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11月<オークボくんニシン漬けに挑戦・後編>

11月もまもなく終わり。札幌はビシビシ寒波が押し寄せておりますが、みなさま風邪などめされておりませんか?

なんてごあいさつしてる場合じゃねーんですわ。
干してあった大根が凍ってしまいました。

あわてて函館の巨匠、オガタさんに電話すると、「オレ、しばれさせたことねえからなあ・・・ま、だいじょぶでねえか」とのこと。「しばれる」とは北海道弁の「凍る」ということであります。

ま、だいじょぶでねえかと言われても、オガタさん凍らせたことないんでしょ。私はオガタさんの漬け物の常識世界から一歩も二歩も足を踏み外してしまったんでしょ。ねえ、そーなんでしょ~~!!

と、叫びたいキモチをグッとこらえ、平常心を唱えながら大根の件をオークボくんに連絡。

「ぎょえ~~~~っ! まじっスか!!」

電話の向こうで叫んでいます。数分前の私と同じ反応です。

ぱりぱりの食感が素晴らしい巨大キャベツ「大球」。函館直送の史上最強のみがきニシン。自家栽培の赤トウガラシ。毎朝神棚に供える霊験あらたかな塩。色鮮やかなニンジン。

超豪華キャスト勢ぞろいの中、主役ともいえる大根さまがしばれてしまったのであります。これは、パソコンがフリーズしてしまった時よりもオソロシイ現象といえるのではないでしょうか。

しかし、今から新たに大根を干しなおしている時間もカネもありません。私たちは、しばれ大根にいちるの望みを託し、ニシン漬けを続行することにしたのです。

■漬け込み当日。積雪6センチ。晴れ。ココロはうす曇。

一度凍った大根は切るとやや透明感があり、みずみずしい感じがします。シワシワに干さなきゃならない大根が、はたしてみずみずしくて良いものでしょうか。

凍った大根と、ニシン漬けの出来具合についてさまざまな人に意見を求めましたが、最多回答例は「凍ったニシン漬けはシャリシャリしておいしいが、凍った大根で漬けたニシン漬けは食べたことがない」でした。
いまや私とオークボくんは、北海道人未踏の漬け物を製作しようとしているのかもしれません。

約1時間半かけて材料をすべて樽に漬け込み、仕込みは完了しました。あとは12月30日の樽出しを待つのみです。
神よホトケよ死んだばあちゃんよ。こんなときだけすまんけど、おいしいニシン漬けになりますように!

巨大キャベツに入刀するオークボくん夫妻

巨大キャベツに入刀するオークボくん夫妻。

樽に入り、ニシン漬けを踏むオークボママ。左にいるのは凍った大根の呪いを受けた恐怖のネコ男

樽に入り、ニシン漬けを踏むオークボママ。左にいるのは凍った大根の呪いを受けた恐怖のネコ男。

樽に入り、ニシン漬けを踏むオークボくん。ちょっとしゃがんだところで写真を撮ったら、樽から生える人間盆栽に見える。ブキミ

樽に入り、ニシン漬けを踏むオークボくん。ちょっとしゃがんだところで写真を撮ったら、樽から生える人間盆栽に見える。ブキミ。



(2007年11月29日)

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