病院というものには出口が2種類あります。
元気になって退院する表の出口と、残念ながらお亡くなりになって出て行かれる裏の出口。
裏の出口は大抵正面からは見えづらい場所に設定されています。
自分がかつて勤務していた某病院では、まさに正面玄関の反対側に裏の出口が設置されていました。
その某病院の裏にはグラウンドがあって、そこで野球やサッカーのチームの人たちが練習しています。
これは自分も知っている先輩が実際に経験された話です。
仮にA先輩としておきましょう。
A先輩は野球部に所属し、早くからレギュラーとして活躍していました。
ある日、練習中に尿意を催し先輩に断ってトイレに行きました。
用が済んで手を洗っていると、鏡に映った自分の顔に血がついています。
"おかしいな"とは思ったのですが特に痛い訳でもなく、ザブザブと顔を洗っただけで練習に戻っていきました。
「先輩、俺、なんか顔に血がついているんですけど」
「あ? 血なんか付いて無いよ」
「いや、さっきトイレの鏡で顔見たら付いてたんですよ」
「どこのトイレだよ」
「裏出口の遺族控え室横のトイレっす」
「え?」
「いや、だから、裏出口の...」
「ちょっと待て」
「は?」
「あそこのトイレ、鏡無いよ」
あるんですよねぇ、大きな病院程この手の話。
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 季節外れではありますが
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://spiritlink.80code.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/791
コメントする