若かりし頃、医者になって2年目とか3年目、
中途半端に身に付いた知識と経験に勘違いして生意気盛り。
国家試験に合格したばかりの新人Dr.に対して説教をしたがっていた頃、
まだ大した事も出来ないのに一人前を気取っていた頃、
仕事が一区切り付いて帰りに立ち寄るのは、いつも決まったBarでした。
フローリングの床
薄暗い間接照明
カラオケなんか無く、いつも静かにJazzが流れてる。
カウンターの向こうには顔見知りのバーテン。
背の高い椅子に浅く腰掛け、
「いつもの」と一言言えば出てくるお決まりのカクテル
喉の渇きが癒えたら、その後飲むのはスコッチウィスキー。
バーボンは馬のション便、ブレンデッドは所詮混ざり物。
飲むならシングルモルトと決まっていた。
水で割るのはお酒に失礼、とストレート一本槍
自分専用のショットグラス
チェイサーはビール
ピスタチオを摘みながらバーテンと馬鹿話
ふと気が付くとポケットベルが光ってる。
メッセージを見ると「7450」の文字。
「しんご君、ナシゴレン作って。」
「あ、彼女来るんですか?」
「今、仕事終わったらしい。」
「じゃ、5分経ったら作り始めます。」
「悪いね、チョット少なめでいいよ。」
「いつもくらいですね。」
要らん解説抜きで全てが伝わる。
錯覚に酔いしれ、いっぱしの大人を気取っていた時代でありました。
「武藤君、ほんとにスコッチの好きな人はこれを飲むんだよ。」
とショットグラスに注がれたのはBowMore12年。
口に含んだ瞬間、
「なんじゃこら?歯医者の味がする!」と叩きのめされ
「すみません、まだまだ修行が足りていませんでした。」と白旗
で、初心者用との事で勧められたのが"Glen Stag"でした。
ピュアモルトじゃないけれど、最初のお気に入りとなりました。
このBar.に飲みに行く時は大抵一人。
バーテンさんが他のお客さんの相手をしている時、ボーっと壁に並んだボトルを眺めていたら"Glen"の名前が付くお酒が多いことに気がつきました。
"Glen Fiddch"
"The Glenlivet"
"Glen Hunter"
"Glen Elgin"
"Glen Farclas"
などなど...。
お客さんが退けた後、こっそりバーテンに聞いて見ました。
「あ、気づきました?」と得意げな顔。
一瞬カチンと来ましたが、この手のウンチクは大好き。
「"Glen"って"谷"って言う意味なんですよ。良いウィスキーを造るには谷川のきれいな水が必要だからって言いますけどね、これは表向きのお話で、 本当は禁酒法の時代に公に工場でウィスキーを作れないから渓谷に隠れて作ってたって言うのが本当の語源らしいですよ。」
「は~、なるほどねぇ...。」
そういえば自分の大好きな映画「五つの銅貨」の中で、ティーポットにウィスキーを入れてティーカップで飲んでいるシーンがあったっけ。
公にお酒を飲めない時代があったんだもんねぇ...。
また一つ、ウンチク増えちゃった!
何処で使おうか知らん!
★グレン・スタッグ(GLEN STAG)

グレン・スタッグとは、牡鹿のいる谷間の意。ラベルに、その牡鹿の絵を、シンボル・マークとしてあしらっている。
グレン・スタッグは、ハイランド・モルト、スペイサイド・モルトをベースに、アイラ・モルトを適宜ヴァッティングして、風味にアクセントをつけ、更にグレーン・ウイスキーを加えてソフトな味にブレンドする。年数表示のない製品は、法定熟成年数をクリアした3年もの。普及品として開発した商品。12年は、モルトのブレンド率が高く、まろやかな香りと、スモーキー・フレーバーがほどよく調和。21年は、シェリー樽とピートの香りをもち、深みのある味わい。
★「医者なんかちっとも偉くねぇ。所詮、人の不幸と弱みに付け込んで飯喰っている人間に過ぎないんだから。」
退院した担当患者さんの事を自慢げに話をしていた自分に、先輩医師から叩きつけられた言葉。
まったくもって、その通り。
マスター・タカハシさん、パクってごめんなさい
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武藤先生!みごとなパクリ…いえパロディですねえ(笑)
マスタータカハシさんも爆笑していることでしょう。
ボウモア12年が歯医者の味…、ナルホド、くせがあるからなあ。
グレン・スタッグは呑んだ事ないです。
今度、タカハシさんの店でオーダーしてみようかな。
では次回も、新たなパクリ… じゃなかったオマージュを期待してます。
どうぞコラナビで遊んでくださいね。