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それでもまだ呑むのだ!

米国版 岩田鉄五郎

朝晩はめっきり冷え込む季節になりました。
日米ともに野球も佳境をむかえ、MLBではワールドシリーズが行われ、
今年はフィラデルフィア・フィリーズVSタンパベイ・レイズという地味~なカードだがシリーズ第3戦、地元シチズンスバンクパークの先発マウンドにフィリーズのジェイミー・モイヤーがあがった。
(※結果は4勝1敗でフィリーズが28年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇)

ジェイミー・モイヤー、45歳。
モイヤーは一昨年まで約10年間マリナーズで活躍していた。
ボクがこのピッチャーを知ったのはイチローがマリナーズに入団しBSの中継が頻繁にされだした頃だ。
初めてモイヤーを観たときは「なんだ?このおっさん??130キロくらいしか出ないし。ダイジョウブか?」と思ったものだがそのピッチングを観るにつれだんだんモイヤーの登板が楽しみになっていった。
ファストボール(直球)は130キロそこそこ。身長も公称183センチと大柄なメジャー選手のなかにあっては小柄に見える。
130キロといえば日本の高校生だってもっと速い球を投げる。
しかし投球術たるや「老獪」という言葉がぴったりな技巧派だ。
得意な球種はチェンジアップ。このすうっと沈みながら逃げていく球と130キロそこそこのファストボールを巧みに織り交ぜ、絶妙なコーナーワークで打者を幻惑する。
スーツを着てたいらどうみてもビジネスマンにしか見えない(なかなかにハンサムだ)45歳のおっさんがブンブン振り回す若いメジャーの強打者たちを次々と手玉にとる様は実に痛快である。
モイヤーのピッチングは野球というよりどこかビリヤードやダーツを想像させるのだ。
カーリングにも共通するものがあるかもしれない。

モイヤーを観ていると水島新司の漫画「野球狂の詩」に出てくる岩田鉄五郎という50歳を超えたよれよれ投手を思い出す。
この漫画が連載されたのは1972年だそうだが当時はプロ野球選手の選手寿命は短く、おそらく平均35歳くらいだったのではなかろうか。
その時代に50歳代の現役ピッチャーなんてまさに「まあ、漫画だから」とまったく現実味を帯びなかったのだがモイヤーみたいな選手を見ると「アリかも?」と思えてくる。
「にょほほほほ~」とは言わないけどね(笑)

Wikipedia
野球狂の詩

ちなみに「あぶさん」は62歳です(笑)
あぶさん


(2008年10月30日)

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