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10月<おやじ飛び込む水の音>

ここは某海岸の防波堤。早朝に釣りをしていたら、ドバンッと何かが海に飛び込みました。
・・・おやじです。おやじがひとり海に落ちたようです。

「だいじょぶかっ!コレにつかまれ~!!」

ほかのおやじたちがあわてて救助しています。みな、手に手に3メートルから4メートルの「ヤリ」を海上に差し出しています。
なんだか救助というよりは、瀕死のクジラのまわりに群がる鉄器時代の漁師のようでもあります。

落ちたおやじは何本かのヤリにつかまり、防波堤沿いに20メートルくらい引っ張られて、浅瀬で無事に上陸しました。
ああ良かった良かった・・・ちょっと面白かった。

ところ変わってオークボくんの居酒屋。

「って、こんだけ危険な場所で体を張ってとってきたんだから、なんかおいしいもん作ってよね!!」

まな板にドデ~ンと横たわっている巨体は、麻生太郎の口を横にガバッとひらいたような顔つきの「カジカ」であります。通称ケムシカジカ、またはトウベツカジカと呼ばれる種類で、汁物などにするとぐんばつのダシが出ます。お腹がぱんぱんに張っていて、卵がたっぷり入っています。

このカジカ、10月になると産卵のために岸よりし、海面を漂う海草の上にゆら~っと姿を現します。そこをヤリでねらって、グサッと突くわけです。正確にはヤリではなく、フォークをデカく鋭くしたような「ヤス」という道具です。

防波堤にいるおやじたちは、これをねらって朝からず~っと長いヤスを構えて海面をのぞき込んでいるわけです。で、グサッとやるときに、たまに勢い余って落下していくおやじがいるわけです。年に2~3人は落ちるそうです。
欲が深いから深みにはまっちゃうわけなのです。

クチを開けて怒っている麻生太郎(仮名)

クチを開けて怒っている麻生太郎(仮名)。この後、麻生次郎、三郎四郎五郎と全部で5兄弟がとれました。


カジカを突くための「ヤス」

カジカを突くための「ヤス」。これにつかまって救助されたくないよな~。


カジカ卵しょうゆ漬け熱々ごはんのっけ

カジカ卵しょうゆ漬け熱々ごはんのっけ。卵はイクラの半分ほどの大きさで皮がややかたく、ぷちぷちした歯ごたえ。そのまま食べるとイマイチだけど、ごはんとはジャストミートな相性。


定番、カジカ汁

定番、カジカ汁。アラ、キモ、卵が入って旨い!


カジカのフライ

カジカのフライ。フライで食べるのは初めて。脂ののった上質の白身で、レモンとソースがばっちり合う。「ボクも初めて作りましたよ~」とオークボくんが得意げに運んできたのが印象的。



(2008年10月30日)

コメント(2)

この「かじか」って別名「鍋こわし」でしょうか・・?

★iketenさん
それがよくわからないのです。
私は、真カジカが「鍋こわし」だと思っていたのですが、
地域によってはこの当別カジカをそう呼ぶところもあるようで、
はたしてどうなのでしょう???

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