オークボくんの店には「皆勤賞」というヘンな風習があって、一週間休まずに来店した客は、なんでも好きな料理を作ってもらうことができるのです。
私も一度、気がついたら皆勤賞を授与されたことがあり、たちと生のりのギョウザを作ってもらいました。そのもようはバックナンバー08年3月にくわしく掲載しております。
でもさ、同じ店に一週間も通うのってど~よ?
こう普通のヒトは考えることでしょう。私もなんとなくそう思います。
それを4週連続で達成した普通じゃないヒトが今回の主役、ヤチさんです。

←これがヤチさん(巨顔の方)と、1~3週の料理をともに考えてくれたという盟友オーハシさん(赤い方)。
ヤチさんが2週目を達成したと聞いたときには、ヒソカに「あいつはただ者じゃない」と思いましたが、3週目いき、4週目達成のときにはただ者どころか、ただのアホなのだと確信にいたったわけです。
ただのアホならこわくないので、相談を持ちかけることにしました。
「おいゴラ~、ちょっとヤチさん、4週目の料理だけどさ~、コラナビとコラボしなさいよ!」
「・・・ハイ」
即OK。良い男です。
ちなみにヤチさんが1~3週達成でオーダーした料理は、
「ねえオークボくん。これさ~、このラインナップで4週目ってサ、いったい何がい~のよ!」
「そっすネ~、季節的には山菜いきたいトコすけどネ」
「山菜ね・・・。ヤチさんが喜ぶような山菜ね。そ~ね~・・・」

←ヤチブキに決めました。
ヤチブキ:和名エゾリュウキンカ。キンポウゲ目、キンポウゲ科、リュウキンカ属。水辺や湿地を好む。
オークボくん:学術名ニッポニア・オークボラロ・ピテクス。ヒト目、アホ科、天才料理人属。ジョッキビールを好む。
好きな料理をオーダーできる最後の4週目に、単なるギャグで勝手に料理を決められるヤチさん。あわれなり。
しかし内容はかなりゴージャスなものとなりました。
以下ヤチブキコース、ごらんあれ。

ヤチブキ刺し身。さっとゆでてスライスしただけ。香り良く、さわやかなライトグリーンが美しい。

ヤチブキベーコン。ベーコンで巻き、炭火で香ばしくあぶったもの。シャリシャリ感ばつぐん。

ヤチブキと黒ガレイの煮こごり。カレイの味とヤチブキがぴったりの相性。ぷるぷる感もたまりません。

ヤチブキのペンネ風。クキの空洞のなかにタラなどのすり身を詰め、トマトソースで和えたもの。この発想、やっぱアホ科の料理人じゃないと出ないだろな~。イタリアンなひと皿。

地竹と黒豚の炊き込みご飯で締めとなりました。ヤチブキ以外も食べられて良かったね、ヤチさん。
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