たまには美容外科医らしい話題を一つ。
昨今、プチ整形なるものが話題となっております。
手軽で、腫れなくて、通院の必要も無い。オシャレ感覚。お化粧感覚。
その代表とされるものに「埋没式重瞼術」と言うものがあります。
瞼の中に糸を通し固定する事で数日間腫れるだけで綺麗な二重を作り出す手術法です。
ここ最近になって出てきた最新の手術法のように感じられている方も少なくありませんが、実はこの手術、昭和40年代から行なわれているんです。
当時は今と比べて糸の精度も粗悪なものだったようで、腫れや感染などのトラブルが絶えなかったようです。釣具店で一番細いテグスを購入し、これを消毒液で煮詰めて更に高圧滅菌までかけて使っていたようです。
今でも当時手術を受けられた方は一杯いらっしゃいますし、自然な二重を保っていらっしゃる方も少なくありませんが、その影では相当数の汗と涙の苦労話が存在しているのです。
初めて学会で発表されてから30余年。今では色々な先生方が改良・修正されて色んな埋没法があります。中には「名前だけ変えたんでねぇの?」なんて胡散臭いものもありますが、いまだに進化し続けている手術です。
今では全世界的に行なわれており、美容外科ではメジャーな分野ですが
昭和46年の学会において日本(世界)で初めての埋没法を発表したのは、
「札幌中央形成外科 院長 武藤靖夫」
つまり自分の親父様であります。
札幌はなんと埋没法発祥の地だったのであります。
昭和40年代に二重まぶたに限らず美容外科の手術を受けられるのは、ほとんどがお金持ちのマダムか暴力系の筋の方と縁の深いお姉さま。
今のように訴訟だなんだという時代ではありませんが、当時はまたそれなりに技術以外の気苦労もあったらしいです。詳しく聞こうとすると止まらなくなるので聞きませんが(笑)

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