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2010年 地ビールの展望

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
いよいよ2010年が始まりました。今年もどんな素晴らしいビールや人達に出会えるのかワクワクですね。今年はなんと平成元年生まれの人達が成人を迎えました。故小渕元首相が「平成」という元号が書かれた額を持って国民に発表した時のことを昨日の事のように思い出します。あれから20年、扇子を振り回していたバブル景気の賑わいからその後の崩壊で沈みかけた経済、その一方、最先端の開発で次々と進化していく携帯端末、パソコンや電化製品。そして平成6年には酒税法改正で醸造量等の基準が緩和され少量醸造が可能になり、いわゆる「地ビール」が誕生しました。

この約15年を振り返ってみると当初からたくさんの醸造所、直営店も次々にオープンし、世界各国に伝わるあらゆるスタイルのビールが出荷され、ビール党の人達を楽しませてくれました。しかし、1999年をピークに昨年2008年はその4割程度の出荷数とのこと。当時よく聞いた理由の一つに「高くてまずい」が地ビールの代名詞になっていたほどでした。慣れない風味だったためにまずいと感じてしまうことや、たまたま好みの味じゃないスタイルのビールを飲んだとか、飲み手側の要因もありますが、中にはあきらかに酷いものもありました。醸造長がアルバイトといった信じられない醸造所も存在し、技術や工夫が一切感じられないものもありましたが、やはりそのような所は姿を消していきました。既存しているものに慣れていると、新しいものを受け入れようとする時は抵抗してしまうものです。

今現在活躍されている地ビールメーカー各社はそれらの問題を考査しそのビールの持つ特性や歴史などの素晴らしい魅力を伝え、新たな境地へ消費者を導いてくれています。ものが溢れ、嗜好も多種多様ですが、たまには今日の目の前の一杯をじっくり観察してみることをお勧めいたします。グラスの中の液体はたくさんの人や自然の力によって出来上がっています。いろいろな過程を経て今あなたの目の前で堂々と向き合っています。あなたの気持ちが最後を締めくくり、それが味覚となって記憶に残ります。おおげさですが美味しさの秘訣は消費者の考え一つでも変わっていきます。今年も地ビール業界ますますの成長を期待しながら、応援していきたいと思っています。


(2010年01月28日)

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