

この頃、キリンとサントリーが経営統合に向け交渉を開始したとのニュースが飛び込んできました。過去何十年続いた四大メーカーの時代がとうとう終わりを告げ、業界再編が加速してしまうのか、行く末が気になります。大昔はノルウェー生まれのアメリカ人が日本最初のビール工場の起源「スプリングヴァレーブルワリー」(のちにジャパンブルワリー)から経営を引き継いだキリンビールと現サッポロビールと現アサヒビールが合併していた「大日本麦酒」が存在していましたが、戦後の改革で「大日本麦酒」はまたサッポロとアサヒに二分割され、その後サントリーが参入し現在に至っています。昔は当時の国の政策の事情もありますがメーカー間における販売協力や他の小規模醸造所の買収など頻繁に行われていた経緯があります。売上低迷しギネスの販売権をキリンに奪われてしまい海外ブランドが無くなってしまったサッポロビール、スーパードライに頼りっぱなしのアサヒ。キリン、サントリーの経営統合により均衡が崩れる恐れがあり、サッポロ、アサヒはどのように対抗していくのか、今後、目が離せません。

日本の大手メーカーの技術は驚くほど高いです。日々の研究、生産能力、品質保持どれをとっても世界トップクラスといっても過言ではありません。しかし、どのメーカーもその技術を一部共通の消費者のためだけにしか使いきれていないような気がします。同じマーケットの中での顧客の奪い合い、これでは人々のビール離れも止められません。各社がそれぞれに「ビール」の個性をもっと引き出し、提供していくことができれば共存していけるのではと感じています。次々と出てくる然程味の変わりのない新銘柄、そして消え行く新銘柄。落ち着きの無いビール市場、まるで最近の日本の首相達のように感じるのは私だけでしょうか。


(2009年09月10日)

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