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9月<ファイターズ応援するぞ料理>

大阪梅田の喫茶店でこの原稿を書いています。
向かいでメール打ってる女子のストラップにゆれるトラ。カウンターの向こうで冷コー作ってるマスターの後ろにはトラのサインボール。あっちのブルーの髪をした、ものすごく太ったおばちゃんのラメ入りTシャツはトラ柄。そしてすぐ隣りには阪神デパートが・・・。
タイガースファンのただ中で、ひとりファイターズを応援する原稿を書いていると、なんだかコソコソした気分になってまいります。

がしかし!パ・リーグ連覇を目前にして私もオークボ君も、ただ手をこまねいているわけにはまいりません。

「オークボ君!作ろうよ、ファイターズ応援料理!!」
「いっすネ!」

この連載開始後、初めてスムーズに意志疎通がなされた気がします。さほどにファイターズは道民の心をひとつにまとめてくれているということですネ。

「まず、アレだね。ファイターズのロゴをイメージしたハムエッグ作ろう。黄身をボールに見立てて、白身を星のように焼き上げる...」
「ちょっと待ってくださいよナガイさん。どやって星みたいにするんすか。まさか包丁で切れっていうんじゃないでしょうね」

<中略>

さてステンレスの星形の型ができあがってきました。複雑な形を板金屋さんが張りきって作ってくれたのです。この型にかかった費用は大枚1万7千円。が、結論から言うとタマゴはまったくうまく焼けませんでした。ガ~ン・・・。
星形の細い部分が先にすぐ焼け焦げ、黄身はプルプルの生のまま。しかも型にタマゴがくっついてはがれないという状況です。
型を冷凍庫で凍らせてから焼くとか、温泉タマゴ状態にしてから焼くとか、焼けたタマゴを上から押し切ったらどうかとか、常連客がいろいろなアイデアを出してくれましたがすべてダメ。

「もういいよ・・・。この型なんか・・・使わなくていいよっ!ウワ~~~ン(泣)」と、
ミジメに泣き崩れる私にオークボ君は、

「あ、そうすか。じゃ、なんか別の料理考えましょ!」と、簡単に・・・いとも簡単に・・・
バカ、オークボ君のバカ。バカバカバカバカバカ~~!

で、別の料理です。料理名が
●ソフトパン粉をこなごなにしたバジルソースサンドのミラノ風ハムカツ~トマトソースにて●

長いよオークボ君・・・。
ん? 手書きの解説書が付いています。どらどら。

解説・ソフトバンク(パン粉)を粉砕して、2度3度(サンド)日本一に、ばっちり(バッジル)と日本ハムファイターズが勝つ(カツ)と、的(ト、マト)を制する→せ~す(ソ~ス)る。

地球が吹っ飛ぶような駄洒落のオンパレードです。バッジルとト、マトはかなり苦しくないかオークボ君・・・。
しかし、ファイターズだって、苦しみを乗り越えてここまで戦って来たんだもんね。
許す。苦しい駄洒落、許す。

寛容な気分で酒を飲んでいたら、「もう1品」と皿が運ばれて来ました。
えっ?!こ、これ、これは、ロゴの形のハムエッグじゃん!!!

「どしたの?ねえ、これ、どしたの?あの型で、うまく行ったの??白身がこんなにキレイに焼けて・・・ん、白身じゃない・・・?」

はんぺんでした。
型ではんぺんを慎重に押し切りし、温泉タマゴの黄身だけを上にのっけたのです。素材こそ変わりましたが、イメージはぴったりです。

オークボ君がニコニコ笑っています。
私はウカツにも、ちょっと感激してしまいました。頑張ってくれたんだねオークボ君。
バカって言ってごめんネ。

長い名前のハムカツ。ソフトパン粉の上のサインボールは田中幸雄。

ソフトパン粉をこなごなにしているオークボ君。

これが痛恨の型。けっこう分厚いので、はんぺんを抜くのにも苦労した模様

型で焼いてみたタマゴ。無残。

はんぺんのハムエッグ。ふかん図。

横から見るとこんな分厚い。



(2007年09月27日)

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