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宗教を大切にする感覚

アメリカで暮らすようになって知ったことはたくさんあるけれども、
宗教についてもその中の一つ。
特にNYは「人種のるつぼ」と言われている場所だから
人種の多様さと同じように宗教も様々あるのだとか。

宗教違えば、食べ物や習慣なども様々。
多くの日本人も知っているイスラム教の人は
豚肉を食べてはいけないし
キリスト教の宗派によっても、
金曜日は肉を食べてはいけない日なのだとか。

そうなると、宗教の違いによる課題や問題がもちろん出てくる。
私の住む留学生の寮で定期的に行われる「お食事会」では
「ベジタリアン」or「ノンベジタリアン」と食事を選べるのだが
それはベジタリアンの人のためだけではなく、
宗教によって異なる要望を汲み取っていくためでもあると思っている。

こんなこともあった。
クリスマス・・・日本ではごく当たり前に祝っているイベントだけれども、
あれは本来キリスト教のお祝いであり、
つまり実はユダヤ教の人には関係ないのである。
私の日本人の友人にユダヤ教に改宗した女性がいるが、
「みんな簡単にメリークリスマスと言う。でもそれは宗教上関係ない私たちにとっては悲しいのよ。」
とガッカリした表情を見せていた。

そんな宗教上の問題があって、近頃のNYでは
クリスマスシーズンに「メリークリスマス」ではなく
「ハッピーホリデー」と言い合うようになっている。
しかしながら、慣れない私のような日本人も含め、
クリスマスになるとついつい「メリークリスマス」
と言ってしまいそうになるのも事実・・・。汗。

他にもこの前の「セントパトリックデー」という名前の
アメリカの祝日。
そんな日本人の彼女から、「St. Patrick's day!」と
祝日を祝うメッセージが届いた。
しかしまた翌週の「イースター」のお祝いでは
私がメッセージを送ると「ユダヤは違うのよ」と言う。

・・・「St.〜」がつくけれど、この祝日は一緒に祝えるのね。
・・・でも「イースター」は違うのね。

宗教について何ら関心を持たないまま生きてきて、
信仰心を持つような環境で育ってきた訳でもない私にとっては
ユダヤ教だけでも難しいことだらけ。

でも正直なところ、
大変なことも多いけれど、嫌な気分ではない。
むしろ興味深く感心させられる。

ユダヤ教に改宗した彼女。
日本人として生まれ、その後ユダヤ教の旦那様と結婚し
そして自らも改宗してユダヤ教徒となった訳だが、
驚くほどユダヤ教に対する誇りを持って生きている。
旦那様を愛するように、旦那様の家系を愛するように
その宗教も心から愛しているのが分かる。

日本では少ない、この背筋を伸ばして胸を張って
毅然と宗教を愛する感覚。
今までの私はどちらかというと、
信仰心というものを堅苦しくて面倒くさいと感じ
宗教を鬱陶しいものとして見ていたように思う。
もちろん今の私にとって宗教はすぐには必要ないと思うけれども
宗教を想う心は素敵なことだと思うようになったのです。


(2008年03月27日)

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