「いや~、肉、肉、肉だったらど~しよ~」
「・・・てか。肉、肉、魚だったりして?」
「・・・・・肉、魚、ポッキーもありか?」
オークボくんがビールをウピウピ飲みながら、楽しそうです。
落語に「三題噺」ってのがあり、噺家さんが客からその場で三つのお題をもらい、そのお題を折り込んで即興で落語を演じるものであります。
これをオークボくんにお料理でやってもらいましょ。というのが今月のテーマで、きっと困るであろう、悩むであろうと楽しみだったのですが、当のオークボくんは「三題料理」と聞いて、なんだか喜んでしまったのです。
よく考えてみると「即興」とか、「その場しのぎ」とか、「何が起こるかわかんない」とかって、オークボくんの得意とするもんではなかったか。
私は今回のテーマ設定を、大きく間違ってしまったのではないか。
などと考えていてもしょもないので、お題の食材を持ち寄る3人を濃い目に設定、選抜することにしました。
持ってくる食材は当日まで秘密であります。
そして当日。

トップバッターはスローな語り口がキュートな、ホーチのナカオ。自分の大好きな虎杖浜の新物明太子を持参。好みを最優先とし、作る側のことをいっさい考えていない姿勢に共感。

次に現れたのは「ほがら家寄席」でもおなじみのナガムツ師匠。マタの間にどどんと赤カブを生やして登場。デカすぎるイチモツ。

予定時刻を遅刻してカワトー(仮名)も登場。持参したのはスパム。「ボクこれ食べたことないんスよ」と、味もわからないものをオークボくんに押し付ける姿勢に共感。遅刻したのはスロットで大当たりしていたため。もったいなくも途中で台を捨ててきたという。

明太子、巨大赤カブ、スパムで記念撮影。

しばしボーゼンとするオークボくん。

おそるおそるさわってみる。
「何すか~これは~???」
ひとつひとつ食材を手に取ってながめるうちに、オークボくんはがっくりとまな板に手をついてうつむいてしまったのです。
オレたちの勝利か!? と色めき立つ食材選抜チーム。ところが・・・

「手抜きじゃないっスよ!」と何度も叫びながら出てきた1品目「赤カブサンド」。赤カブのスライスに明太子とスパムをはさんだだけ。ええ?これのどこが手抜きしてないんじゃい!!と言うも、試食するとスパムと明太子が赤カブのやさしい甘味を引き立てていておいしい。
レモンとかオリーブオイルとかを合わせてみたが、何も加えないほうがおいしいと直球勝負に出た。ホーチのナカオが「・・・赤カブ参上」と古代ギャグをかます。

「赤カブとスパムのポト風 明太バターかけ」。キモチ悪いピンクのスープにカブとスパムが浮かぶ。その上に加熱した明太をトッピング。全員おそるおそる食すも「おいしい!」と大絶賛。
「いや~、やさしい味の赤カブがあってラッキーでしたよ」と喜ぶオークボくんを横目でにらみ、ナガムツ師匠は「ちくしょう・・もっとぎとぎとしたものを持ってくればよかった・・・」とくやしがる。

「おまけで~す」と出てきた、三つの食材にトマトなどを加えたのり巻き。オークボくん余裕。
やっぱりオークボくんは即興に強かった。
なんか弱みはないもんか・・・。
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