♪るんた るんた るんたたた~
♪るんた るんたた るんたった~っと
てかてかに凍った路地をラテンのリズムで進むワシ。
目的地はオークボくんの居酒屋。
この日、12月の最終水曜日。翌日はコラナビの今年最終締切日。
爆裂に忙しい忘年会シーズンを乗り切ったオークボくんが、このコラムのためのオイシ~イ料理を作って待っているのです。足取りがラテンになるのもしかたがありません。
12月の素材は、私がこよなく愛する柑橘「じゃばら」であります。名前は「邪を払う」に由来しており、まことに縁起良し。
ユズやカボスに似た使い方をしますが、ゴツゴツとした皮に独特の強い香りがあり、ほかのどんな柑橘にも似ていないという不思議なものです。
産地は和歌山県の北山村。日本中、いえ、全世界中ここだけでしか栽培されていない幻の果実なのです。いったいどのような料理になるのか、も~ワクワクです。
「いらっしゃいませ~~!」
扉を開けたとたん、オークボママの明るい笑顔が出迎えてくれました。
が、次に目に入ったのは宴会の準備で追われているオークボくんの、津軽海峡冬景色のような暗いまなざしでした。イヤなムード・・・。
イヤなムードは明るい態度で撃破しなくてはなりません。
扉から♪るんた♪の足取りでカウンターに陣取り、料理の出来具合を聞こうとクチを開きました。そのとたん。
「ナガイひゃ~ん、ごみんなはい~!」とオークボくんが泣くのです。
うそ泣きです。しかも、ひゃ~んとかごみんって何語でしょうか。
料理はまったく出来ていませんでした。いまだ、オークボくんは忘年会シーズンを乗り切っていなかったのでした。
私の心に輝くラテンの太陽がさっと陰り、脳裏には果てしなく続くオホーツクの流氷に閉じ込められたガリンコ号が浮かんできました。
ま、しょうがねえよな。オークボくんだし。
というわけで、じゃばら料理は1月にご紹介いたします。合わせて先月漬けた、しばれ大根ニシン漬けの出来具合についてもリポートいたします。
本年のご愛読に感謝。良いお年を!

これが「じゃばら」。ポン酢に良し、ハチミツお湯割り良し、焼酎に良し、カクテルに良しの、まことに優れものであります。

じゃばらを手に微笑むオークボママ。後ろにいるのはじゃばらのパワーをもってしても邪悪が払えないメガネ魔人。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 12月<素晴らしき柑橘・じゃばら>
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