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BARカウンター営業日誌

第19回 今年もまた・・・

一年が過ぎようとしています。 

歳を重ねるたびに年々時間の経過が早くなって行くように思えるのは、私に限らず誰もが感じている感覚のようです。 

毎年この時期になると、「今年も一年何とかやってこれたなぁ」という安堵感と「来年は続けられるだろうか・・・」という不安感が入り混じって妙な感覚にとらわれます。

今年一年を振り返れば、原油の高騰、北京オリンピック、洞爺湖サミット、首相の交代、アメリカ経済の破綻、オバマ氏が黒人では初の大統領に就任、etc...。 どちらかといえば、明るい話題よりも来年も引きずっていきそうな問題ばかりが起こった一年のような気がします。

商売的にも景気が良くなる要素は見つからず、来年どうなることやら...。

っと、聞こえてくるニュースは不安なものばかりですが、自分自身の今年を振り返ってみれば景気とは裏腹に充実した一年だったと思います。 今年もカウンターを通じてたくさんの人達との出会いもあったし、お客さんと一緒にたくさん笑ったし、公私共にまた少しこの大好きな街に根を伸ばすことができたような気がします。

自分が大事に思っている気持ちの一つに、「人に必要とされることより、人を必要とすること」というのがあります。

こうした姿勢で人と接することで、人とのコミュニケーションがより生まれやすくなる。 その根拠を説明しろといわれると困ってしまいますが、これはお店を開業した時から常に事ある毎に引き出されてくる言葉です。

「今年の漢字」は「変」。 政治、経済をはじめ良くも悪くも変化の多かった1年。来年は世の中も自分達も新しく変わっていき、希望のある社会にしていきたい。というのが選ばれた理由ですが、私の場合、

来年がどんな年になっても「変」わらず続けて行けること。

これからもこの場所が皆さんにとって身近な酒場であるよう努めて行きたいと思います。

<今夜の酒>

★Illuminated Town

Illuminated Town

テキーラをベースに、果実、薬草系のリキュール、スパークリングワインを使って仕上げたロングカクテルです。 「すっかりと葉を落とした街路樹は冬の訪れと共に色鮮やかな電飾をまとい、冬の間、行き交う人々の心を温めてくれます。」

<カウンター格言>

★カウンターの傷は酒場の歴史であり記憶

今は亡き、この店を設計してくれた伊藤 真介さんが残してくれた格言。 オープンした当初、うっかりアルコールランプに使う燃料をカウンターの上にこぼしてしまい痕が。真介さんに相談したところ「カウンターの傷はお店の歴史であり記憶だぞ」と修復を断られ、内心「面倒臭いんだなこのおやじ」とその時は思っていたけど、毎年この時期その傷を見ると真介さんにそう言われたことを思い出します。 その傷はしっかりお店の歴史と記憶になっているんですね。


(2008年12月18日)

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