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ビールのラベル

ビールのラベルは個性的な物が多く、味覚だけではなく視覚でも楽しませてくれます。これまで見た中でユニークだったものは、アメリカの「ヌードビール」瓶ごとに異なる女性の写真がスクラッチ印刷になっていて削ると見ることができるものや、スコットランドの「テネンツラガー美女缶」500mlの缶ビールに缶ごとに違う綺麗なブロンドガールがドレスを着てセクシーポーズを決めているもの、いずれも世の淋しい男性達の酒の肴、癒しになっていたものでした。(現在は規制のために露出の少ないものになっています)

遊びが多いのもビールラベルの特徴ですが、そのラベルからたくさんの情報を得ることもできます。かつて禁酒法があったアメリカでは闇で売られていたものや、解禁後に販売していたものにはアルコール度数を表示していませんでした。それは人々が少しでもアルコール度の強いビールを求めてしまい、強いものほどよく売れるということから独占を防ぐために表示しなくなったと言われています。今でもなごりなのか、時折アルコール度数の表示の無いアメリカビールを見ることがあります。現在は副原料(米、コーン)を大半使用した安価で若干アルコール分が高い「モルトリカー」として分類されています。

同じ醸造酒の日本酒やワインのほとんどで詳細な原材料情報が表示されています。日本酒であればただ「米」ではなく「山田錦○○%」とか、ワインであればただ「葡萄」ではなく「カベルネソーヴィニヨン」「メルロー」とか品種も表示されているのに対し、ビールの表示は一般的な「ラガー」や小麦、小麦麦芽を使用したドイツスタイルの「ヴァイツェン」濃色焙煎麦芽を使用した上面発酵(エール)の「スタウト」というようにビールのスタイルだけの表示が多く、主原料である麦芽やホップの詳細な情報が表示されていないのが現状です。

「麦芽」にも発芽、加工段階においてたくさんの種類に分けられ、苦さと香りを醸し出す「ホップ」もいろいろな品種があり醸造するビールのスタイルにより使い分けられ、それぞれ個性が違います。ビールスタイル(タイプ)の理解や、麦芽、ホップ各種材料の特徴の違い等を知ることもビールを楽しむ要素の一つであり、より多くのビール好きの人たちに伝えて、一緒に感じていきたいと思っています。ビールラベルの表示の読解が出来れば、もっとビールが身近な存在になることは間違いないでしょう。


(2009年04月02日)

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