Doctor Harassment -ドクターハラスメント-
医師による患者への嫌がらせの事を揶揄する造語。
ここで言う嫌がらせは看護師を含む医療従事者の患者に対する暴言、行動、態度、雰囲気を含むものである。悪意・合理的理由の有無を問わず、患者が不快に感じればドクターハラスメントである。ドクターハラスメントは患者を無力化させ、孤立させる為、時には心的外傷後ストレス障害(PTSD)に繋がる事もある。
(Wikipedia)
美容外科を生業としている自分には常に直面する問題です。
ちょっとした表現で相手に不快な印象を与えてしまう、と言う危険が常に存在するのです。こちらの意図した発言とかけ離れた所にこそ、その危険性はひっそりと隠れているのです。
初診の患者さんには慎重に言葉を選ぶので危険性は低いのですが、常連の患者さん程ちょっとした油断から危険性は跳ね上がるのです。
ただ、危なっかしいキャラを持ってしまっている自分、周りをヒヤヒヤさせる事が少なくありません。
現在、本業の他に某NPO団体の社長に依頼され、高齢者グループホームの訪問診療を月に2回の割合で行なっているのですが、1年近くになると患者さんとの関係も友達感覚になってしまい、危険な発言が本人の意識とは裏腹に出てしまうのです。
「○○さん、今日は顔色いいねぇ。顔は悪いけど。」
「何言ってんだよ。俺の若い頃は先生より良い男だったんだから!」
「若い頃って、マンモスの毛皮着てこん棒担いでた頃かい?」
「そんな昔じゃねぇよ!映画俳優みたいだって言われてたんだよ!」
「あぁ、あれだ。口から放射能を吐いて、ビル壊しまくる奴だ!」
「先生!ゴジラは俳優じゃありません!」
看護婦さんは後ろでヒヤヒヤしながら聞いています。
なんせ後から問題となってしまっては病院の信用に関わりますから。
次のお部屋に行く途中に看護婦に言われます。
「先生、困ります。患者さんが怒っちゃったらどうするんですか!?」
「ごめんごめん、つい調子に乗りすぎた。次から気をつける。」
「お願いしますよ。」
「△△さん、おはようございます。お元気そうですね。」
「先生も相変らずお元気そうで。」
「はい、若いですから。」
ズゴッ(後ろから看護婦に小突かれる音)
「え~っと、前回の血液検査の結果ですけどね、コレステロール良し、腎臓良し、電解質良し、肝臓良し、血糖値良し、貧血も無し、うん、どれも良いですね。悪いのは性格くらいかな。」
「先生(怒)!!!!」
幸か不幸かおかげさまで、今まで問題になったことはありません。
一応これでもね、気は使っているんです。
1、話しかける時は必ずしゃがんで目線を患者さんより低くする事。
2、肩とか膝あたりに手を置いて、耳の近くでお話しする事。
3、常に笑顔でいる事。
4、診察中に最低1回は笑わせる事。
どれも当たり前といっては当たり前ですが、3番が特に難しい。しかし、これを徹底する事でお互いに何でも言い合える、良い意味で遠慮の無い関係を築く事ができると思いますし、くだらない会話のくだらない一節から病気の前兆サインを掴む事も出来るのです。
さて、次はどんな内容で爺ちゃん婆ちゃんをからかってやろうかしら。
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