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それでもまだ呑むのだ!

出てこいやぁぁぁぁぁ!!

最近では数年ぶりに価格が下がり、このご時勢で消費者がありがたみを実感できる数少ないブツ、ガソリン・灯油の類でありますが、セルフ給油所でのオハナシ。

ボクの利用する給油所は決まっていて、職場から仕事場へ向かう道すがらにあるのだが、
いつものように「満タンキー」を押し、ノズルを給油口に突っ込む。

やがて満タンを知らせる「ガクン」という手ごたえが釣りのアタリの如くノズルから伝わり、いつもならそこで「ノズルヲモドシ、キュウユキャップヲシメテクダサイ」的なことを機械に言われてそのとおりにするのだが、この日は「ガクン」後、ノズルを抜き、機械本体に戻したのだが、ディスプレイには「給油中」の文字が。

「ん?まだ満タンじゃなかったのかしらん。でもアタリあったしなぁ。でもノズルヲモドシ、の声もないしなぁ」
などと思いながらもまたノズルを給油口に戻し、レバーを引いてみた。
すると少しは給油されるのだが、またすぐ「アタリ」がきて、またレバーを引くとまたもやちょろっと出てくる。

アタリ→ちょろ→アタリ→ちょろ
を何度か繰り返し、当然というか、ガソリンがちょっと溢れてきた。

ココはセルフ給油所なので給油の「現場」は無人なのだが、ほとんどの同様の給油所がそうであるように「詰め所」のようなところには従業員がいてなにかの際には対応することになっている。
ガソリンが溢れてきたので、ちょっと焦って詰め所と繋がるインターフォンを押した。
「あのー、ガソリン溢れてきたんですけどちょっと見てもらえますか」

「ノズルを戻してください。もう満タンになってますから」
というようなことを言っている。それもマイクから遠いのか、インターフォンの性能なのか聞き取りづらい。

「でも、ディスプレイに給油中って出てたし、終了後のアナウンスもなかったんですよねー」
と、なんだか言い訳がましく答えたのだが、

「そりゃ、ノズルを戻すまで給油中ってでますよ」
と言われ、このあたりでインターフォンでやりとりするのがアホらしくなってきた。
この間、ボクは真冬の寒空。相手はぬくぬくの室内なのだ。
さらにダメ押し的に、
「お客さん、満タンになっているのにまた入れてたでしょ?再度ノズルを入れるとセンサーが感知しないことがあるんですよ」と言われた。

つまり、そいつは一部始終を見ていやっがたのだ。

つうかさぁ、あんた見てたんなら

「出てこいやぁぁぁぁぁ!!」

と言いたい。なにせ詰め所まではほんの10メートルの距離なのだ。
日本のサービス業もここまで凋落してしまったのか。
まるで共産主義時代のソヴィエトのようではないか。行ったことないけど。

などと憤慨しながらもボクの手には「20リットル給油でボックスティシュ3箱プレゼント。」券がしっかりと握り締められ、詰め所のパチンコの景品交換所のような小窓をコツコツと叩くところが情けない。
中を覗くとさきほどの「通話相手」とみられるおっさんとアホ面した若いのと2人もいやがったのだ。
いや、実際には若いほうは別に「アホ面」なんてしていなかったのだけれど、こういう場合、なんとなくアホ面と書きたくなるのだ。

最近ではスーパーでもセルフで会計ができる機械を導入する店ができたりと、さまざまな分野で人件費削減が推し進められている。

話は変わるが個人輸入なんかも送料込みでも国内で買うより5割~6割安く買える場合もあるが、注文の品と違う、サイズが違う、色が違う、などとトラブルのリスクもある。
そういった場合「だから安いんだよ」などとなるわけだが、
サービス業というのはそれとはちょっと違う気がするのだ。

セルフ給油所だってゴマンとあるわけだし、じゃあ少しでも「詰め所サービスのいいところ」にしようか、なんてことにもなりかねない。
つまり、結局は同じ価格ならサービスの良いところが勝ち残るであろう資本主義社会のしくみは不変であり、同時にそれは決して「ボックスティシュ」ではないとも思う。

当時はちょっとウザかった給油の度に受けた
「点検しましょうか?ウォッシャー液は足りてますか?水抜き剤はいかがですか?」
攻撃が今ではちょっと懐かしいのだ。


(2009年02月26日)

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